1990年代にデビューし、日本におけるR&Bシーンの形成期を担ってきた露崎春女。本作は、メジャーデビュー以降の代表曲・重要曲を中心に選曲した、本人プロデュースによる2枚組のオールタイムベストである。
Lyrico名義での楽曲も含め、キャリア全体を俯瞰する構成となっており、全30曲を収録予定。
Disc1は2011年発表のアルバム『Now Playing』以降の、近年の作品群が中心となったセレクトとなっており、現在の音楽性が提示されている。
Disc2は、デビュー期からLyrico名義を含むキャリア前半の楽曲が収録される。1990年代以降の代表曲を網羅し、日本R&Bムーブメント黎明期を彩った楽曲群があらためて提示されている。
さらに本作には新曲2曲を収録予定。「GLAMOROUS (feat.michico)」は、日本のR&Bシーン草創期から活動をともにしてきたプロデューサーT.Kura、ソングライター/ボーカリストmichicoとの再タッグによる楽曲。
90年代から現在へと続くR&Bサウンドの系譜を踏まえつつ、現代的なプロダクションでアップデートされたサウンドが、今の時代のR&Bとの確かな接点を示している。
「Unsaid」はプロデューサーにNao’ymtを迎えて制作されたR&Bナンバー。
サウンドは現在進行形のR&Bを軸に、シンセウェーブやシティポップ、80年代の要素を織り交ぜたもの。Nao’ymtによる抒情的なトラックの上で、露崎は抑制の効いたボーカルを聴かせており、感情を前面に押し出すのではなく、余白を残した表現が印象的だ。