前作の「ColorS」のテーマ「色」の延長上に見えた今回のコンセプトは「∞」(無限大)。
その一つのモチーフとして「宇宙」がある。「無限の宇宙」それはあるのは分かっていても実際に捉える事の出来ない空間。その中で繰り返される星たちの“再生“と“消滅”それと同様に日々繰り返されている物事の“始まり”と“終わり”や“人の感情の動き”当事者にしか感じる事の出来ない空間。その闇に潜む普遍的な出来事、想いを様々な題材に盛り込み音楽を通して吐き出していきます。アッパーな曲でありながら闇を感じたり、起伏のない、ともすれば受け流されてしまいそうな音の中に優しさを感じたりとそんな「音の妙」を楽しめるアルバムです。今回“チチクリギターズ”というギターインストルメンタルユニットをサウンドプデュースに迎え、音での情景表現を得意とするチームが高橋直純の世界観を色付けしている。それも今回の聞き所の一つです。