


- 取材・文:高橋 満
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THE ALFEEの坂崎幸之助が村長となり、ゲストとともに名曲を届ける夏の風物イベント、“坂崎幸之助のお台場フォーク村”がa-nationとコラボ! 36夜となる今回は5年ぶりに帰ってきたともえちゃん祭りです!!
坂崎幸之助 篠原ともえ
「やりますかね」とつぶやくと井上陽水の「夏まつり」を奏でる坂崎さん。夏の思い出を歌った名曲をギター1本で静かに聴かせ、お客さんは切なくもうっとり。「1曲目からプログラムを変えちゃったけど(どうやらオープニングは別の曲が予定されていたみたいです)、お台場フォーク村にようこそ! 10周年です!!」と叫ぶと大きな拍手。そして「ともえちゃん音頭」で篠原ともえちゃんが5年ぶりにフォークジャンボリーのステージに登場です。「坂崎さん、デュエットデュエットしちゃいましょ~~」とTHE ALFEEの「星空のディスタンス」を熱唱。客席では色とりどりのサイリウムが揺れ、大きな手拍子も沸き起こり、いよいよ“ともえちゃんフォークジャンボリー”のスタートです!
私立恵比寿中学
ともえちゃんが私立恵比寿中学を呼び込むと、会場から割れんばかりの声援が巻き起こります。そしてメジャー・デビュー・シングル「仮契約のシンデレラ」が。「よろしくお願いしま~す!」と9人が自己紹介すると、続けて「区立東中学、出席番号18番、坂崎幸之助です」「若草小学校、篠原ともえで~す」と自己紹介。エビ中のみんなの緊張もほぐれ、メンバーがソロで歌うパートに移ります。「ぼくたちの失敗」(鈴木裕乃)、「悪女」(安野なつ)、「ジョニーへの伝言」(真山りか)などフォークの名曲をしっとり、ときに迫力ある声で歌いあげるエビ中。MCのノリは全く違う歌声に、会場にいたご年配のフォークファンも驚いていました。最後は全員でTHE ALFEEの「SWEAT & TEARS」。フリ付きで歌うエビ中を見てともえちゃんが「坂崎さんも踊ればいいのに~」と言うと、「今度は俺らも踊るよ。でも誰が演奏するの?」と会場を大きく笑わせていました。
安倍なつみ、保田圭、田中れいな、岡田万里奈
私立恵比寿中学の次は、安倍なつみと保田圭、そしてLoVendoЯの田中れいなと岡田万里奈がステージに。まずはモーニング娘。の代表曲「ハッピーサマーウェディング」。坂崎さん、ともえちゃんも「ハイ!ハイ!」と掛け声で参加します。坂崎さんが4人から「お父さん」と呼ばれて照れるシーンもあったり。続いて「眠れない夜」(田中れいな)、「落陽」(岡田万里奈)を披露。新婚ホヤホヤの保田圭ちゃんは真っ白なドレスで登場し、会場から「おめでとう!」と大きな拍手が。安倍なつみちゃんはTHE BLUE HEARTSの名曲「チェインギャング」に挑戦。坂崎さんのギターとハーモニカをバックに歌いあげました。そして4人で歌うのは「あの素晴らしい愛をもう一度」。もちろん客席は立ち上がり大きな手拍子。ともえちゃんが「全員で!」「一緒に!」と煽ると、おばあちゃんたちまで立ち上がって大合唱に!
WaT
「こいつらを紹介しよう」。坂崎さんが叫ぶとWaTの2人が登場。前に出ていた4人もステージに残り一緒に「学園天国」がスタート! 曲が終わるとWaTがステージに残り、4人のトークが始まります。「ウエンツ、顔色悪いよ」(坂崎さん)、「歌う前に声枯らせないで!」(ウエンツ)、「さっきから小池君と目が合うんです~」(ともえちゃん)、「ワシとも合うじゃん」(坂崎さん)、「わからないです~」(ともえちゃん)。曲も聴きたいけれど4人の話もずっと聞いていたい。そんな笑い声があちこちで沸き起こります。「岬めぐり」では坂崎さんによる歌詞のリードでお客さんも一緒に歌い、「我が良き友よ」はウエンツのコブシ回しに会場が聴き惚れます。最後はWaTの1stシングル「僕のキモチ」。会場はサイリウムの光と大歓声に包まれました。
なぎら健壱
続いてはフォークファンにとってはおなじみの、なぎらさんと坂崎さんのコンビ。「かつては放送にふさわしくないと言われた曲があってね」(なぎらさん)、「でも今も明るいニュースがないから」(坂崎さん)と、フォーク全盛期にテレビなどで流れなかった曲を聴かせてくれることに。まずは「ごあいさつ」。ほんの30秒ほどで終わるこの曲の次はなぎらさんは曲数を稼ごうと「♪ピカピカの1年生」「♪消臭力」「♪酒は大関」と誰もが知っているCM曲を1フレーズずつ演奏して笑いを誘います。「実は放送できない曲がたくさんあるんだよ」(なぎらさん)、「今でも危ないよ(笑)」(坂崎さん)、「やったら俺はとっとと帰るわ」(なぎらさん)。・・・実はこのステージはテレビで生放送されていたのですが、大丈夫だったのでしょうか(笑)。なぎらさんが最後に選んだ曲は「戦争は知らない」。日本という国にとって忘れられない8月。会場は若い世代も含め、いろいろ考えながらこの曲を聞いていました。
