×
BIGBANG、Acid Black Cherry、ケツメイシ、三代目 J Soul Brothers ...
a-nationならではの豪華絢爛のステージバトル!
「a-nation stadium fes. powered by inゼリー」ついに開幕!!
8月14日〜20日まで7日間にわたって国立代々木競技場第一・第二体育館で行われた「a-nation island」に続き、舞台をスタジアムに移し、豪華アーティストたちが競演する「a-nation stadium fes. powered by inゼリー」が8月29日より開幕した。
パラパラと小雨が降り出した8月29日の味の素スタジアム。開演前にはオープニングアクトとして3組のアーティストが登場。最初にステージに勢いよく駆け出してきたのは、10人組アイドルグループ・GEM。宝石のように輝く笑顔とともに、元気よく弾けるパフォーマンスで場内にフレッシュな風を吹き込んだ。その後、ゆっくりと舞台に登場し、静かに歌い出したのは塩ノ谷早耶香。せつないファルセットを盛り込んだバラードを歌い、その定評ある歌唱力で観客たちをしっとりとした歌の世界に浸らせていった。最後に登場し、場内を熱く盛り上げたのはロックバンドと和楽器奏者が組んだ8人編成の和楽器バンド。海外でも注目を集めている彼らならではのロックなアンサンブルと和楽器、和の歌唱が激しくぶつかり合うサウンドで、その存在感を強くアピールした。
オープニングアクトの後、a-nationの「stadium fes.」トップを飾るWINNERがステージに登場。さすがBIGBANGの弟分。この秋、日本デビューする新人グループにもかかわらず、客席からはメンバーの名前を連呼する声援が上がる。この日はすでにファンにはおなじみのアップチューン「GO UP」からスタート。「今回a-nationのステージに出させて頂き、そのスタートを僕らがきることができて光栄です」とリーダーのスンユンが流暢な日本語で挨拶した後は、9月にリリースされるデビューアルバムからいち早く「EMPTY」を披露。アコースティックな音色を使ったメロウな楽曲でアクティブに盛り上がるWINNERとは違う、聴かせるWINNERで観客を魅了。アーティストとしての懐の深さを見せつけた。
その後、雨が止んだ場内を見事なまでに熱狂と爆笑の渦に巻き込んでいったのは氣志團。昨年に続いての「stadium fes.」出演ということもあり、COMPLEXの「BE MY BABY」が聴こえてきただけで観客たちはすでに踊る気満々。そんな中、彼らはど真ん中のキラーチューン「One Night Carnival」を投下。おおいに盛り上がる観客をさらに楽しませようと、ボーカルの綾小路翔は「よし、メンバー全員センターにぎゅっと来い」と指令を出し、メンバーが密着したところで「雨降って“ジジイ”固まる」など絶妙なトークを披露。その後も翔やんの勢いは止まらない。「夏の終わりはこれっきゃねぇだろう!」と自曲を捨て、湘南乃風の最強のパーティーチューン「睡蓮花」をカラオケで歌って熱狂の渦に巻き込み、さらに「純恋歌」を歌い出すも、時間切れでスタッフに担がれ強制退場。昨年同様、最初から最後までエンタテインメントなアクトで観客たちを夢中にさせた。
シューティングアクトとして登場したBREATHが「So High」「君が好きで」で心が透き通るような心地よいハーモニーを聴かせた後は、Acid Black Cherryが2年ぶりにa-nation 「stadium fes.」に登場。「君がいないあの日から」という名バラードを、気持ちをたっぷりに込めて歌い上げ、そのダイナミックなハイトーンヴォイスで場内を感動させた後は、ボーカルのyasuの「a-nation!」という叫び声から「少女の祈り」が始まると、一転してメンバーとファンが激しく頭を振り回し、ヘッドバンギングの波がスタジアムを包んだ。「見てのとおり、ザ・ヴィジュアル系です。どうもすいません(苦笑)。Acid Black Cherryは略すとABC。“元気よかったヴィジュアル系のABCっていうのがいたな”と覚えて帰ってもらえたら嬉しいです」と語り、この後もABCお得意のシャッフルビートがキレまくる「黒猫〜Adult Black Cat〜」、メタリックなギターリフが炸裂する「SPELL MAGIC」などのハードチューンで攻めに攻めまくり、5万5000人を圧倒した。
