
i☆Risの8thシングル「Realize!」は、「Make it!」「ミラクル☆パラダイス」に続き、現在放送中のTVアニメ『プリパラ』新オープニング曲。メンバー全員がメインキャストも務める同作が始まり、i☆Risとしても見える景色が大きく変わったとのことだが、そのことを初めて自覚出来たのは昨夏に開催されたアニメフェス『あに☆ぱら』だったという。
芹澤「それまでは大きなフェスに出て、歓声を受けたことがあまりなくて。出てはいるけど、何かつかめてないなと思うことが多かったんですよ。でも、i☆Risの名前がスクリーンに映しだされた瞬間、大きな歓声が巻き起こって。だからとても嬉しくて」
若井「やっと受け入れてくれたんだ!私たちを!って」
久保田「私たち、ここにいていいんだと思ったんだよね」
茜屋「思った!」
久保田「(アイドルとアニメ)どっちのフェスに出てもアウェイ感が強かったんですけれど、みんなにすごく受け入れてもらえた感じが大きくて」
澁谷「終わった後に“本当によかった!”ってみんなで泣いたんです」
茜屋「2周年ライヴも人の多さが信じられなかったです。 “こんなに沢山のひとたちがサイリウム振ってくれているんだ”と思ったら、冒頭からうるっと来ちゃって」
山北「昔から応援してくれているファンの方たちも、新しいファンの方たちも、みんなが純粋にi☆Risを待ち望んでいるという空気が感じられて、すごいなって思いました」
澁谷「女性のファンもすごく増えたんですけど、イベント会場で昔からのファンの方たちとの間に壁がなくて、交流している姿を見るとほっこりします」
そのことがそれぞれの自信に繋がってきたという。
芹澤「「Make it!」をリリースした時と今とでは、歌ってきた心境が大きく変わったんじゃないかなと思います。タイトルの「Make it!」は“成功する”という意味なんですけど、歌い始めた頃は成功するなんて想像できない状況で、『プリパラ』という作品が目の前にあって、“この作品をしっかりやらなくては”“成功したい”という気持ちではじまっていたんです。そこから「ミラクル☆パラダイス」を経て、この「Realize!」とやってきて、現実味を帯びてきたというか“成功という言葉を叶えられるかもしれない”と思えるようになったんです。だから「Make it!」もあの頃より自信を持って歌えているなと私は思っていて。“『プリパラ』を背負わなきゃ”と固まっていた状態から“もっと広げて行きたい”という方向性に変わったんじゃないかなと。そのキーになったのが「Make it!」だったのでとても大切な曲だし、「ミラクル☆パラダイス」も「Realize!」もこれから歌えば歌うほど、どんどん大切な曲になっていくんじゃないかな、と思います」
そして今作「Realize!」の意味は“叶える”。メンバーがこれまで得てきた“自信と確信”を裏打ちするかのような力強いギターと疾走感あふれるサウンドが印象的なナンバーとなっている。
茜屋「仲間という言葉がすごくピッタリな曲です。「Make it!」は憧れの世界に飛び込んでいく曲で「ミラクル☆パラダイス」は辛いことや悩んでいることなど、いろんな葛藤があってと物語が繋がっているんですが、この「Realize!」は気持ちがひとつになっていく曲で、私たち自身も団結している瞬間に出会ったんです」
若井「ちょうど2周年ライヴの前にこの曲を録っていたんですよ」
茜屋「2周年ライヴの打ち合わせもしていたので、歌と気持ちがシンクロしていて…」
若井「レコーディングのために練習している時に“クヨクヨしてる自分を変えよう/みんなが付いてるよ”という歌詞がすごく響いて、うええええんって」
茜屋「ね。泣いてたよね。明るいんだけれど切なげで、それでいて勇気をくれる曲だなと思います」
若井「『プリパラ』のストーリーでも“この6人だからこそ歌えるよね”と団結して歌う曲でもあって、それと同じように、今の私たちだからこそ歌える曲だと思うんです」
芹澤「レコーディングの時はまだ『プリパラ』の2期が決まってなかったので、もしかしたらこの曲が『プリパラ』のオープニングを歌える最後かもしれないと私の中ではあったので、“作品への情熱をすべてぶつけよう!”という気持ちで歌いました。個人的にはミュージックビデオでひみ(茜屋)が魔法をかけるとみんながキャラクターのポーズを取るシーンがあるんですけど、そのシーンが一番好きで。『プリパラ』は(茜屋演じる)らぁらに関わったみんなが変わったり、一つになっていくという話なので、ミュージックビデオを観るたびにうるっときちゃいます」
ちなみにミュージックビデオで芹澤がテーブルクロス引きを行うシーンは一発でOKだったということ。
芹澤「花瓶を割ることなく、水もこぼすこともなく、ばしゃっと!」
澁谷「ばしゃっとならこぼれてんじゃん(笑)」
芹澤「間違えた!さっ!と。だからあの喜びようは素です(笑)」
澁谷「私は初の歌い出しパートなので、ライヴですごく緊張します(笑)。ダンスの振付も冒頭はSoLaMi♡SMILE(※)とDressingPafe (※) で円を組んでいるんですが、一番最後は全員で円陣を組んでいて、同じ方向を向くというのがあって、バラバラだった心が一つになって前に進んでいくということが表現されているので、そういう部分も含めてすごく好きな一曲です。というか、私は現時点で最高作だと思っています」
