坂本龍一が認めた才能、コトリンゴの2ndアルバム!
本作は、美しいピアノ曲、スウィング調ジャズ、エレクトロポップな曲など、今まで以上にコトリンゴの個性が凝縮されたアルバム♪
■■■コトリンゴ×坂本龍一■■■
スペシャルロングインタビュー到着!
★★セルフライナーノーツ★★ |
1.me & my bird prince イメージはミニ劇場を舞台に、4匹の羊のようなものがバラバラになりながらも合唱しているところ。カステラのCMみたい?
2.closet クローゼットの中に何でもかんでもしまってあるので、そこはいつしか秘密だらけの深い森になって、入り込んだら出られなくなる。だから絶対に入っちゃだめ!っていう少し強気な歌。 ドラムは最初、打ち込みだけだったのだけど、急きょ、オータコージさんに叩いてもらって、たくさん重ねて暴れてもらいました。 結果、ドラムとその他の演奏の温度差でおもしろい効果が出ました。
3.おいでよ 誰かに惹かれた時の事を、自分の心の中にその人が勝手に家を建ててしまったと例えるのなら、その人の心の中にももちろん自分の家を建てたいと思うはず。多分なかなか建てられないので、想像上建てて、その家に” おいでよ”と思いながら待っている、という曲です。実際に友人を待っている時に急に思いついたものです。 ベースはミトさん、ドラムは坂田さん、ストリングスは徳澤青弦さんカルテットにお願いしました。 前回のミニアルバムでやった3ピースでの演奏や、ファーストアルバムからアレンジしているストリングスなど、たくさん生かす事が出来て嬉しかった。
4.me.ga.ne. メロディ、メロディ、と考えていたら、メロディアスなサビが出て来ました。
5.classroom 私の中学+高校時代、数学の時間は”考え事”の時間でした。 真剣に考え事をしていたのでやっぱり数学はよくわからなくなりました。 授業中におしゃべりをしたために、本当にチョークが飛んできたこともありました・・・。そんな”授業中”を舞台にベタベタなbroadway?みたいな雰囲気をあわせました。
6.summer 夏ではない時に”夏”を思うとき、少し途方に暮れるイメージが私の中では強く、原爆の日や終戦記念日があったりでなぜか大きく暗い思い出が隠れているのに、日差しはやたらと強くて活動的な季節で、なんだか皮肉だなと思うのです。お盆もあるし。
7.帰り道 今回唯一、ピアノと歌だけのトラック。 デビュー前の第一回ロハスクラシックコンサートに出演するために作った曲です。 だからか、言葉がものすごくピュアな気がして、自分でちょっとかゆいです。
8.デイジー ミトさん書き下ろしの曲です。 常々、自分の音楽の中にもっと男っぽさ(=rock?)がだせたらいいのに、と思っているのですが、ミトさんが見事にかなえてくださいました。 ドラムはtoeの柏倉さんです。録音もとっても楽しくて幸せだった。
9.だいすきなひと 憂いのある幸せな二人のイメージ。 漠然と感じる不思議なつながりみたいなものも、表現したかった。
10.きみはgenius (苦手な)渋谷の街でも、恋に落ちた直後はお花の舞い散るステージになりうるし、きっと移動もスキップだろうし、必然的に魔法のステッキでアスファルトをたたいたら、星がキラキラとそこかしこからはじけ出てくるんじゃなかろうか、という事から出来た歌です。
11.ふれたら おおはた雄一さんが歌詞を書いてくださいました。 とても広がりがあり、なおかつ強い歌詞なのでどう歌うか、色々と考えました。
12.to stanford stanfordと言うのはNYの上、コネチカットにある街の名前で、そこ行きの電車に乗ってアルバイトに行ってたことがありました。 そんな郊外の住宅地に住み、マンハッタンに働きに行く人たちが通勤に使う電車でもあったのですが、なんと故障は日常茶飯事で、いすは傾いているし、エアコンが動いてなかったり、30分以上、止まったまま動かなかったりはざらでした。 だけど、その電車から季節が変わっていく様子や、美しすぎる夕焼けをぼんやり眺めながら、いろいろ考え事をするのが好きでした。 2年前、最初に作ったデモに入っていたこの曲を、坂本さんが気に入ってくださっていたのですが、なかなかちゃんと見返して作り替える事が出来なかった曲でもあります。 今回やっと入れる事が出来ました。 |