そして「LOVE LOVE Summer」から夏の野外フェスにぴったりな開放感溢れるパーティームードを運んできてくれたのはケツメイシ。「カリフォルニー」が始まると、さっそくライヴの仕切り番長・大蔵が楽しい夏オーラ満載のトラックにのせて「知らない人は知ってるフリしてついてきて」と、まずは観客にハンドクラップを真似させていく。「夏の思い出」が始まった頃には、みんなが自然とタオルを回し始め、最後には一体感のある大合唱にまでたどり着く。こうして、あっという間にオーディエンス全員参加型のライヴ空間を作り上げていくところは本当にお見事。そこからさらにアミーゴなラテンチューン「RHYTHM OF THE SUN」、極めつけの「ボラーレ」を送り込んで、スタジアムを歌えや騒げ、踊りまくれという夏フェスならではの開放感たっぷりのお祭りムードで5万5000人を楽しませた。
そしてこの日、最大のサプライズが! 音に合わせて色が変わるエレクトリックスーツを着たパフォーマーが現れ、ポップアップで姿を見せたのは、なんと三代目J Soul Brothers。とたんにステージがきらめき、華やぐ。突然のシークレットアーティストの登場で、スタジアムに轟く驚愕の歓声にかき消される中、「R.Y.U.S.E.I.」がスタート。この日は生バンドを背負ってのスペシャル・パフォーマンス。客席には、ビートに合わせていつものフラッグの代わりに観客が持つ様々なカラーのライトが揺れるというこの日ならではのスペシャルな光景が誕生。スペシャルはまだまだ続く。最初に呼ばれたGENERATIONS from EXILE TRIBEに続いて、DORBERMAN INFINITY、THE RAMPAGE、EXILEからSHOKICHI、そしてNESMITH、最後にはTAKAHIROまで現われ、豪華ゲストが次々と入り乱れながらステージで熱演。場内はいつまでも狂喜乱舞が止まらない。最後は舞台から溢れたパフォーマーたちがアリーナ席のサイドまで埋め尽くすなど、この夏、a-nationでしか見られない圧巻かつゴージャスなステージを繰り広げた。
黄色い王冠ペンライトが会場中で揺れる中、初のヘッドライナーを務めたのはBIGBANG。メンバー5人揃ってのパフォーマンスは久々ということもあり、「TONIGHT」が始まった瞬間に客席からは“BIGBANG、BIGBANG”とノリのいい大合唱が沸き起こる。MCではメンバー全員の声も聞けた。「2年前もa-nationに出ましたが、今回はトリとしてステージに帰ってきました!」とV.Iに続き、D-LITEも「ホントに嬉しいです、夢みたい」と笑顔。「皆さんお久しぶりです」とT.O.Pが話しかけると、G-DRAGONが「お久しぶりです。皆さんと会えて嬉しいです。最後まで遊びましょう!」と続け、SOLが「最後まで楽しんでいって下さい」と締めくくる。そのあとはキラーチューン「FANTASTIC BABY」で歌って踊っての大盛り上がり。「HOW GEE」ではG-DRAGONがT.O.Pに顔を近づけてラップバトルを仕掛け、観客たちを沸かせるシーンも。ピアノの旋律が心を揺さぶる「Haru Haru」や「BAD BOY」などせつなさをたっぷり含んだメロディアスなナンバーをしっとり歌った後は、BIGBANGのロゴマークが入ったトロッコに乗り込んで場内を1周。最後に打ち上げ花火とともに聴こえてきた「MY HEAVEN」で盛り上がりは最高潮。みんなで天国まで高まったあと「a-nation、まだいけるの?」とV.Iが叫び、いきなり「FANTASTIC BABY」を再演。予定外のアンコールのプレゼントに、観客たちはこの日最高の盛り上がりを見せ、熱狂と感動に包まれた中、a-nation「stadium fes.」初日の幕を閉じた。
(取材・文/東條祥恵)
GEM
1.We're GEM!