久保田「アニメの中でも使われている曲なので、地声とキャラ声とで録音したんですが、キャラクターで歌うと心境も変わるのかなと思っていたんですが、案外変わらなかったんです。らぁらたちも私たちもこの気持ちは変わらないんだな、ということをすごく感じて」
山北「私はこの曲で初めて感情を爆発させて歌うことが出来たなと思います。(若井)友希ちゃんと同じで、私もこの曲を聞いた時に泣いちゃったんですけど、ここまでツボになる曲ははじめてだな、と。ダンスもアニメの振付と一緒なので、『プリパラ』を見た人で私たちのライヴを見て“まさしくこれは2.5次元だ!”と思っていただければと思います」
c/wの「ミライノナマエ」はクールなサウンドを押し出した、彼女たちの別の表情を伺うことができるナンバーだ。
芹澤「「Make it!」から2曲目はこのカタカナシリーズになっているんですけれど、「ユメノツバサ」は始まりを告げる曲、「ココロノヲト」は荒々しく、苦しんでもがいている姿を。そしてこの「ミライノナマエ」ではいろいろあったけど、真っ直ぐ前を向いていこうという明るさが感じられます」
久保田「クールな曲調ではあるんだけれど、歌詞は元気系って感じです」
茜屋「荘厳さがありますよね。厳かな感じ」
そう聞くと、それぞれのシングルでタイトル曲の裏テーマとなっているシリーズのように思える。
久保田「よりリアルにi☆Risの感情を出している感じがしますね」
芹澤「「Realize!」は『プリパラ』の曲ではあるんですけど、「ミライノナマエ」はより素直に自分たちの気持ちとして歌っていけるなと思います」
CD形態のみに収録されている「わくドキしたい!」は、弾けるメロディを堪能できるアイドルチューン。
若井「今までは恋の歌をよく歌っていたんですけど、意外と初めての“女の子の日常ソング”なんです。歌詞もダイエットや自分磨きなどの女の子あるあるが沢山つめ込まれていて、女性の方には共感していただけると思うし、男性の方には“女の子ってこうなのかなぁ”と想像して楽しみながら聴いていただけると思います」
山北「占いでは無いけれど、私も(歌詞と同じように)アプリはよく探していて、夜遅くに見つけた!っていうのは私と同じだなと思います」
若井「振り付けがすごく面白いんですよ。“ダイエットするって決めた!”て部分で歌っているメンバー以外がそれぞれのダイエットをしている振りをしているんですが、早紀様(山北)がダンベル持って腕を上げ下げしてるんです(笑)」
澁谷「それ(パントマイム)がめちゃくちゃ上手いんですよ」
若井「超シュールで(笑) 他の子はスクワットとか、みゆたん(久保田)は空手」
久保田「はい。(振付のMIKAさんに)合うねって言われて、空手を」
若井「ずっちゃん(澁谷)はラジオ体操(笑)」
茜屋「私は走っています(笑)」
若井「“占いアプリ”の部分は3人で集まってみんなスマホを見ていたりしている中、みゆたんは一人PCのキーボードを叩いていたりしているので、ライヴで見ていただきたい曲ですね」
そして、4月には待望の1stアルバム『We are i☆Ris!!!』をリリース。現在、レコーディングの真っ最中とのことで、その全貌に探りを入れてみた。
山北「『プリパラ』で新しく私たちを知っていただいた方たちにも、もっとi☆Risのことを知ってもらおうという気持ちを込めて、タイトルが『We are i☆Ris!!!』となっています。デビュー曲「Color」から「Realize!」まで、i☆Risの分岐点となってきたシングル曲はもちろん、私たち6人の個性が出ている新曲も含まれているので、心待ちにしていただきたいと思います」
若井「今まで私たちを応援してくださった方も、最近知ったという方も、そしてこれから知ってくださる方にも楽しんでいただけると思います」
さらに、アルバムを引っさげて初の全国ツアーも開催される。
澁谷「ツアーも行うので、アルバムのTYPE-Aには2014年11月23日に開催された「i☆Ris 2nd Anniversary Live〜Dream Evolution〜」の、TYPE-Bには2014年3月30日に開催された「STEP IN TO THE RAINBOW LIVE」のライヴDVDが付いているので、予習に最適です」
久保田「i☆Risの楽曲もライヴ映像もライヴ会場のノリまでわかるので、このアルバムがあればすぐにツアーでどんな風に盛り上がればいいかがわかる内容ですね」
芹澤「アルバムもツアーも今回、私たちの意見を取り入れてくれていて、タイトルも私たちの案なんですよ。だから、ご来場の皆さんにも私たちにとってもベストなツアーになると思うので、ぜひとも参加していただければと思います!」
澁谷「福岡や札幌、ずっと行きたかったけど今まで行けなかった地域にも自分たちで会いに行けるので、その時その場所でしか見れないi☆Risを見せられればと思います」
※プリパラ劇中でメンバー演じるキャラクターが結成しているチーム名
i☆Ris初の全国ツアー「We are i☆Ris!!!」
◆大阪
日程:2015年4月18日(土)
会場:Music Club JANUS
◆愛知
日程:2015年4月19日(日)
会場:JAMMIN'
◆福岡
日程:2015年4月25日(土)
会場:IMSホール
◆北海道
日程:2015年5月5日(火・祝)
会場:札幌club garden
◆東京
日程:2015年5月24日(日)
会場:ZEPP TOKYO