SEAMO ロングインタビュー
 
― キラーチューン「マタアイマショウ」と「ルパン・ザ・ファイヤー」を含む2ndアルバム『LIVE GOES ON』をリリースし、初となる全国ワンマンツアーが決定!どんなライヴになりそうですか?


「僕が考えているアイデアを形にするために、音響も照明も舞台演出も専門スタッフがサポートしてくれるライヴですからね。今までは出来なかったことを実践できるライヴになるかなと。豪勢なものは魅せられると思ってますね。」

― これまでライヴのベースとなっていたクラブと比べたら、会場の規模が大きいですからね。いろいろとアイデアが膨らんでいるんじゃないですか?

僕も1000人規模でライヴをやった経験はあるんですけど、後からビデオを観るとステージでポツンと寂しそうな感じがして(笑)。だからVJだったり映像的なところや、ステージセットで演出していこうと思ってます。いろいろと僕が出した案は非現実的で難しいと言われてますが(笑)、とりあえず言うだけは言ってます。例えばなんですけど、神輿にのって登場したいとか。

― SEAMOさんの場合、今回のアルバムもそうですが過去にフィーチャリングしたアーティストの方々がたくさんいらっしゃいますよね。その辺の絡みも期待しちゃいますが…。

「ワンマンで時間的な余裕があるから、ゲストを呼ぶ可能性は高いと思います。このアルバムで参加したアーティストも、全員呼べると嬉しいんですけどね。」

― 今回のツアーグッズでは、SEAMOさんのアイデンティティとも言える天狗がメインモチーフになっているそうですが。

「有り難いことにSEAMO=天狗ってイメージが定着してきているんでね。今回のツアーグッズでは、そんな天狗をみなさんにも身に着けてもらえるようなデザインにしました。僕が着けている天狗はプロトタイプというか、リアル過ぎて無理ですからね。女のコなんて特に(笑)。」

― 確かに(笑)。ツアーでは、どんな天狗スタイルを披露する予定なんですか?

「よりリアルな方向で、今回のツアー用に天狗をオーダーしました。心も新たにNEW天狗で挑もうかと思って。そんな馬鹿なモン作ったのかって感じで見ていただければと。」

― そもそも、天狗スタイルでステージにあがるようになったキッカケは?

「軽いノリなんですよ。実はシーモネーターをやっている頃から、平行してパフォーマンスチームをやってたんです。で、そのメンバーの特攻隊長的な先輩から、誕生日プレゼントに天狗のお面をもらったんですよ。「お前ならこれを使いこなせる」って(笑)。無茶苦茶ですよね。で、あるライヴでフリースタイルしてるときに、天狗を装着してフロアに飛び込んだんです。それがエラくウケましてね。引くに引けなくなって、天狗スタイルが始まりました。だから天狗装着歴は、9年くらいですかね。」

― 天狗の装着場所は当時から下(シモ)のほうに?

「そうですね(笑)。譲り受けたときから天狗は顔に着けるものではなく、下に着けるものだと思ってたんで。天狗スタイルをやってて良かったと思うのは、いろいろな演出が考えられること。鼻から煙を出してみたり、ただ鼻が伸びるだけでも楽しいかなと。ライヴで着けてないと、チョット動きが鈍りますからね。」

― これまでもご自身でイベントを主催するなど、ライヴを大切にしてきましたよね。SEAMOさんにとって、ライヴとは何ですか?

「人生そのもの。ずっとやり続けていくものだと思ってます。もちろんフリースタイルもずっとやっていくし。ヒップホップって究極のカラオケだと思うんですよ。ブレイクビーツのトラックに、即興でラップをのせるのがフリースタイルですからね。そういう究極のライヴスタイルっていうのは、絶対に忘れたくないですね。会場が大きくなっても常にストリートでいたいし、タフでいたいと思ってます。」

― では最後に、ライヴを楽しみにしている読者に向けてメッセージをお願いします。

「アルバム制作と一緒で、ライヴでも生半可なことはできないと思っています。今まで踏襲してきたことをしっかり見せて、そこにプラスαの演出を入れて、楽しんでもらえるライヴにしようと思ってます。満足なライヴにしますよ。僕のライヴを初めて観に来る方もいると思いますが、SEAMO、そしてシーモネーターってキャラがどんなものなのかもわかってもらえると思います。歌だけのライヴってより、エンターテイメントとしてショーを観るような感覚で観てもらいたいですね。僕の場合は、身体を張ったエンターテイメントですけどね(笑)。」

  (インタビュー/馬渕信彦)
 
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