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BOØWYとTM NETWORKの伝説のクリスマスソングとは

クリスマスソングといえば、どんな曲を思い浮かべるだろう? 洋楽に顕著だが、クリスマスソングには“外れなし伝説”がある。どんなアーティストでも1曲はクリスマスの定番名曲があったりするものだ。しかも、通常曲よりメロディアスでポップな気合いの入った名曲が多い。ところが日本でクリスマスソングの肩身が狭くなったのはいつからだろう? 音楽シーンで季節をテーマにした曲は、ヒットの定番だったはずだが、近年ではクリスマスソングより、春の桜ソング 〜 秋のハロウィーン・ソングにその座は代わるようになった。そこで、クリスマスソング復権のために、レジェンド・アーティストによる隠れた名曲クリスマスソングを紹介したい。その奥深さに触れてみて欲しい。

BOØWY「WELCOME TO THE TWILIGHT」1986年3月1日発売

作詞:氷室京介 / 作曲・編曲:布袋寅泰。BOØWY唯一のクリスマスソング。デモバージョンでの歌詞から通称「MERRY BLUE X'MAS」と呼ばれていた楽曲。BOØWYの特徴となった、氷室京介によるメタファーを多用してシュールな形でクールなスタイルを崩さずにアピールしていくリリックの力。なかでも歌詞中に登場する聞き慣れないワード=“アレスクラ”は、ドイツ語で“IT'S OK”の意味を指しており、謎解き感覚でファンの間で話題となったナンバーだ。BOØWYはビートロック・バンドの代名詞であり、バラードが極めて少ないが、ブレイクへのきっかけとなった4枚目のアルバム『JUST A HERO』は、バンド・アレンジもよく練られ、多方面のジャンルを志向されていることに注目したい。いわば「WELCOME TO THE TWILIGHT」は、今こそ聴きたいレジェンド・バンドによる隠れたクリスマスソングだ。

TMN『DREAMS OF CHRISTMAS』1990年12月21日発売

作詞:小室哲哉 / 作曲:木根尚登、小室哲哉 / 編曲:小室哲哉。TM NETWORKは1990年〜1994年の間、ネーミングをTMNへリニューアルしていた。そんなTMN時代唯一のクリスマスソング。時代感があらわれるNTTポケットベルCMソングであり、当時、音楽番組でディズニーランドにてライヴを披露した知る人ぞ知る名曲。ヴォーカルを宇都宮隆だけでなく、木根尚登、小室哲哉、そして、サポートメンバーのギタリスト葛城哲哉も担当している。ワンフレーズずつ歌い継いでいくスペシャルナンバーだ。なお、TM NETWORK時代には「TWINKLE NIGHT (あるひとりのロマンティストの生誕)」、「Leprechaun Christmas」、「This Night」というクリスマスの名曲がある。TM NETWORKといえば、冬をイメージするリスナーは多い。アルバムリリース時期が秋や冬が多かったことが影響があるかもしれない。

以上、ヒットの現場からお届けしましたー。

次回は12月4日更新

ふくりゅう(音楽コンシェルジュ)
Yahoo!ニュース、J-WAVE、MTV81、ミュージック・マガジン、2.5D、音楽主義などで、書いたり喋ったり考えたり。……WEBサービスのスタートアップ、アーティストのプロデュースやプランニングなども手掛ける。著書『ソーシャルネットワーク革命がみるみるわかる本』(ダイヤモンド社)、DREAMS COME TRUEツアーパンフレットへの寄稿、TM NETWORKツアーパンフレット・シリーズ執筆。SMAPタブロイド新聞フライヤー執筆。メイン取材&100曲解説を担当した『小室哲哉ぴあ TM編&TK編』、4万字取材を担当した『氷室京介ぴあ』(ぴあ)発売中!
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