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アメリカ、フィリピン等の音楽祭で数々の受賞歴を持ち、日本が初めて体感するハイトーンボイスを持つ世界レベルの実力派シンガー。
フィリピンの有名作曲家ベニー・サトルノ氏とトレーニングを重ね、2015年に日本へ活動の幅を広げる。
2016年に日本に移り住み、夏フェス“a-nation”にてシューティングアクトに抜擢され、その圧倒的なパフォーマンスで多くの来場者から拍手喝采を浴びる。さらには、クリスマス曲とディズニーの名曲を多くのアーティストがカバー歌唱したアルバム『Disney Magical Pop Christmas』では、その歌唱力を買われ18曲中の3曲に参加。
そして2017年5月31日、待望のデビュー・アルバム『AWESOME』をリリースする。
さらに、彼女の卓越したライブパフォーマンスに惚れ込んだ小栗旬がドラマのプロデューサーに紹介。それを機に『AWESOME』収録の「I need your love」が、カンテレ・フジテレビ系 4月期火曜よる9時 連続ドラマ『CRISIS 公安機動捜査隊特捜班』の主題歌(オープニング曲)に、そして「Empty」が挿入歌に抜擢された。
text by 藤井美保
---まず、バックグラウンドについてうかがわせてください。故郷はフィリピンのカランバシティーですね。どんなところですか?
Beverly 私が生まれた頃は田舎町でしたが、今はショッピングモールもたくさんあります。でも、建物はどれも低いので、今でも空がよく見えますよ。
---どんな人達が暮らしているのでしょう?
Beverly みんなとても明るいです。フィリピンの人はどんなときでも笑顔ですね。そして、地域住民はみんなが顔見知り。あちこちでよくお祭りがあって、ご馳走を作って友達や仕事仲間を呼んだりすることも多いので。
---Beverlyは小さい頃どんな子でしたか?
Beverly すごくフツーでしたよ。雨の日でも外で泥んこになって遊んで、よくおばあちゃんに怒られてました(笑)。母は働いていたので、おばあちゃん子だったんです。
---音楽を好きになったのは?
Beverly 子供の頃から好きでしたね。大音量でラジオを聴きながら、よく一緒に歌ったりしてました。それを聴いた母が、ボイスレッスンやコンテストを勧めてくれたんです。恥ずかしがり屋だったので人前で歌うなんて考えられなかったけど、「大丈夫。頭で考えないでただ歌えばいいのよ」と母がいつも背中を押してくれました。
---ステージママだったんですね。
Beverly たぶん母も歌手を夢見てたんじゃないかな。それが叶わなかったから、熱心すぎるくらい私を応援してくれるんだと思います。
---影響を受けたアーティストはいますか?
Beverly コンテストで歌っていたディーバ達です。ホイットニー・ヒューストン、セリーヌ・ディオン、ビヨンセ、ジェニファー・ハドソン…。そういった人たちに影響を受けました。
---本当に数多くのコンテストに出ていたようですね。
Beverly 実はそれがとてもハードでした。コンテストが開催される場所によっては交通手段がなくて、雨の中を何時間もバイクで走ることもありました。それでも、優勝して賞金がもらえれば母に渡せる。学校のことや家計の足しに少しでもなればいいなと思ってました。
---歌うことでお母さんを助けていたんですね。その頃からプロになりたいと?
Beverly コンテストを経験していくうちに徐々に自由な表現ができるようになり、拍手や笑顔をもらうのが本当にうれしいと感じるようになったんです。その頃からプロになりたいと強く思うようになりました。いいシンガーになって、いつか母にドリームハウスを建ててあげたいです。
---フィリピンやアメリカでもたくさんのチャンスがあった中、最終的に日本を本拠地に選んだのは?
Beverly フィリピンでも『ドラえもん』や『ドラゴンボールZ』、『NARUTO-ナルト-』など日本のアニメが親しまれていて、私もそういったアニメで育ちました。アニメソングにどっぷりハマり、ネットでローマ字の歌詞を探しては歌っていた時期もあって(笑)。そのうち日本の音楽や文化をもっと知りたいと思うようになりました。だから、日本でのチャンスが巡ってきたときは、迷わず「行こう!」と思ったんです。
---ひとりで日本へ来るのは勇気のいることだったとも思うのですが。
Beverly そうですね。でも、音楽をもっと究めたいという一心でした。母も応援してくれたし、日本のスタッフの方たちもよくしてくださる。本当に伸びのびと活動ができています。そういえばこの5月で、日本に来てちょうど1歳になります(笑)。
---日本語は学校で勉強してるんですか?
Beverly はい。日本語は難しいけど面白いです。特に数。ヒトツ、フタツ、ミッツとか、イッピキ、ニヒキ、サンビキとか、ツイタチ、フツカ、ミッカとか。「どうしてそんなにいろいろ違うんですか?」といつも先生に質問しまくってます(笑)。他の言語にはないていねいな言葉もたくさんありますね。「よろしくお願いします」とか「ごちそうさま」とか「いただきます」とか。
藤井美保(音楽ライター)
大学卒業後、音楽関係の出版社を経て、作詞、作曲、コーラスなどの仕事などを始める。ペンネーム真沙木唯として佐藤博さん、杏里さん、鈴木雅之さん、中山美穂さんなどの作品に参加。その後、音楽書籍の翻訳なども手がけるようになり、93年頃からはライターとしてのキャリアも。
応募期間:2017年6月7日(水)23:59まで