2.Do You Believe?
塩ノ谷早耶香
1.Dear Heaven
2.それでも世界は美しい
和楽器バンド
1.吉原ラメント
2.華火
3.千本桜
WINNER
1.GO UP
2.JUST ANOTHER BOY
3.EMPTY
4.SMILE AGAIN
氣志團
1.One Night Carnival
2.SUPER BOY FRIEND
3.喧嘩上等
4.愛 羅 武 勇
5.Lotus
BREATHE
1.So High
2.君が好きで
Acid Black Cherry
1.君がいないあの日から
2.少女の祈り
3.黒猫〜Adult Black Cat〜
4.ピストル
5.SPELL MAGIC
ケツメイシ
1.LOVE LOVE summer
2.カリフォルニー
3.夏の思い出
4.三十路ボンバイエ
5.RHYTHM OF THE SUN
6.ボラーレ
三代目J Soul Brothers
1.R.Y.U.S.E.I
2.Waking Me Up
3.THE WORLD
4.BURNING UP
5.FIGHTERS
6.24karats
BIGBANG
1.TONIGHT
2.HANDS UP
3.FANTASTIC BABY
4.HOW GEE
5.Feeling
6.ガラガラ GO!!
7.HaruHaru
8.BAD BOY
9.声をきかせて
10.MY HEAVEN
11.FANTASTIC BABY
a-nationならではの豪華絢爛のステージバトル
「a-nation stadium fes. powered by inゼリー」
8月30日(土)は東方神起がヘッドライナーで登場!
「a-nation stadium fes. powered by inゼリー」(東京・味の素スタジアム)。8月30日はヘッドライナーの東方神起をはじめ、Every Little Thing、KREVA、May J.など11組が出演。ジャンルを超えた豪華なアーティストの共演が実現し、5万5000人のオーディエンスが熱狂した。
OPENING ACTを務めたのは、シングル「We Are Never Ever Getting Back Together〜私たちは絶対にヨリを戻したりしない」でメジャーデビューを果たした“MACO”、そして、人気急上昇中のアイドルグループ“Cheeky Parade”。2組の瑞々しいステージの後、イベント本編がスタートした。
トップバッターはMay J.。「今日1日、楽しんでください!」という声とともにまずはヒット曲「Garden」を気持ち良さそうに歌い上げる。さらに爽やかなポップチューン「Sunshine Baby!」では観客の手拍子が生まれ、ナチュラルに会場のテンションを上げた。「本当の恋を大切にしたいという、強い気持ちで歌っています」というニューシングル「本当の恋」(ドラマ『同窓生〜人は、三度、恋をする〜』挿入歌)も絶品。ピアノと歌というシンプルなアレンジで、恋の切なさ、素晴らしさをまっすぐに伝える姿は、オーディエンスの心に強く刻まれたはずだ。ラストはもちろん、「Let It Go」[劇中歌/英語歌](映画『アナと雪の女王』主題歌)。2014年を代表する楽曲ともに、イベントの幕開けを華やかに彩った。
続いてはYUKA(Vo)とKOUSUKE MASAKI(G)によるユニット、moumoon。夏をテーマにしたロック・ポップ・チューン「ICE CANDY」、レゲエ・テイストのビートが心地いい「Sunshine Girl」を披露し、YUKAの爽やかな歌声がスタジアムに広がっていく。
「気持ちいいですねー! 夏の素敵な思い出が、このa-nationと一緒にずっと残り続けますように」(YUKA)というMCのあとは“明るい気持ちは奇跡を起こすでしょう”というメッセージを持つ「Jewel」、柾のエッジの効いたギターとYUKAのエモーショナルなボーカルがひとつになった「LOVE before we DIE」。質の高いサウンドと表情豊かなボーカルを兼ね備えたmoumoonの魅力をアピールしてみせた。
