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現在、テレビ東京系6局、BSジャパンで絶賛放送中のTVアニメ『プリパラ』。ファッションやダンス、音楽といった女の子の夢と憧れが詰まった「プリパラ」を舞台に、成り行きからオーディションを受けることになった主人公・真中らぁらの奮闘と成長を描いていく。その明るく元気な真中らぁらを演じる茜屋日海夏さん、風紀委員長とぶりっ子の2つの顔をもつ南みれぃ役の芹澤 優さん、すでに「プリパラ」で活躍する人気アイドルの北条そふぃを演じる久保田未夢さん。声優とアイドルの活動を両立するハイブリッドユニット"i☆Ris”としても活躍する3人に、今回アニミュゥモが迫った。まずは、本作の見所から。
茜屋「すごく絵がかわいくて色使いも鮮やかで、コメディ色も強くて、笑いあり感動ありの作品です!」
久保田「笑いと感動が毎回1話の中にぎゅっと詰め込まれているんですよ」
芹澤「後、こんなに変身するアイドルアニメはないんじゃないかと思うくらい変身シーンが多くて、らぁらちゃんも小学生なのに「プリパラ」の世界にいくと背が伸びて髪も長くなって。その他にも毎回違う衣装を着たり、ライヴになるとさらにワンランク上の変身があったり。女の子の中で“変身”というのは、とても強い願望だと思うんですけれど、その“憧れ”をどんどん実現していく作品だと思います」
久保田「「プリパラ」の世界ではみんなが神アイドルを目指して頑張っていくんですが、日常生活ではらぁらちゃんは小学生らしく少しわがままな感じがあったり、みれぃちゃんはしっかりしているようで子供みたいなところがあったりして、みんな等身大の女の子。日常からアイドルに変わっていくというのも、その“変身”に通じるような気がします」
ある日突然、年頃の女の子に届く「プリチケ」と呼ばれるチケットから広がるアイドルへの道。それはまるでハリー・ポッターのホグワーツ魔法学校のようだ。
茜屋「あ! 言われてみれば、確かにそうですね(笑)」
芹澤「自分の世界がまるで2つあるみたいじゃないですか。「プリパラ」の中でアイドルをやっている自分と日常で友達と普通に遊んでいる自分。小学生の時は“学校”という世界がひとつだけだったような気がするんですけど、このアニメを見ることで世界が広がって、いろんなことに興味を持って、可能性を広げていけるんじゃないかなって」
日常とアイドルのギャップ、夢を実現するための努力と葛藤。ライヴシーンでのめくるめく変身の数々。そういったものを通して、“誰もがアイドルになれる”というメッセージを強く押し出した作品だ。現在、順調にアフレコは進行中とのことだが、自身の演じるキャラと同じように、それぞれが努力と葛藤を感じながらマイクと向き合う日々のようだ。
茜屋「こんなにしゃべる役が本当に初めてで、分からないことだらけの中だったんですが、“この現場で先輩たちから沢山のことを学ぶぞ!”という気持ちで望みました。最初はリテイクも多かったんですけれど、最近ではその数も減ってきて、今はまだ二桁に行かない話数を収録している段階なんですが、ちょっと演じるだけで本当に得られるものが多いので、これからがすごく楽しみです」
芹澤「私は昨年「プリティーリズム・ レインボーライブ」を一年やって来たこともあり、二年目らしさというか“上の段階のものをやらなければ!”と最初は変に気負っちゃった部分もあったんです。先輩方はもちろん、(茜屋)ひみちゃんも(久保田)みゆたんもすごくいい演技をするので焦っちゃったりもして。でも、段々進んでいくうちに、色々考えるよりはキャラとまっすぐに向き合うことが大事なんだと思い始めて、今はライバルというか、お互いに高め合う仲間と意識してやっています」
久保田「(i☆Risの)メンバーがいるとはいえ、それぞれが一声優としての現場なので、甘えるという意識はないです。ただ、メンバーだからこそより知っているので、学べることは多いなと思います」
芹澤「ひみちゃんも普段はかわいいイメージではないんですけど、らぁらちゃんになるとびっくりするくらいかわいいアドリブ言ったりするんですよ! ちゃんと役作ってるんだなぁ。さすがだなぁって(笑)」
茜屋「メンバー同士でもギャップに驚いてるよね(笑)」
久保田「私はアフレコ中に2人の背中を見てて「あ、雰囲気変わった!」と思うことがあります。オーラ出てるな!って(笑)」
それぞれの役作りはどうしているのかも聞いてみた。
