キャラクターボイス(Character Voice)の略号。「CV:○○○○」のように、声の出演者を表記する際に用いられる。1980年代後半に、アニメ雑誌「アニメック」(ラポート刊)で使われたのが始まりだとか。ちなみに、キャラクターボイスは和製英語であり、正しくはボイスアクター(Voice Actor)。
まさに、たくさんの人々が“ガヤガヤ”とざわめく様子からできた言葉。声優の大切な仕事のひとつと言えるが、全部アドリブだから案外難しい。慣れない新人さんだと言葉が尽きてだんまりになってしまったり、不自然な独り言になったりするそう。
どんなに長くても、どんなに難しい言い回しでも、定められた尺にセリフを収めるのが声優の仕事。だけど、ときにはやっぱり秒数が足りないこともある。「こぼれる」はそんなときに使う言葉。「セリフが間に合わない」ということから、「時間に遅れる」という意味にも。
「それ、ちゃんと殺しといて〜」などと、それだけ聞いたらちょっとビックリな言葉。また、電源が切れていることを「死ぬ」「死んでいる」といい、逆に電源を入れることを「生かす」と表現する。いずれにしても、あまり穏やかではないかも・・・。
語源は定かではないが、キャラクターの姿や口元の動きが見えないことから、こう呼ばれるようになったとの説が有力だ。コンテと呼ばれる絵入りの台本上には、丸囲みで「OFF」と指示が入れられる。ちなみに、ナレーションのことは「OFFセリフ」と呼ばない。
収録現場の舞台裏を描いた作品などで、ディレクターが「3・2・1・キュー」と言っているシーンを見たこともあるのでは。実際の現場では「キュー」と声に出す人は少なく、手振りやランプで演者に合図を知らせることが多い。日常生活の中で使ってみれば、業界人っぽいかも!?。
真っ白な画面に、セリフの長さに応じた赤い線が表示され、それに合わせて音声収録する。登場人物が増えるとその役に応じて、線の色のバリエーションも増える。赤線のほかに青線・緑線・茶線・紫線・黒線なども引かれ、とってもカラフルな状態に。
最近ではマルチに活躍する声優も多いため、スケジュールの都合上、全員一緒に収録に臨めないケースがある。そういった場合には、ひとりだけ“抜いて”収録をするのだ。また、ゲーム作品や、何人もの声が重なっているシーンなどでも“抜き録り”が行われる。
セリフの言い始めを早めることを「上げ」、逆に遅くすることを「下げ」という。あらかじめ定められている尺に収まれば、「上げ下げ」するのはある程度声優任せということもある。声のトーンを上げたり下げたりすることと勘違いしやすいので、知ったかぶりには注意を。
SS(サウンドステッカー)やジングルとも呼ばれる。ラジオ番組でCM開始直前や楽曲の切り替わりなどのタイミングで流れる、番組名の入った短い音楽といえば想像もつきやすいだろう。専門の制作会社が存在し著作権もあるので、いくら短い音楽だからといって、勝手に使ってはダメ。