SHOOTING ACTのSHUNが本格的なラップ/ダンス・パフォーマンスを見せつけた後、清水翔太のステージへ。サングラスとキャップで決めた翔太が「YOU&I」を歌い始めた瞬間、会場の空気が変わる。R&Bのテイストを色濃く反映しながら、切なくも美しい恋愛感情を描き出す彼のボーカルはまさに唯一無二。「僕にとっては最後の夏フェス。夏を締めくくる日をみんなと過ごせて、嬉しく思っています」と挨拶した後も、天性のボーカル力を存分に発揮する。レゲエ・テイストにアレンジされた「アイシテル」、デビュー曲「HOME」、そして、サングラスを外し、観客を見つめながら歌った「君が好き」。メジャーデビューから6年目を迎えた彼はいま、シンガーとしてさらなる成熟の時期を迎えつつあるようだ。
浴衣をアレンジした衣装と笑顔いっぱいのパフォーマンスで観客を盛り上げたSUPER☆GiRLSのステージを挟み、ソナーポケットが登場。ソナポケの代名詞とも言えるラブソング「好きだよ。〜100回の後悔〜」の後は、「ファンファーレ!」「ソナポケ☆DISCO」などのアッパーチューンを次々と演奏し、会場の熱気をさらに上げてみせる。DJのmattyがギターを弾き、eyeronがシャープなラップを放ち、ko-daiがダイナミックなメロディを描く。このチームワークの良さ、そして、ステージと客席の距離を縮める親しみやすさこそが、ソナポケの魅力だろう。「またお会いする機会があれば、笑顔で再会できるように、この曲を届けます」(ko-dai)という言葉とともに披露された「最終電車 〜missing you〜」の感情豊かなボーカルも心に残った。
すっかり日が沈み、風が涼しく感じられる時間帯に登場したのは、日本を代表するヒップホップ・アーティスト、KREVA。ソウルフルなポップチューン「トランキライザー」、“毎回毎回が本気/準備怠らずに挑め”とリスナーを鼓舞する「挑め」を披露し、オーディエンスの気持ちをグッと引き寄せる。さらにソロ活動10周年を迎えたことを告げ、「まだまだ満足してません。興味ない人、知らない人にもっと伝えたい」とアピールした後、「イッサイガッサイ」へ。“今年の夏が終わって/何が残って何を忘れる”というフレーズは、“夏の終わりのフェス”というシチュエーションにぴったり重なっていた。さらに「Na Na Na」では観客の大合唱を引き出し、イベント全体の一体感を演出。自らのスタイルを貫きながら、すべてのオーディエンスを楽しませる、圧巻のステージだった。
Every Little Thingは伊藤一朗のギター・インスト・ナンバーからスタート。会場の高揚感がアップしたところで持田香織がステージに現れ、ロックテイストの「ファンダメンタル・ラブ」、ラテン・テイストのアレンジを施した「出逢った頃のように」を放つ。当然、観客は大合唱。イヤモニを外し、会場の歌声に耳を傾ける持田も嬉しそうな表情を浮かべている。「夏の夜に似合いそうな、この曲を聴いてください」(持田)というコメントに導かれたのは、’04のヒット曲「ソラアイ」。また、イントロが始まった瞬間に大きな歓声が起こった「Time goes by」における、ひとつひとつの歌詞を手渡すようなボーカルも素晴らしい。そして最後は「アホになる気はあるのか!?」というキメ台詞とともに披露された「Dear My Friend」。ノスタルジックなバラードから極上のポップナンバーまで、ELTの奥深い魅力を再認識できるアクトだった。
19時50分。スタジアム全体が真っ赤に染まる中、ついに東方神起のライヴが始まる。洗練されたダンス・パフォーマンスが印象的だったミディアムチューン「SURI SURI [Spellbound]」、攻撃的なビートと強烈なシャウトが響き渡った「SCREAM」によって、オーディエンスの興奮は一気に頂点へ。「1年ぶりのこのスタジアム、相変わらず熱いですね!」(チャンミン)、「昨日までの雨も上がって、ホントに気持ちいいです。みなさん、一緒に盛り上がりましょう」(ユンホ)と語りかける2人も、いきなり汗だくに。このイベントを全身で楽しんでいることが伝わってきた。美しくも切ないバラードナンバー「I love you」のコーラスワークも最高。EDM、ロックからバラードまで幅広いテイストの楽曲を自在に表現できる、彼らの音楽性の高さが改めて実感できた。
