INTERVIEW WITH AMI SUZUKI
●about 『DOLCE』…
――アルバムが出来上がっての感想は?
すごく自分好みの音楽が集まったアルバムになったと思います。もともと洋楽やクラブ・ミュージックが好きで、それらを中心にしたアルバムを作りたいと思っていたので、今回それを形にできたのはすごく嬉しいですね。
――joinアルバムとしては、前作『CONNETTA』に続いて2作目ですね。
前作は様々なジャンルに挑戦した作品でしたが、今回は打ち込みメインだったので、クラブ・ミュージックとポップスとの混ぜ具合はすごく意識しました。でも実際は、joinしてくださった皆さんがオシャレに仕上げてくれたので、私はほとんど手を加えなくても良かったんです。皆さんjoinのことを本当に理解してくれて、クラブ・ミュージックの良さを活かしつつ、すごくポップスを意識してプロデュースしてくれたので。すごく安心してお任せできたし、何より“join企画としてここまで浸透したんだ”と実感できたのがすごく嬉しかったですね。
――クラブ・ミュージックに歌を乗せるという点では、苦労した部分もあったのでは?
そうですね。やはりポップスとは違って、クラブ・ミュージックにはAメロ、Bメロ、サビがキチッとあるわけじゃないし、ベースが常に鳴っているわけでもない。歌に感情を込めるというよりは、全体のバランスを崩さないように、ヴォーカルもひとつの音として溶け込もうという意識のほうが強かったですね。詞の意味を深く考えなくてもいい分、サウンドの渦の中にうまく乗っからないと弾き出されてしまうから(笑)。でも、そういう感覚は今までにないものだったので、勉強にもなったし、楽しかったです。
――“デザート”を意味するアルバム・タイトル『DOLCE』には、どんな想いが込められているのですか?
メイン・ディッシュというよりも、別腹で聴いて欲しいアルバムだなって思ったんですね。すごく集中して聴くというよりも、勝手にカラダが動いてしまうような音楽なので、“好きな味を食後にどうぞ”っていう感じで聴いてもらえたほうが、この子(曲)たちも喜ぶんじゃないかなって(笑)。そんな想いを込めて、このタイトルにしました。
――香水瓶を飲んでいるジャケットも、すごく面白いですね。
私にとって香水って、すごくいいものなんだけど、ちょっと危険なイメージがあるんです。香りって、人を酔わせるじゃないですか。それをあえて飲んでいるっていうのが、すごく危険な女の子に見えて、ステキだなと思ったんですね。でも、甘いファッションに身を包んでいるから、どこか親しみやすさもあって。その二面性みたいなものが、クラブ・ミュージックにピッタリだと思ったんです。違う世界の音楽っていう感じがするけど、実際聴いてみるとすごく甘くて聴きやすい――そんなイメージで、危険なものと甘いものをミックスさせた不思議な世界を作ってみました。
●about 26th Anniversary …
――2月9日で26歳を迎えられますが、今の心境は?
24歳から25歳になったときは、“もうオトナなんだな”っていう気持ちが強くて。バースデー・ライヴでも、シックなドレスを着てオトナっぽい演出をしたんですけど、今の心境はさほど変わりはなくて。オトナっぽくしなきゃっていうよりも、もうオトナなんだから今こそ楽しまなきゃ損だなっていう気持ちのほうが強くなってきたんですね。とくに25歳は、30歳に向けて新しい地盤を作ろうと、いろんなことにチャレンジした年でもあったので。26歳は逆に、自分の好きなペースで、スキップがてら行進していきたいというか。あまり背伸びしないで、とにかく楽しくやっていきたいですね。
――それを踏まえて、バースデー・ライヴはどんなライヴになりそうですか?
今年はデビュー10周年イヤーでもありますし、今の私があるのは、ずっとついてきてくれたファンのおかげだなっていう想いが年々高まっているので、ライヴもみんなで盛り上がってひとつになれるよう、体力が尽きるまでテンションを上げていきたいなって思っています。それに何より、いちばん好きな人たちを目の前にして迎えられるバースデーなんて最高に幸せなので。今いちばん夢中になっているクラブ・ミュージックをガンガンにかけて、楽しく26歳を迎えたいですね。
(text:齋藤 美穂)
 
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