2008年から刊行が始まった、坂本龍一が総合監修のCD付き音楽全集『schola』シリーズの第17巻。毎回異なるテーマはこの巻ではロマン派音楽。解説や選曲は浅田彰、小沼純一らで、坂本龍一との鼎談も掲載されている。1世紀に及ぶ幅広い時代の名曲を収録するためにCDは2枚組となった。CD付きという形での『schola』はこの第17巻が最後となっている。

【Disc 1】
●フランツ・シューベルト
1. 弦楽四重奏曲 第14番 ニ短調 D.810《死と乙女》〜第1楽章 アレグロ / アルバン・ベルク四重奏団
2. 歌曲集《白鳥の歌》D.957〜第13曲 ドッペルゲンガー / イアン・ボストリッジ（テノール）、アントニオ・パッパーノ（ピアノ）
●フレデリック・ショパン
3. 前奏曲 嬰ハ短調 作品45 / アレクサンドル・タロー（ピアノ）
4. 子守歌 変ニ長調 作品57 / ピーター・ゼルキン（ピアノ）
●ロベルト・シューマン
5. 歌曲集《詩人の恋》作品48 〜第5曲 心を潜めよう / フリッツ・ヴンダーリヒ（テノール）、フーベルト・ギーゼン（ピアノ）
6. ピアノ三重奏曲 第3番 ト短調 作品110〜第1楽章 / アレクサンドル・メルニコフ（ピアノ）、イザベル・ファウスト（ヴァイオリン）、ジャン=ギアン・ケラス（チェロ）
●リヒャルト・ワーグナー
7. 楽劇《トリスタンとイゾルデ》WWV 90〜第1幕への前奏曲 / カルロス・クライバー指揮シュターツカペレ・ドレスデン
8. 楽劇《トリスタンとイゾルデ》WWV 90〜第3幕 第3場「穏やかに、そっと彼が微笑む」（イゾルデの愛の死） / マーガレット・プライス（ソプラノ）、カルロス・クライバー指揮シュターツカペレ・ドレスデン
●フランツ・リスト
9. 《巡礼の年 第3年》S.163〜第2曲 エステ荘の糸杉に寄せて 第1（葬送歌）/ ピエール=ロラン・エマール（ピアノ）
●ピョートル・チャイコフスキー
10. ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 作品35〜第1楽章 アレグロ・モデラート / パトリツィア・コパチンスカヤ（ヴァイオリン）、テオドール・クルレンツィス指揮ムジカエテルナ

【Disc 2】
●ヨハネス・ブラームス
1. ヴァイオリン・ソナタ 第3番 ニ短調 作品108〜第2楽章 アダージョ / ギドン・クレーメル（ヴァイオリン）、ヴァレリー・アファナシエフ（ピアノ）
2. 三つの間奏曲 作品117〜第2曲 変ロ短調 / ヴァレリー・アファナシエフ（ピアノ）
●ガブリエル・フォーレ
3. ヴァイオリン・ソナタ 第1番 イ長調 作品13〜第1楽章 アレグロ・モルト / ドン=スク・カン（ヴァイオリン）、パスカル・ドヴァイヨン（ピアノ）
4. 歌曲集《イヴの歌》作品95〜第10曲 おお死よ、星くずよ / ドーン・アップショウ（ソプラノ）、ギルバート・カリッシュ（ピアノ）
●グスタフ・マーラー
5. 交響曲 第10番 嬰へ長調（デリック・クック補筆完成版）〜第1楽章 アダージョ / ダニエル・ハーディング指揮ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
●リヒャルト・シュトラウス
6. 交響詩《ドン・ファン》作品20 TrV 156 / カール・ベーム指揮シュターツカペレ・ドレスデン
7. 歌曲集《四つの最後の歌》〜第1曲 春 / エリーザベト・シュヴァルツコップ（ソプラノ）、ジョージ・セル指揮ベルリン放送交響楽団
●ジャン・シベリウス
8. 悲しきワルツ 作品44の1 / パーヴォ・ヤルヴィ指揮エストニア国立交響楽団