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LIVE&EVENT 最新レポート

EXOにとって初の単独ワールドツアーとなった今回の「EXO FROM. EXOPLANET#1 - THE LOST PLANET」。日本ツアーは福岡、東京、大阪の3都市で行われた。今回は2014年11月20日の東京・国立代々木競技場第一体育館での公演をレポート。超満員となった会場は開演前からライトグレーのペンライトの光で埋めつくされていた。

4人のダンサーが叩く太鼓の音が鳴り響く中何かを目指すように全力疾走するメンバーのオープニング映像に興奮の声が何度も何度も投げられていく。ブラックホールのような空間に吸い込まれたメンバーが、メインステージ下からどこかの部族を思わせる衣装をまといついに登場。ニュージーランドの先住民族であるマオリ族の伝統舞踊「HAKA(ハカ)」でミステリアスな空間を作り出すと、デビュー曲「MAMA」で場内が一気に“THE LOST PLANET”と化した。
緑と赤のレーザーが場内を駆け巡り、CHINESE Ver.→KOREAN Ver.→CHINESE Ver.で披露した「Let Out The Beast」では、メインステージバックの画面に「BEAST(=野獣)」に扮したワイルドなメンバーがそれぞれ映し出され、客席からは幾度も絶叫が響き渡ると、この日最初のソロステージにLAY(レイ)が登場。MCのときの優しい印象とは180度違うパワフルなダンスで魅了。続く「Moonlight」では、BAEKHYUN(ベクヒョン)とD.O.(ディオ)のヴォーカルに合わせて、他メンバーが椅子を使った独特なパフォーマンスを披露。センターステージでは、頭に大きな花をつけたダンサー達が立体オブジェを作り上げ、水色の照明とライトグレーのペンライトが幻想的な空間を作りあげた。

「WE ARE ONE!EXOです!」

SUHO(スホ)
「遂に3日目ですね。日本でのこの3日間は本当に早く過ぎた気がします。みなさんにとってこの3日間が一生心に残る思い出になってほしいと思います」
CHANYEOL(チャンヨル)
「外は雨がずいぶん降っていますね。みなさん大丈夫ですか?今日僕たちのすべてをお見せできるようにがんばりますので、期待してください!」
TAO(タオ)
「日本でコンサートができて本当にうれしいです。これからもたくさん会いましょうね。今日よろしくお願いします!」
BAEKHYUN(ベクヒョン)
「最後までテンションあげあげでいきましょうね!テンション下がったら、ダメよ、ダメダメー!」
XIUMIN(シウミン)
「今日、私の目が痛いです。なぜなら、みなさんが眩しいからです。でも最後まで輝いていてくださいね!がんばります!」
CHEN(チェン)
「日本での初めての単独コンサートですので、もっといいパフォーマンスができるようにがんばります!楽しむ準備はOKですか?大好きです!」
KAI(カイ)
「日本のファンのみなさん、お待たせしました。本当に会いたかったです。東京に来れてうれしいです。いい思い出を作りましょう!」
LAY(レイ)
「東京タワーが一番かっこいいと言いますが、私はそうとは思いません。東京の一番はみなさんです。みんなかわいいー!」
D.O.(ディオ)
「EXO PLANETにようこそ!みなさんが幸せになるようにがんばります。みなさん本当に会いたかったです。よろしくお願いします!」
SEHUN(セフン)
「毎回思うのですが、今日来てくださった方一人一人が、今日EXOのコンサートに来たことを後悔しないように帰ってほしいと思います。ですので、今日は思いっきり僕たちと最高に楽しく遊んで帰ってほしいと思います!」

とメンバー一人ひとりがそれぞれライヴへの意気込みを語り、本格的に公演がスタート。CHANYEOL(チャンヨル)のソロステージでは、ピンクのかつらを被り、黄色のタータンチェックの衣装でhideの「ROCKET DIVE」を大熱唱。日本公演に合わせた演出に客席のテンションがさらに高まる。「Angel」を披露したBAEKHYUN(ベクヒョン)、SUHO(スホ)、D.O.(ディオ)の安定感のあるボーカルが優しく、広大な空間を包み込んでいった。インターバルの映像でメンバーそれぞれの子供の頃の写真とともに、それぞれのサインと日本語でのメッセージが映し出され、歓喜でいっぱいとなった場内に異国の王子の衣装に着替えたメンバーが再登場。CHINESE Ver.での「Black Pear」に続き、激しいロックに挑戦したCHEN(チェン)のソロステージは、特徴のあるヴォーカルが醸し出すシャウトが印象的だった。

