インタヴュー
2008年9月29日、約3年の時を経て再結成を果たしたバンド“Do As Infinity”。
新たな活動に注目が集まる中、ヴォーカル 伴 都美子が、オリジナル・アルバムとしては2枚目となる『Van.』をリリースする。
ソロ・アルバムや2枚のカヴァー・アルバムのリリースをはじめ、ミュージカルへの出演など、ソロ・アーティストとして精力的に活動をしてきた彼女。今作はどんな作品に仕上がったのだろうか……。

――ソロとして活動した3年間は、どんな期間でしたか?

伴: 音楽やそれ以外の活動でも、いろいろとチャレンジさせてもらいました。音楽でいうと、ソロ・アルバムをリリースして、今作が2枚目。 ちょっと間が開いてしまいましたが、それがあったからこそ、このリリースに至ると思うので、無駄な時間は1分1秒たりともなかったと 振り返って思います。

――1stシングル「Flower」からすべてのシングルを収録した『Van.』。どんなアルバムに仕上がったのでしょう?

伴: 3年分の気持ちを込められたかな、と。タイトルの『Van.』も "これしかないだろう!"という決まり方でしたね。

――タイトルは伴さんが提案したのですか?

伴: ディレクターさんといろいろ話して決めました。タイトルが自分の名前ってよくあるじゃないですか?
なのでそんなに抵抗もなく。 "Van."という文字は、"伴"はもちろん、"ヴァンガード(先駆者)"という意味もあって、意味合いもよい。
わかりやすくて、私らしい!と感じたの でこのタイトルにしました。なぜ、"B"じゃなくて "V"なんだ?って疑問に感じる方もいらっしゃるかと思うのですが、意味があ りますので !!
――Do Asのデビュー時から“V”を使っていますよね。

伴: はい。会社にデモテープを送ったとき、プロフィールに書いたスペルが“V”で……。 そのときは、"Vにしたらインパクトあるかもね"みたいなノリだったのですが、それが今で も継続中です(笑)。

――".(ドット)"が付いているのは、何か意味が?

伴: デザイン的なところで、ドットがある方が締まる感じがして。あと、サインをするとき、 最後に"てん"とするときが多いから、この方がいいんじゃないかと思いまして。

――歌詞はほとんど伴さんが書いていますよね。内容は実体験から?

伴:  イエスかノーかで言ったらイエスです。ただ、普段から書き留めたりはしていないです。 曲が先にあって詞を書く手法なので、最初に聴いたときの印象で書いていくことがほとんどですね。

――言葉はスムーズに出てくるもの?

伴: 苦しいですよ。生みの苦しみというか……。言葉って重要なので、一番悩みます。でも、やりがいはありますよね。勉強しながら 書いていきたいです。

――「message.」では初めて作曲を手がけていますね?

伴:はい、初めて書いてみました。昔から"(曲を)書きたい、書きたい"って言いながら今にきていて。アクションを起こすのは自分しかいないから、鼻歌で録音して、それをディレクターさんに渡しました。音が重なって、仕上がっていくその過程がおもしろくて。今後もやっていきたいですね。

――特に思い入れがある楽曲を教えてください。

伴: それぞれの曲に気持ちや思い入れがあります。改めて見聴きすると、ああ、当時こういう気持ちだったんだな……とか、時間経 過や自分のマインドが見えてきますね。

――今後、音楽でどんなことをしたいですか?

伴: 今、作り終えたばかりなので……伴ソロに関しては、このリリースでひと区切り。ゆっくりと、次の作品に向かって作戦を練って、しば らく考えようかと。それが、伴ソロをやる意味につながると思うんです。ソロはDo Asでは出せないサウンド、ひとりの人間として女性と して、普段見え隠れしているパーソナルな部分をもっと表現していくことになるんでしょうね。ワクにとらわれず自由に伴サウンドを研究 していきたいです。

――では、最後にメッセージをお願いします!
伴: 久々のアルバムですし、いろんな表情が詰まった一枚になったと思うので、ぜひ手にとって聴いていただけたらなと思います。

photo:勝丸京子
text:naomi.k
Special Thanks:

終わりなき旅を続ける伴 都美子。2ndソロ・アルバムは、すべての旅人たちに捧げるソロ・ワークの集大成。 人生は旅。旅の途中でおこるさまざまな出来事。その中で生まれる葛藤、メッセージが各楽曲にちりばめられた、ストーリー・アルバム。
2008年12月10日発売
CDアルバム+DVD
\3,990(税込)
※オリジナル特典付きの予約販売は終了いたしました。