中盤のMCでは、チャンミンから耳打ちされたユンホが「来年、全国5大ドームツアーが決まりました!」といきなり発表。「新しい目標が出来たので、さらにがんばっていきます」と力強く宣言し、大きな拍手と歓声が巻き起こった。
最高潮の雰囲気の中、ライヴは終盤へ。炎が立ち上がる中、2人のパワフルなボーカルがぶつかり合った「Why? [Keep Your Head Down]」、ファンキーなリズムとしなやかなダンスによって、スタジアムがダンスフロアに変貌した「Sweat」、そして、トロッコに乗ってアリーナを1周しながら披露された「Summer Dream」「OCEAN」「Somebody To Love」の夏ソング3連発。「東方神起はみんなが大好きです!」(ユンホ)、「これからもがんばって歌い続けます!」(チャンミン)という言葉とともに白熱のステージを締めくくった。
(取材・文/森朋之)
MACO
1.We Are Never Ever Getting Back Together
2.ありがとう
Cheeky Parade
1.Together
2.BUNBUN NINE9`
3.Cheeky dreamer
May J.
1.Garden
2.Beautiful days
3.Sunshine Baby!
4.本当の恋
5.Let It Go(English.ver)
moumoon
1.ICE CANDY
2.Sunshine Girl
3.Jewel
4.LOVE before we DIE
SHUN
1.LOOKΛME
2.今夜はブギーバック
清水翔太
1.YOU&I
2.アイシテル
3.HOME
4.君が好き
SUPER☆GIRLS
1.花道ア〜ンビシャス
2.アッハッハ!〜超絶爆笑音頭〜
3.MAX!乙女心
ソナーポケット
1.好きだよ。
2.Cry Cry Cry
3.ファンファーレ
4.ソナポケ☆DISCO
5.最終電車 〜missing you〜
KREVA
1.トラキンライザー
2.挑め
3.イッサイガッサイ
4.Na Na Na
5.音色
Every Little Thing
1.Mighty Boys
2.ファンダメンタル・ラブ
3.出逢った頃のように
4.ソラアイ
5.Time goes by
6.Dear My Friend
東方神起
1.SURI SURI
2.Scream
3.I love you
4.Good Days
5.Something
6.Why
7.Sweat
8.SummerDream〜OCEAN〜Somebody To Love
「a-nation stadium fes. powered by inゼリー」
8月31日(日)浜崎あゆみがa-nation“stadium fes.”フィナーレを飾る
東京・味の素スタジアムを舞台に豪華アーティスト陣が競演する国内最大級の夏フェス“a-nation stadium fes. powered by inゼリー”。ラストを飾る8月31日公演は夏らしい青空に包まれる中、注目の3アーティストによるオープニングアクトからスタートした。
まず登場したのはケラケラ。キュートなボーカル・MEMEの歌声がスタジアムに元気よく鳴り響く。最新曲「ケラケラじゃんけん」では、すべての観客とじゃんけんをしてみせることでしょっぱなから驚異的な一体感を作り出した。続いてステージに上がったのはフレッシュな5人組・Dream5。大人気アニメ『妖怪ウォッチ』の「ようかい体操第一」を披露すると大きな歓声が巻き起こり、子供から大人まですべての人が一緒にダンスを楽しんでいた。スキルフルなダンスと歌で会場を一瞬でロックしたのは、3ボーカル+4ダンサーからなるBRIDGET。重厚なEDM「Rush Hour」やしっとり歌を聴かせる「Love Again」など振れ幅のある3曲で、ユニットとしての存在感を大きくアピールしてみせた。