今回のワールドツアーでは観客参加型のコーナーも用意されており、「実は今日、公演が始まる前に会場の中に宝物を隠しておきました」というCHANYEOL(チャンヨル)の一声でメンバーによる宝物探しが始まり、観客の中から一人が選ばれステージ上に招かれた。「EXO-Kが好きですか?EXO-Mが好きですか?」という質問に対し「EXOが好きです」と答えると、「EXO-Kから一人、EXO-Mから一人出て愛嬌バトルをしてみましょう」という提案で、この日はKAI(カイ)とTAO(タオ)の対決に決定。さらにこの日は、これまでの公演で行われていた愛嬌バトルではなく、セクシーバトルが繰り広げられ、 見事KAI(カイ)が勝利すると、「TAO(タオ)の魅力だけではEXO-Mを判断することはできませんよね?TAO(タオ)もがんばりましたが、EXO-Mとしてもう一度魅力をアピールしたいと思います。ミュージックキュー!」というCHEN(チェン)の合図でEXO-KとEXO-Mのミュージック・バトルがスタート!EXO-MのメンバーがSUPER JUNIORの「Sorry, Sorry」でティッシュを舞散らすダンスをすると、EXO-KがSHINeeの「Dream Girl」のリズムに合わせてマイクスタンドならぬモップでステージ上を掃除するダンスを、続いてEXO-MはSHINeeの「Ring Ding Dong」の歌詞に合わせてコーラのペットボトルを振り続け、EXO-Kが少女時代の「Genie」を見つけ出した宝物として選ばれた方のまわりで踊りまくるなど、客席からは絶叫ともとれる悲鳴が会場内に鳴り響く。最後はメンバー全員で少女時代「Gee」と「XOXO」のラブリーなダンスでミュージック・バトルを締めくくった。

ライブ中盤では、持ち前の長身スタイルを活かしたパワフルかつ躍動感のあるダンスを披露したSEHUN(セフン)のソロステージ、EXO-K→黒タキシード、EXO-M→グレータキシードに着替えての「Love, Love, Love」、EXO-Kのキレのあるダンスが光った「Thunder」、今や俳優としても名高いD.O.(ディオ)が繊細ながらも力強いボーカルに心揺さぶられるソロステージを続けて展開。バラを手にしたEXO-Mのメンバーが「My Lady」を中国語で披露しながらメインステージに移動し、EXO-Kのメンバーも合流すると、大サビに入る直前にいきなりステージ上に左右から2枚の巨大ミラーが登場。ステージ上に寝そべったメンバーが繰り広げるダイナミック且つ妖艶なパフォーマンスをミラー越しに魅せつけられ、客席の熱狂はさらに高ぶっていく。さらに、巨大ミラーの中央からピアノが現れ、BAEKHYUN(ベクヒョン)が「My Turn To Cry」を弾き語りで歌い上げると、続く「Baby Don’t Cry」では、「エアリアル」と呼ばれる天井からつるした布を使った空中パフォーマンスが繰り広げられ、音楽とパフォーマンスだけでなく、舞台演出へのこだわりの高さが、随所に織り込まれたステージの連続に一息つく暇もなかった。

ここで「今日は日本に車に乗ってきました!」というCHANYEOL(チャンヨル)の呼びかけで、ステージ上にいくつものスピーカーでかたどられた車が登場し、セミヒップホップの衣装に着替えたEXO-Kのメンバーがレーザー光線きらめく中「Machine」を披露。XIUMIN(シウミン)のソロステージでは、グッズのアスレチックパーカーを身にまといながらキュートなセクシーボーイのコンセプトで切れ味鋭いダンスを魅せつけた。続く「3.6.5」では、メンバーが思い思いにステージに散らばり、客席からの歓声にわいわいはしゃぎながら応え、TAO(タオ)の「Make Some Noise!」の一声で場内中にさらに大きな熱狂の渦を生み出し、そのまま「HISTORY」「Peter Pan」以降の終盤へとつなげていった。ステージ下に降りて観客に直接花を渡したり、2ショット撮影を行ったりしてロマンチックな演出をしたSUHO(スホ)と、得意の武術でカリスマ性抜群のパフォーマンスを魅せたTAO(タオ)のソロステージの後、突然メインステージ上で生着替えを始めたTAO(タオ)!客席からの凄まじい悲鳴の中、そのままステージ裏に移動すると「Heart Attack」の神秘的でグルービーなメロディーに合わせて、控え室、廊下、化粧室など、ステージ裏の空間をメンバーの動線に沿ってワンテイクで撮影された映像が映し出され、ソロステージ最後を飾るKAI(カイ)の圧巻のダンスパフォーマンスへと展開。「これぞまさにEXO」とも言える展開の連続から本編のラストを飾ったのは、今年の「2014 MAMA(Mnet Asian Music Awards)」で見事アルバム賞を受賞した「Overdose」。「今日は本当に時間が経つのが早かった気がします」とSUHO(スホ)が語ったように、本当にあっという間にエンディングを迎え、メンバーがはけた後もライヴの熱い余韻がいつまでも場内に残っていた。

