2017年にリリースされた『Year Book』シリーズ第三弾。
本来であれば1980年代10年分をまとめる予定だったが、候補作品があまりにも多すぎたのでここでは80年代の前半の作品をまとめている。
ラジオで一度流したきりの「フォト・ムジーク(ダブ)」などスタジオ曲も入っているが、本作の特徴はほとんどが初めて世に出るライヴ・トラックが多数収録されていること。
1980年のPhewとのコラボレーション・ライヴ・トラック「終曲」や当時結成したバンドB-2 Unitsとのライヴ、東京混声合唱団の委嘱作品で、村上龍の詞のあまりの過激さから歌うことを拒否した団員もいた合唱曲「小説」、最後には1984年の神奈川芸術祭『日本の現代作曲家シリーズ 坂本龍一の世界』における高橋悠治、高橋アキをゲストに迎えた『戦場のメリークリスマス』からの5曲とソロ曲3曲を演奏した貴重な音源も収録されている。
これまで同様に坂本龍一の楽曲解説のインタビューや珍しい当時の写真を掲載したブックレットも付属している。
坂本龍一アーカイヴ「Year Bookシリーズ」の第3弾となる今作は、1980-1984年の貴重な音源を収録。
この時期、坂本龍一は「戦場のメリークリスマス」を制作する傍ら、アングラとも称されるジャンルの音楽にも積極的に取り組んでいた時期でもある。
京都会館、神奈川芸術祭、B-2 Unitsのライブ録音など初パッケージ化される曲の宝庫。
収録音源は坂本ファンはもとより、音楽ファンにも必聴モノです!!