そんな3組のアクトが会場をしっかりあたためた後、いよいよ“stadium fes.”最終日の本編が幕を開けた。トップバッターはデビュー9年目にして10回目の出場となるAAAだ。西島隆弘の甘いボーカルに歓声が上がった「恋音と雨空」でしっとりとライヴはスタートしたが、2曲目にはアニメ『ワンピース』の主題歌「Wake Up!」を配置、振り切ったパフォーマンスでボルテージを一気に上げる。メンバーの動きひとつひとつに大きなレスポンスを返すオーディエンスたちの姿に宇野実彩子は「嬉しい! みんなを見てるとこっちも盛り上がってくる!」と笑顔で声を上げていた。いち早く披露されたリリース前の最新シングル「さよならの前に」でしっかり歌を聴かせた後は再びアッパーなナンバーを連発。「ハリケーン・リリ、ボストン・マリ」ではみんなでタオルを回し、スタジアムに旋風を巻き起こす。そして、メンバーの「Everybody, Clap your hands!」という煽りで大きな一体感を演出した「PARTY IT UP」でライヴを締めくくった。a-nation常連としての貫録を見せつけた圧巻のステージは、フェスの勢いを一気に加速させた。
「□[sayonara_2012]」を口ずさみながらゆったりとステージ上に姿を現したのは、2番手となるm-flo。畳み掛けるアップリフティングなダンスナンバーの数々によって、会場はクラブさながらに大きく揺れる。3曲目「FIND A WAY」では新人女性シンガー・MACOをフィーチャー。聴き手の心をつかんで離さない澄んだ歌声に合わせ、オーディエンスは手を左右に振ってハッピーな景色を創り上げる。DJの☆Taku Takahashiがボーカルを披露する「gET oN!」ではセクシーな衣装の女性ダンサーが多数登場し、ステージに華を添える。「let go」「Show You More」ではMatt Cab登場し、美しい歌声を響かせる。楽曲ごとにボーカルや見せ方を変化させ、様々な世界を作り上げていくのはまさにm-floならではのライヴスタイルであり、それはフェスという場でも大きな威力を発揮することをあらためて実感した次第。ラストにプレイされたのはキラーチューン「Lotta Love」。VERBALが促すコール&レスポンスによって大合唱を巻き起こし、彼らはステージを後にした。
多彩な音楽センスをポップに昇華したサウンドと、個性的な男女ボーカルの妙で独自の世界観を見せつけた東京カランコロンのシューティングアクト。それに続いてステージにあらわれたのは韓国発の7人組・INFINITEだ。日本デビューから約3年というキャリアながらも、その人気は絶大。白い衣装に身を包み、一糸乱れぬダンスを披露する様には割れんばかりの歓声が途切れることなく上がり続けていた。a-nation初出場となるだけに「すごく緊張しています」とリーダーのソンギュは語ったが、そのパフォーマンスは堂々としたもので、グループとしての実力を如何なく発揮していく。派手なEDMではパワフルな激しいダンスでステージを大きく揺らすが、ミディアムナンバーでは繊細な振り付けによって歌詞の世界をしっかりと表現。メンバーそれぞれの個性を感じさせるボーカルも、楽曲のスタイルに合わせて様々な表情を見せていく。そんな緩急を自在に操る彼らの魅力は、ラストチューン「Back」に集約されていたように思う。ピアノでのしっとりとしたオープニングからビートを加速させていく展開にすべてのファンが酔いしれていた。
