音楽コンシェルジュ・アワード
今週聴くべき3枚：松任谷由実 、ヤバイTシャツ屋さん、ミオヤマザキ 2016.11.11 UPDATE

小中高無欠席、健康だけが売りなわたくしなのですが、めずらしく高熱＆重い胃腸炎に……。しかも家族で……。ウイルスこわいですね……。でも原稿は書き上げましたよ（88888）。皆様もお身体ご自愛下さい。2016年は洋邦問わず音楽作品に名作が続いています。ただし、ネット時代となった現在では情報がSNSのタイムライン的にあっという間に流れていってしまいがちです。だからこそきちんとアワード的に“立ち止まって”価値を与え続け評価すること、記録し続けることって大事なのでは？　そんなことを思った昨今でした。

はい、というわけで、今週チェックすべき音楽作品を紹介していきましょう。新作リリース・アイテムが多い音楽作品の中から、選びきれないあなたへ向けて今週、音楽シーンで話題の3枚を“音楽コンシェルジュ”がセレクト。本気でオススメしたい、三つ星級の作品を独断と偏見で解説していきます☆☆☆

【邦楽アルバム部門】松任谷由実 『宇宙図書館』

ユーミンの新作がとんでもなくいい。聖母の如くすべてを包み込んで許してくれるかのような珠玉の楽曲たち。過去から現在へ、現在から未来へ。時空と場所を越えた普遍的な叡智、それが“宇宙図書館”。なかでも4曲目「AVALON」で聴ける、懐かしき未来感溢れるシンセサイザーの調べ、タイトなドラム。往年のプログレ・ポップ感すら思わせてくれたユーミン節の素晴らしさ。エレクトロな6曲目「星になったふたり」のキャンディポップ感も最強であります！

http://yuming.co.jp/

【邦楽アルバム部門】ヤバイTシャツ屋さん『We love Tank-top』

今年フェス界隈で話題になりまくった、楽しすぎるライヴが画期的なメロコア・バンド、ヤバT。躍進のきっかけとなった「あつまれ！パーティーピーポー」は、パーティーピーポーを揶揄った批評的なナンバー。初期人気チューン「ウェイウェイ大学生」、ハードにポップなタンクトップ・アンセム「Tank-top of the world」など名曲ばかり。なかでも誰もがシンガロング出来てしまう感動ソング「ネコ飼いたい」がやっぱり大好き。「週10ですき家」もいい曲風☆

http://yabaitshirtsyasan.com/

【邦楽アルバム部門】 ミオヤマザキ『antithes』

不倫問題や、メンヘラ、コンドーム活動など、センセーショナルな話題ばかり目につく4人組ロックバンド、ミオヤマザキ。しかし、その本質は楽曲構成力の高さ、メロディアスな魅力にこそある。時代を写し出す鏡、感度の高いミュージシャンによる自己表現は社会の動きと密接だ。カオティックに濁った世の中をバッサリと切りまくる、ポップ・ミュージックが奏でる力強さに注目したい。DVD付『正体作』盤に収録されたライヴ映像も神すぎます☆

http://www.mioyamazaki.jp/

以上、ヒットの現場からお届けしましたー。