真夏のヒステリックな暑さがウソだったかのように、ひんやりとした空気に包まれ秋の到来を感じる9月の終わり。会場は、東京・代々木公園。復活の瞬間に、渋谷というゆかりの地を、そして、フリーライヴというスタイルを選んだのが、なんともDo Asらしい。
まず、目に飛び込んできたのは“Do As復活”の横断幕。 オープニング・アクトのmoumoonが奏でる心地よい音楽に酔いしれながら、その瞬間をまちわびる目撃者……その数なんと1万人!! 陽が沈むと肌寒く感じるはずの気候の中、この空間だけが熱気にあふれていた。 “Do As Infinity、復活おめでとうございます!”という挨拶でmoumoonのステージが終了すると、会場のあちこちから“伴ちゃ〜ん”、“亮くーん”と呼ぶ声が。 夜が明けて ここから歩き出そう……
「new world」が流れ出した瞬間、呼び声は悲鳴ともとれるようなホットな歓声へ。復活ステージの幕は切って落とされた。ボーカル:伴 都美子、ギター:大渡亮。そして、バンド。新たな幕開けにぴったりのこの曲から、2曲目の「遠くまで」で、一気に観客を引き込んでいく。
“こんばんは、Do As Infinityです!!” 伴の挨拶から始まったMCは、ありきたりなコトバなのに今日はなんだか特別に響く。そして、ふたりそれぞれが語る復活への思いひとつひとつに一喜一憂する観客。そんなMCはもちろん、演奏中も、終止笑顔が絶えない。その空気は観客にも伝染し、会場中に笑顔があふれる。みんながこの復活をどれだけ待ち望んでいたかを、ひしひしと感じた。続く「陽のあたる坂道」では、太陽のようなオレンジの照明に照らされ、代々木公園はこのうえなくピースフルな空間へ……。 |
そんな雰囲気を一変させたのは、「深い森」。意味深い歌詞をストレートに訴えかけてくるボーカルと、ギターのフレーズが深く心に刺さる。小雨が降り出したにも関わらず、微動だにせず聴き入る観客たちの姿が印象に残った。Do Asの音楽の幅広さを感じる瞬間だ。
ライヴの終盤はアッパーなチューン全開。「冒険者たち」で会場のボルテージは最高潮に! イントロからアゲアゲなこの曲。大渡の“Do Asの店じまいはない!!!”宣言も相まって、サビではみんなこぶしをふりあげて盛り上がりまくり。 約1時間、全10曲を演奏し、最後は伴、大渡が手をつないで観客に挨拶。“これからもよろしくお願いします!”と力強く叫び、あらたなスタートを切った----。 本当に待っていたよ、Do As Infinity♪ とにかく幸せそうなファンの姿を見ていたら、この日が訪れたのは彼らの存在があってこそなのだと実感せずにはいられなかった。 そして、みんなが信じて待ち望むことができる、それだけDo Asには唯一無二の魅力があるのだということも。 アンコールで歌った「あいのうた」の歌詞のように……いろいろあったっていい! オトナになると、どうしても物事を難しく考えたがる。考えすぎて、やりたいことができなかったりする。でも本当はとってもシンプルで、好きだから好き、やりたいからやる、それでいい。Do Asの復活はそのことに気付かせてくれた。これからの活動を、尽きない期待とともにずっと見つめていきたいと強く思った。
【SET LIST】
M1 new world M2 遠くまで M3 陽のあたる坂道 M4 深い森 M5 Yesterday & Today M6 本日ハ晴天ナリ M7 冒険者たち M8 SUMMER DAYS -ENCORE- EN1 Week! EN2 あいのうた |