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エイベックスに移籍した所ジョージが5年ぶりとなるオリジナルアルバムをリリース。
サントリージョッキ生のCMでおなじみの『夏のモーション』やエディオンイメージソングの『いい顔でつきあおう』を始め、ロックにフォーク、沖縄民謡(風)に小唄、はたまた演歌に至るまで、ありとあらゆるジャンルを網羅した、聴き応え十分の一枚。
CDとセットになっているのは、通販で販売されて即完売したあの
「世田谷ベース」
Tシャツをアレンジした、所ジョージ×THEBACKDROP×tearbridge productionのトリプルコラボ
「青山ベース」
Tシャツ。
中でもグレーバージョンはmu-moショップだけの限定カラーです!!
*一部媒体に掲載されましたTシャツのみの販売は、現状予定しておりません。ご了承ください。
-曲数もジャンルも振り幅がとても広いですね。
一週間、月火水木金土ってそれぞれ名前が付いているように、暮らし向きは同じでも、きっと何か違うんだよ。だから、俺も違うわけ。アルバムを作っても、まとまんないの。曲を作る時に、「演歌」「短いバカなもの」って簡単なくくりはあるんだけど、リズム隊とかは全然気にしない。本当は、パンクっぽいものができたらそれだけを貯めて出せば、俺のジャンルはパンクに入るし、ロックグラムだけ集めればロックに入るの。ただ、できた順に出してるんで、どこのジャンルにも入れてもらえない。そうすると、なんか環境音楽的な扱いをされてしまうわけだ。風の音、とかね。ああいう部類なんだと思うよ。大体、俺のアルバムはね、買おうと思わないんですよ。人から貰えたら聴きますっていう、お中元とかお歳暮的なものなの。
-個人的には「豪華な金時計」や「鈴虫のように」の笑っていいのか泣いていいのかわからない、感じが好きです。切ない感じ。
救いようがない、やりようがない切なさなんだよね。死んでくもの、いなくなっていくものの決まり。毎日そんなことを考えているわけでね。うちのカミさんなんかに言わせると、歌にする必要がないって言ってた(笑)。文章でいいじゃねえかって。
-確かに、歌うたいの歌というよりは、物書きの歌という感じがしました。
俺は小説家や詩人をクリエイティブな仲間だとは思ってないの。だって自分が暮らしている以上は詩やドラマチックなものは誰だって書けるし、くだらない人生を送っている人だって、そのくだらない人生を書けば小説になるでしょ。その仲間に入りたくないから、メロをのせちゃうのかな。
-曲はスムーズに出てくるんですか?
曲を作る時はバカみたいに一人でノッてるからね。あの人どうしようって、いうくらい。まず1番しか作らないの。そこでオカズや出だしのテーマを決めてアレンジャーに渡すでしょ。その間に、できあがりを想像して、自分で勝手に「ここでラッパが入るから、こうしよう」って2番3番を作る、みたいな感じ。
-かなり同時進行ですね。
本来ならこういうのは一生懸命作りました、って言わないといけないんだけど、そんなに苦労してないの。あと2曲足りませんよ、って言われたら、もうその日にできちゃうから、1ヵ月後にまた20曲入りのアルバムを出そうと思えば出せるね(笑)。
-今回は通常盤の他、Tシャツ付バージョンも発売されますが、Tシャツへの思い入れを聞かせてください。
もともと作った世田谷ベースTシャツも、俺がクドく着続けてるうちにいつしか俺のものになっちゃった(笑)。サングラスのかけ方もそうなんだけど、別にこれじゃなくてもいいわけ。でも、クドく続けていたら、俺のトレードマークになっちゃった。それがおもしろいよね。
-今回は青山ベースバージョンの特別仕様ですが、そもそも世田谷ベースとは?
米軍問題って世間ではいろいろあるけど、そんなに嫌わなくてもって俺はちょっと思うわけ。だったら俺が世田谷にベースを作ってあげようかなっていう事で、世田谷ベース(笑)。でもジャンパーは「東京都民」。そういう裏切った感がおもしろいなって思うんだよね。それも、誰も気にしてないのに、俺が一人で勝手に妄想でやってるの。
-妄想、ですか(笑)。
おかしい人だよ、本当に。でも、社会に適合したおかしさや変態ぶりっていうのは、すごくクリエイティブで、大事なの。その人の個性なのね。人と違うものっていうのは枠の中で見つけるからこそ個性なんだよ。人を傷つけたりするのは簡単だから、誰でもできるじゃん。そうじゃなく、枠に適応できている中で「個」を見つけるのが素敵な作業なんですよ。
-枠の外円の淵を歩いている感じですね。
そう、ギリギリのところをね。今は便利だし楽だから、何もしなくても生きていけるけど、それじゃつまんないじゃない。だから、変態になったり、ヒステリーを起こしてみたり、メリハリがあるとおもしろい。あと、自分に負荷をかける。大きなローンを組んだりね。あれはなかなか生きてる手ごたえがあるんだよ。負荷が苦労じゃなく、楽しい場合もあるの。重たい布団やカビくさい布団が、意外や気持ちがよかったりするしね。汚いものは汚いっていうだけじゃおかしいよね。何クドい話してるんだ、俺は(笑)。おかしいじゃねえか。歌とTシャツの話なのにね。そういう気持ちがこもったTシャツなわけ(笑)。
購入者特典にコメント色紙をお願いしたところ、所さんから「もっとおもしろいものにしようよ」 という素晴らしい発案が。
そうして、たくさん頂いて参りました。所さんフィギュアの乗ったスペシャルカーに、所さん自らステンシルで『SEAF』の文字を入れてくれたTシャツ、そして非売品のオリジナルステッカー数十枚。
これらの品々を、mu-moショップでアルバム「安全第二」をにご購入頂いた方に抽選でプレゼントしてしまいます。
(7月19日(水)〜8月19日(土)まで)
*プレゼントキャンペーンは終了いたしました。