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【祝紅白出場!】
いまさら聞けない、『妖怪ウォッチ』主題歌がヒットしている本当の理由 Vol.1
〜キング・クリームソーダ編〜

昭和ユーモアセンスで、親世代も巻き込む!

2014年下半期のエンタメ・シーンといえばアニメ『妖怪ウォッチ』が大ヒット。アニメ〜漫画〜ゲーム〜おもちゃ〜映画などメディアを飛び越えた展開によって、子供世代はもちろん、昭和アニメやドラマなどのパロディを取り込んだユーモアセンスが、親世代をも巻き込んでいることが人気の秘密となっています。

謎の3人組ユニット、キング・クリームソーダによるオープニング曲「ゲラゲラポーのうた」は、言葉が刺さるラップと、歌い上げる演歌風歌謡、マネしやすいポップなダンスが魅力です。ついつい学校やカラオケで歌いたくなる要素が満載なのですね。

アレンジや歌詞が90’s風、大人っぽく進化!

アニメ本編では37話より、主題歌を「ゲラゲラポーのうた」の新ヴァージョン「祭り囃子でゲラゲラポー/初恋峠でゲラゲラポー」へとリニューアル。90’s風な大人っぽいアレンジをそれぞれ加えることで、子供たちへ音楽は自由だということを、アレンジやリミックスという楽しみ方とともに教えてくれました。

本作は、サカナクションなどを抑え、オリコン・ウイークリー・ランキング1位を記録。アニメのオープニング曲は、妖怪キャラの、ジバニャンやウィスパー、ケータが歌う「ゲラゲラポーのうた」未発売ヴァージョン含め、毎回曲が“ちょっとずつ”変わることで、どのヴァージョンがオンエアされるかが、子供たちのあいだで楽しみになっているようです。

メディアを飛び越えた仕掛けがヒットの要因!

日本を代表する大ヒット・アニメ『ドラえもん』や『ポケットモンスター』と並び、今後10数年ヒットが続くのではと噂される『妖怪ウォッチ』プロジェクトですが、男の子向け漫画連載『コロコロコミック』では、ケータが主人公。女の子向け漫画連載『ちゃお』では、フミちゃんが主人公で、作画も違うというこだわりの展開。

男女それぞれに漫画から入り口を作り、アニメではクラス共通の話題を提供し、ゲームでは男女それぞれキャラクターであるケータやフミちゃんを選べるという、会話の弾みやすい選択肢の提供が興味深いです。

そんな様々なクロスメディア戦略を仕掛けているのが、『妖怪ウォッチ』シリーズの企画や原案を手掛けたレベルファイブ代表取締役社長 日野晃博さん。大人気ゲーム『ドラゴンクエストVIII 空と海と大地と呪われし姫君』、『レイトン教授と不思議な町』、『イナズマイレブン』など、様々なヒットコンテンツを生み出してきた敏腕プロデューサーですね。

『妖怪ウォッチ』は、もともとはゲームが軸となって立案されたプロジェクトであり、社会現象化を目標として、アニメやおもちゃから火を付けていったのでした。「祭り囃子でゲラゲラポー/初恋峠でゲラゲラポー」のCD+DVD初回生産盤には、コマさんやコマじろうの妖怪メダルが特典として付いてきたことも話題です。

Vol.2は、12月5日(金)更新!

ふくりゅう(音楽コンシェルジュ)
Yahoo!ニュース、J-WAVE、MTV81、ミュージック・マガジン、2.5D、WHAT's IN?、BARFOUT!などで、書いたり喋ったり考えたり。……WEBサービスのスタートアップ、アーティストのプロデュースやプランニングなども手掛ける。著書『ソーシャルネットワーク革命がみるみるわかる本』(ダイヤモンド社)、TM NETWORKツアーパンフレット『Incubation Period』、『the beginning of the end』、『QUIT30』執筆。メイン取材&100曲解説を担当した『小室哲哉ぴあ TK編』(ぴあ)が絶賛発売中!
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