さだまさし
「トリはもちろんこの人です!!」坂崎さんが紹介すると割れんばかりの拍手。そしてさだまさしさんがステージに現れました。さっそく坂崎さん、ともえちゃんとのトークが始まりますが、いつまでたっても曲がスタートする気配はなし。さださんは「歌はCDで聴いてよ」と爆笑を誘います。そして歌詞の話題になると「じゃあ一番歌詞がいい曲をやろう。意味は難解だよ」と言い、「北の国から」をハミング(この曲には歌詞がありません)。「雨やどり」では坂崎さん、ともえちゃんもステージに座り聴いています。曲が終わり再びトークが始まると、なんと会話の流れで予定になかった「秋桜」をさださんが演奏してくれることになり、坂崎さんもギターとコーラスで参加。「よく急にハモれたねえ」とさださんも驚くほどでした。最後は名曲「関白宣言」。しかし歌が始まった途端さださんは演奏をやめ、「世間とかい離しちゃったからね・・・」と「関白失脚」に曲変更。最後は大きな会場に「がんばれ がんばれ」という歌声が響き渡りました。
アンコール
今日の出演者が再びステージに登場し、さださんの「案山子」を歌うことに。客席も大合唱し、その声に合わせてエビ中は振付をしていました。坂崎さんがもう一度みんなを紹介すると、ステージには坂崎さんとともえちゃんだけが残ります。そしてともえちゃんが「素敵な曲をカヴァーさせていただいているんです」と言い、「赤いスイートピー」を。普段のキャラとは違いしっとりした大人の雰囲気で歌う姿を会場が見つめます。ところが歌い終わると「シアワセ~~!!」といつものともえちゃんに。最後は坂崎さんとともえちゃんの歌。いつまでも鳴りやまない拍手に何度も「ありがとうございました~」と応えていました。
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セットリスト
M1 「夏まつり」井上陽水(1972) 坂崎幸之助
M2 「星空のディスタンス」THE ALFEE(1984) 坂崎幸之助×篠原ともえ
私立恵比寿中学
M3 「仮契約のシンデレラ」私立恵比寿中学
M4 「ぼくたちの失敗」森田童子(1976)鈴木裕乃(エビ中)
M5 「悲しくてやりきれない」ザ・フォーク・クルセダーズ(1968)星名美怜(エビ中)
M6 「ひこうき雲」荒井由実(1973)安本彩花(エビ中)
M7 「遠い世界に」五つの赤い風船(1969)瑞季(エビ中)
M8 「シルエット・ロマンス」大橋純子(1981)柏木ひなた(エビ中)
M9 「悪女」中島みゆき(1981)杏野なつ(エビ中)
M10 「ジョニィへの伝言」ペドロ&カプリシャス(1973)真山りか(エビ中)
M11 「傘がない」井上陽水(1972)廣田あいか(エビ中)
M12 「今日までそして明日から」よしだたくろう(1971)松野莉奈(エビ中)
M13 「SWEAT & TEARS」THE ALFEE(1986) 私立恵比寿中学×坂崎幸之助
安倍なつみ×保田圭×田中れいな×岡田万里奈
M14 「ハッピーサマーウェディング」モーニング娘。(2000)
M15 「眠れない夜」泉谷しげる(1974)田中れいな(LoVendoЯ)
M16 「落陽」よしだたくろう(1973)岡田万里奈(LoVendoЯ)
M17 「心もよう」井上陽水(1973)保田圭
M18 「チェインギャング」THE BLUE HEARTS(1987)安倍なつみ
M19 「あの素晴しい愛をもう一度」加藤和彦と北山 修(1971)
WaT×安倍×保田×田中×岡田
M20「学園天国」小泉今日子
WaT
M21 「岬めぐり」山本コータローとウィークエンド(1974)
M22 「我が良き友よ」かまやつひろし(1975)
M23 「僕のキモチ」WaT(2005)
なぎら健壱
M24 「ごあいさつ」高田渡(1971)
M25 「竹田の子守唄」
M26 「がいこつの唄」岡林信康(1969)
M27 「NHKに捧げる歌」早川義夫(1969)
M28 「戦争は知らない」ザ・フォーク・クルセダーズ(1968)
さだまさし
M29 「北の国から~遥かなる大地より~」さだまさし(1982)
M30 「雨やどり」さだまさし(1977)
M31 「秋桜」山口百恵(1977)
M32 「関白宣言」ふり~「関白失脚」さだまさし
アンコール
EC1 「案山子」さだまさし(1977) 全員(中学生、なぎら健壱以外)
EC2 「赤いスイートピー」松田聖子(1982)坂崎幸之助×篠原ともえ
EC3 「帰れない二人」井上陽水(1973)坂崎幸之助×篠原ともえ

