震災で親を亡くした子供たちを励まし、勇気や希望、夢を持って欲しいという気持ちから生まれた作品です。
震災直後に被災地を訪れたシンガー・ソングライター加藤登紀子さんが、東日本大震災で親を亡くした子供たちを励まそうとオリジナル曲を作り、加藤さんの親友でもあるタレントで歌手のうつみ宮土理さんが歌を担当、二人の熱意で実現した作品です。
毎日小学生新聞で毎月掲載されている岩手県山田町立大沢小学校児童らの「震災日記」を読んで歌詞の発想となりました。
特に心に響いたのは、当時6年生男子が、津波にさらわれた父親の遺体と対面した時の気持ち「お父さんらしき人が見つかり、顔を触ってみると水より冷たくなっていました。驚いたのが身につけていた時計が動いていたことです。お父さんの息が絶えた時も、津波に飲み込まれている時もずっと。お父さんの時計は今は僕のものになっている。僕がこの時計をなくしたりすることは一生ないだろう」。
『青いこいのぼり』は、5月の節句に合わせて宮城県内で青いこいのぼりだけが飾られていた光景からイメージした。
『白いカーネーション』は、母親を亡くした子供たちへの思いを込めた。
大切な人と共に今も頑張っている、そんな子供たちに歌ってもらい、元気になって勇気や希望、夢を持って欲しいという気持ちから生まれた作品です。