アンコールを求める「WE ARE ONE!」の熱いコールの中、最近ではお馴染みのメンバーの名前と背番号が書かれた制服の衣装に身を包んだメンバーがメインステージに再び登場し、大ヒット曲「Wolf」と「Growl」を立て続けに披露。まだまだ元気の有り余った客席一丸の「サランヘヨ!(愛してる)」で、場内が何度もびりびりと震えた。

CHANYEOL(チャンヨル)
「名残惜しいですね。明日も明後日もコンサートをやってる気がしますが、今日東京最終日ということで、本当に残念です」
D.O.(ディオ)
「本当に今日は記憶に残ると思います。初めて日本に来たときに言った言葉を思い出します。みなさん、最高ー!!!」
LAY(レイ)
「4年前SHINee先輩とこの会場でステージに立ちました。そのとき僕はここでコンサートをしたいという夢ができました。みなさんのおかげでその夢が叶いました」
KAI(カイ)
「3日間コンサートをしながら感じたのですが、やっぱりEXOはコンサートをしたりステージに立ったりして、ファンのみなさんと触れ合うことが一番幸せだと思います。僕たちEXOはまた来ますので、今日感じた感情を忘れないで待っていてください」
SUHO(スホ)
「昨日から気分が本当にいいです。昨日秋葉原に行ってきたし、今日も東京タワーに行ってきましたし、ポケモンセンターにも行ってきました。でも、何よりもこの3日間幸せだったのは、秋葉原と東京タワーとポケモンセンターに行ったことではなく、今みなさんと一緒にコンサートをしていることです!」
CHEN(チェン)
「3日間ずっと本当に感動をもらいました。ファンのみなさんがEXOを本当に愛してくださっていることだけで感動しました。この夜がみなさんにとって一番特別な夜になればと思います」
XIUMIN(シウミン)
「3日間僕たちEXOはみなさんと楽しい時間をすごすことができました。本当に体が砕け散るほどがんばりました。これからも僕たちEXOはもっともっと成長してみなさんに会いにきますので、いつも明るく輝いていてくださいね」
BAEKHYUN(ベクヒョン)
「僕はコンサートが一番好きです。ひとつの空間に一緒にいるのは本当に楽しくないですか?本当に日本でのコンサートは一生忘れられないと思います。また日記を書きたいです。またね!」
TAO(タオ)
「日本でのコンサートがスタートして今まで感じたことは、日本語ができなくて本当に申し訳ないということです。これからもっと日本語の勉強をして、通訳なしで自然に話せるように頑張ります。次はもっと大きなステージを作ってみなさんに会いにきますので、期待していてください」

と、メンバー一人ひとりから最後のあいさつがあり、場内から熱い拍手が鳴り響いた。 「今日僕たちはみなさんと一緒に初雪が見られると思ったのですが、雨が降りました。だから、僕たちが初雪を降らしてみせます。「The First Snow」聞いてください」のSUHO(スホ)の言葉を合図に、この日はスタッフと観客からメンバーへのサプライズが用意されており、1万2千人の観客が一斉に入場時に配布されていた黄・赤・緑色のサイリウムを振ると、会場一面に「♡EXO♡」と「XOXO」の文字が出現!イントロのリズムに乗っていたメンバーも「うわーーーー」と声をあげ、感動に満ち溢れた表情で場内を何度も見渡した。
最後の曲「Lucky」でアンコールを締めくくり、「3日間僕たちにこんなにいい思い出をくださって本当にありがとうございました!」とSUHO(スホ)が語ると、メンバーは口を揃えて「次はもっと大きなステージを作ってみなさんに会いにきます」と強調し、また近い将来、日本に戻って来ることを約束しながらステージを後にした。

タフな姿、かわいい姿、ロマンチックな大人な姿、愛らしい姿で、ファンの心をつかんだり緩めたりと、ひと時も目が離せないステージの連続となった「EXO FROM. EXOPLANET#1 - THE LOST PLANET」。EXOの多様な魅力に一度はまったら抜け出すことができない、まさに「OVERDOSE(中毒)」に為らざるを得ない最高の2時間半となった。