2017年にリリースされた最新ソロ・アルバム。
2年以上の病気療養の後に新境地を開いた意欲作で、このアルバムを主体にしたコンサートも複数回行われている。
前作『out of noise』がシンセサイザーを一切使わないオーガニックな音響作品だったのに対し、ここではヴィンテージを含むアナログ・シンセサイザーが多用されている。
制作当初のアイデアが架空のタルコフスキー映画のサントラということもあり、どの曲もリスナーそれぞれに、それぞれの映像のイメージを強く喚起させる。
実際、アルバム発表後には高谷史郎、アピチャットポン・ウィーラセータクン、Zakkubalanらによって本作とその収録曲が映像化された。
近年のコンサートでは必ず演奏されている新たな代表曲「andata」収録。また「fullmoon」では映画『シェルタリング・スカイ』のポール・ボウルズの、「Life, Life」ではデヴィッド・シルヴィアンの朗読がそれぞれ使用されたことも話題となった。
坂本龍一、8年ぶりとなるオリジナルアルバム!!