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音楽コンシェルジュ・アワード
今週聴くべき3枚:RADWIMPS、GIRLFRIEND、青野美沙稀 2016.11.25 UPDATE

テン年代、カルチャーにおけるヒットの指標が変わりました。実感するのが、年代別や嗜好別に注目度高い音楽や小説、映画、流行など、ヒットの起き方が、レイヤー別でパラレルワールドのように進んでいること。表面化するまで、なかなか交わらないのですね。年代別や嗜好別でいま何が流行っているかのグループ・インタビューや、クロスレビューなどを実施できると定点観測で現象を可視化できておもしろそうです。それぐらい、起きていること全体像の把握が難しい時代(交わらないからおもしろいという考え方もあります)。メディアの役割の変化ってそういう事象に対応していくことなんでしょうね。マスにあらわれないスモールサークルなヒットでも、けっこう大きな存在感ある作品やコンテンツが多いです。昨今話題の、今年度最高峰のアニメーション映画『この世界の片隅に』のヒットなんて最たるサプライズとなりました。激マストでオススメです!
http://konosekai.jp/

はい、というわけで、今週チェックすべき音楽作品を紹介していきましょう。新作リリース・アイテムが多い音楽作品の中から、選びきれないあなたへ向けて今週、音楽シーンで話題の3枚を“音楽コンシェルジュ”がセレクト。本気でオススメしたい、三つ星級の作品を独断と偏見で解説していきます☆☆☆

【邦楽アルバム部門】RADWIMPS『人間開花』

RADWIMPS第2章到来、解放された自由度の高い作品。輝きがまぶしい昂揚感の強さ。『君の名は。』サントラ・ヒットを経て、バンドは次のステップへ。「Lights go out」、「光」でのピュアネスに溢れた直球ナンバー、「AADAAKOODAA」でのトラップめいたヒップホップ・チューン、「前前前世」での突抜感、「アメノヒニキク」の魔法めいたポップセンス、「週刊少年ジャンプ」で描く共有感、「O&O」でのゴスペル的な神々しさなど、間違いなく今年を代表する1枚。

http://radwimps.jp/

【邦楽シングル部門】GIRLFRIEND「15/Hide & Seek」

平均年齢16歳の4人組ガールズバンド、GIRLFRIENDがデビュー。キュートなルックスながら演奏力が高く、それぞれヴォーカルや作詞曲を担当する特徴を持つ。“なんとなくだけじゃ生きていけない”というフレーズに心を突き動かされる「15」、ライヴでも盛り上がる四つ打ちでダンサブルなロックチューン「Hide & Seek」、チョコレート中毒な実体験を表現した「甘い誘惑」がいい。キュートながらも視線は鋭い、タダモノではないアンファンテリブル感が強烈だ。

http://www.girlfriend.band/

【邦楽ミニアルバム部門】青野美沙稀『1959 〜Magical Rockabilly Night〜』

流行は巡る。ファッションも音楽も30年周期で世を動かすムーヴメントは螺旋階段を登るようにアップデートされていく。BLACK CATSのドラマー、久米浩司のDNAを受け継ぐモデル出身のシンガー、青野美沙稀がロカビリーを選んだのもまた必然だ。「ファッショナブルで跳ねるビートが気持ち良いロカビリー的な世界観を認知してもらえるように、新しいロカビリー像を提案していきたいと思っています。」by 青野。布袋寅泰「バンビーナ」カヴァーも超キュートだ。

http://misaki-aono.com/

以上、ヒットの現場からお届けしましたー。

次回は12月2日更新

ふくりゅう(音楽コンシェルジュ)
Yahoo!ニュース、J-WAVE、MTV81、ミュージック・マガジン、2.5D、音楽主義などで、書いたり喋ったり考えたり。……WEBサービスのスタートアップ、アーティストのプロデュースやプランニングなども手掛ける。著書『ソーシャルネットワーク革命がみるみるわかる本』(ダイヤモンド社)、DREAMS COME TRUEツアーパンフレットへの寄稿、TM NETWORKツアーパンフレット・シリーズ執筆。SMAPタブロイド新聞フライヤー執筆。メイン取材&100曲解説を担当した『小室哲哉ぴあ TM編&TK編』、4万字取材を担当した『氷室京介ぴあ』(ぴあ)発売中!
https://twitter.com/fukuryu_76
http://bylines.news.yahoo.co.jp/fukuryu/