同人誌の作者本人やサークルのメンバーなど、さまざまな人が売り子になって商品を販売している。予算に余裕がある場合にはアルバイト代を支払って、売り子を雇うこともあるよう。一方、サークルには所属せず、本を買いにきただけの人を「買い子」と呼ぶ。
発行部数一万部などを誇る大手サークルのこと。作品を買い求める人で販売スペースが混雑しやすいので、会場の中でもスペースに余裕のある壁際に配置されることが多い。このため、「壁」と称されることも。逆に、あまり売れていないサークルを、「大手」という言葉をもじって「小手」と呼ぶ。
主に販売数があまり期待できない本が、個人の手によってコピー機で製作される。普通は印刷所に依頼するものだが、コミケ当日まで製作の締切りが延ばせるため、大手サークルでもコピー本が作られることがある。さらに、当日朝にコンビニでコピーして会場内で製作する「会場製本」なるものも。雑な作りになりがちではあるが、その手作り感から「これこそ同人誌!」という声もアリ。
販売停止を示すカードのひとつ。この紙が貼られているサークルの同人誌は、問題が解消されない限り購入することができない。ほかにも、規定の時間内に受付を済ませることができなかったサークルは「黄紙」、本の内容に表現上問題がある場合は「青紙」が貼られている。
シャッター前にスペースが配置されるために、こう呼ばれるようになった。大手の中でも超大手のサークルだ。長い列が予想されるため会場内が混雑しないように、購入希望者を建物の外に並ばせることができるのもメリットのよう。数時間並んだ挙句、列の前方で目的の本が売り切れになってしまい、買えずじまいなんて悲しいことも・・・。
更衣室の利用証を兼ねたリーフレット。コスプレをする人は登録が必要で、会場ではこの冊子を必ず携帯しておかなければならない。漫画が描かれているため、読みものとしても楽しめるが、コスプレイヤー以外は購入不可能。どうしても読みたい人は、コスプレにチャレンジするべし!
「キャリー」や「ハンディキャリーカート」とも呼ぶ。サークル参加者が、自力で本を搬入するときにはとても便利。コスプレイヤーが衣装を運んだり、購入者が本を持ち帰ったりするために使われることも。その語源は車輪が回る音から・・・という話もあるが、はっきりした理由は不明。
「最大手に行ってくるね!」と言えば、トイレのこと。どんな人気サークルも及ばない長〜い列が作られる。あまりにも待たされるため間に合わない・・・という悲惨な事態もあるようなので、余裕をもって列に並ぶことをオススメする。売店、イベント告知のチラシ置き場、宅配サービスの受付など、ほかに人が殺到する場所を指す場合も。
軍事用語で地域一帯を無差別に攻撃することを「絨毯爆撃」と呼び、これにちなんだ用語。「○○のジャンルの本を全部ください!」なんて言ったりする。中身を見ないまま購入してしまうために、当たり外れは大きい。でも、大人買いすることに快感を覚える人もいるのだとか。
語源はアニメ・ガンダムシリーズに登場する「ファンネル」。全方位に存在する複数の敵を同時に攻撃する、架空の兵器だ。転じて、複数の同人誌を効率よく購入するために使われる戦術を指す。指令塔となる人物がメンバーを指揮して、お目当てのサークルを攻略するのだ。