茜屋「明るくて元気でっていうところはらぁらちゃんと似ているんですけど、普段はあんまりかわいいというタイプではないというか、らぁらちゃんと同じ頃はスポーツ少女だったので、かわいい女の子が登場するアニメを見て研究したのはもちろんですけど、電車や街で小学生高学年くらいの女子を見ると、言動を舐めまわすように見ています(笑)」
久保田「私は、最初に頂いた資料を元に役作りをして行ったんですが、監督さんの中でそふぃをどういうキャラにしていくかと言うのを組み立てている最中でもあって、「一度忘れてください」と言われたんです。そこから監督さんとイメージを共有しながら一緒に役を作り上げています。その工程で、私とはかけ離れたキャラクターなので、そふぃちゃんを見て気づくことも多いし、いろんな発見があるので楽しいです」
そして、オープニングを担当するのは3人が所属するi☆Risによる「Make it!」。フレッシュかつ弾けるようなメロディが印象的なアップチューン。歌詞の随所に『プリパラ』に関するキーワードも組み込まれた、まさに『プリパラ』を象徴するナンバーだ。
茜屋「“夢を持っているけど勇気が出なくて一歩踏み出せない”という人にぜひ聞いて欲しい曲です」
芹澤 「小さいころ観たアニメの曲ってずっと覚えていて、ずっと好きじゃないですか。この曲は、大人になってもイントロを聴いたら「あ!『プリパラ』の曲だ!」って絶対思ってもらえると思います。一番好きな歌詞は、私の歌っている“流す汗も涙もみなキラメキに変わる”ってところで。子供の頃って“何かひとつ!”て感じじゃなくて、何でも興味津々で、漠然としている中だと思うんですけど、この曲を聴いて“これだ!”と思って何かひとつに向かって頑張ってみることが好きになってもらえるんじゃないかって」
久保田 「ひみちゃんのソロで“理想の自分がそこで”って後に私が“待ってる”って歌うんですよ。それってキャラクターとちゃんとリンクしているんです。らぁらちゃんがデビューして“理想の自分”を追う先で、すでにデビューしているそふぃが“待っている”。みれぃちゃんはこの3人の中で一番頑張り屋さんなんです。だから“流す汗も涙もみなキラメキに変わる”って歌っていて」
芹澤 「本当だ! 今気づいてすっごい感動した!」
茜屋 「鳥肌立つね…!」
久保田 「私はレコーディングの時から気づいていて、密かに“すごい!”って思っていました(笑)」
最後に、『プリパラ』の今後の展開について聞いた。
茜屋「らぁらちゃん、みれぃちゃんだけでなく、これからそふぃちゃんも加わって3人がどう絡んでいって、最後はどうなるのかということは私たちも知らないので、毎回台本をいただくたびに、本当に楽しみにしています。個人的なんですけど、自分の演技や歌が下の世代の人たちに何かのきっかけになるようなことを与えていけたらいいなと思っているので、『プリパラ』を通して伝えていけたらと思います」
芹澤「『プリパラ』はゲーム筐体と連動しているのがすごく特徴で、アニメと一緒に曲やキャラクターが増えていったり、ゲームとオーディションがリンクしたりもするので、アニメを見てゲームもプレイして“こんなところが一緒だ!”とか“このキャラがゲームだとこんなこと言うんだ!”という発見が絶対にあるので、どっちも楽しんでいただきたいなと思います。自分のキャラクターも作れて『プリパラ』の世界に入っていけるので、作品をより近く感じられるものですので、ぜひともプレイしてみてください」
久保田「らぁらちゃんもみれぃちゃんもそふぃちゃんもまだ出てきたところですが、これからどんどん悩んだり、喧嘩もしたり、アイドルとしての辛い部分も経験していくと思います。輝いている人というのは、裏で必ずそういった影と戦ってきたからこそステージで輝けると思うので、そのあたりを見せていければなと思います」
芹澤「『プリパラ』のこと、沢山の人に絶対好きになって欲しいです!」
憧れが力になり、力が夢を叶えていく。叶えた夢が誰かの憧れになり、誰かの力に変わる。
そんな“Make it!”な物語が、3人の新人声優と共に力強いスタートを切った。アニメ、ゲーム、音楽どの方面からも楽しめる『プリパラ』ワールドに、ぜひとも触れていただきたい。
●放送情報
テレビ東京系6局、BSジャパンにて
毎週土曜午前10:00〜放送中
※放送情報は都合により変更となる場合があります。あらかじめご了承ください。
●プリパラOPテーマ
i☆Ris「Make it!」
8月20日発売
[CD+DVD] AVCA-74515/B \1,800(税抜) \1,944(税込)
[CDシングル] AVCA-74516 \1,200(税抜) \1,296(税込)
(c)T-ARTS / syn Sophia / テレビ東京 / PP製作委員会
TEXT:石川雅文 写真:八木虎造