本日2組目となるシューティングアクトは、圧倒的な存在感を放つ女性シンガー・Raychell。RICKY & RABBIEとのコラボ曲などを交え、力強いパフォーマンスを叩きつけた。その後に登場したのは、SUPER JUNIOR DONGHAE & EUNHYUKの2人。テーマカラーであるブルーのペンライトの光で会場が染まる中、1曲目「I WANNA DANCE」からテンション高くステージは進行していく。「みなさんの心が熱すぎて、僕たちの心も熱いですね」とドンへが語ったが、まさに会場の空気は目に見えるほど熱く高まっていた。キャッチーでフックのある楽曲&ダンスが彼らの真骨頂であると思うが、その中で2人がキュートに絡む姿を何度も見せていたのも印象的。そんな仲の良さが滲み出るパフォーマンスにファンはイチコロになってしまうのだろう。リリースされたばかりの新曲「SKELETON」では、ホラーテイストをコミカルに味付けした独自の世界観を見せた。ラストの「Oppa, Oppa」では楽しいコール&レスポンスも実現した。すべての曲が終わり、ステージを後にするドンへが「叫んでくれ〜!」ともう一度客席に投げかけると、観客はすかさず「Oppa Oppa!」の大合唱。その光景を見て「ナイス!」と発した2人は笑顔でステージを去って行った。
DJ KOOの「待たせたなー!」の一言にスタジアムが大きな歓声に包まれる。a-nationには欠かすことのできない存在、デビュー21年目に突入したTRFがついに登場だ。1曲目の「PUSH YOUR BACK」から、SAM、ETSU、CHIHARUの圧倒的なダンスパフォーマンスと、YU-KIの伸びやかなボーカルが炸裂する。「BOY MEETS GIRL」やメドレーで披露された「CRAZY GONNA CRAZY」「EZ DO DANCE」といった名曲群は時間を経ても色あせることはなく、むしろ常に進化した輝きを持って放たれる。そして、それを世代を超えたオーディエンスたちが全力で受け止める。各曲で巻き起こる5万5000人による大合唱は、まさに音楽の力をまざまざと実感させられる瞬間だ。ラストはイントロが鳴っただけで怒号とも言える歓声が上がり、花火の特効がそのテンションをさらに後押しした「survival dAnce 〜no no cry more〜」。メンバーたちの熱いパフォーマンスに負けじと叫ばれる“yeh yeh”“wow wow”の声がスタジアムから見える夜空に向かって高らかに鳴り響く感動的な光景を描き出していた。
2014年、国内でのa-nation“stadium fes.”の大トリを飾ったのは浜崎あゆみ。デビューからのミュージックビデオを編集したアタック映像とともにカウントダウンがスタートすると、観客の期待はいやがおうにも高まる。バックコーラスのティミーらが独特な世界観を作り上げる中、妖艶な黒のボディスーツ姿の浜崎が登場、ポールを使ったダンスを見せながら「STEP you」「XOXO」の2曲を披露していく。途中、男性ダンサーの上にまたがり激しく腰を動かすなどセクシーなパフォーマンスも。一気に異世界へと引き込む彼女ならではのエンターテインメントにすべての人が息をのんだ。白いロングドレスに着替えた後は一転、「BLUE BIRD」といった爽やかなナンバーで心地よい歌声を響かせた。さらに衣装チェンジをすると、今度は浴衣姿でフロートに乗り込み、アリーナを周回しながらキラーチューンを連発。再びステージに戻った後は、「Lelio」「You & Me」、そしてラストの「July 1st」ではこの日一番の大合唱を携えたハッピーな光景を作り出してフェスのエンディングを見事に演出した。
今年のa-nationは“stadium fes.”3日間で23万人を動員。さらに渋谷を舞台に7日間繰り広げられた“a-nation island”を合わせるとトータルで約60万人の来場者数を記録した。国内での工程はこの日をもってすべて終了したが、今年は初の試みとして9月13日の台湾、10月18日のシンガポールでのアジア公演が控えている。a-nationが巻き起こす熱狂は、まだまだ終わらない――。
(取材・文/もりひでゆき)
ケラケラ
1.スターラブレイション
2.ケラケラじゃんけん
Dream5
1.EZ DO DANCE
2.ようかい体操第一(アニメVer.)
3.Summer Rainbow
BRIDGET
1.Still I Rise
2.Rush Hour
3.Love Again
AAA
1.恋音と雨空
2.Wake Up!
3.サヨナラの前に
4.ハリケーン・リリ、ボストン・マリ
5.PARTY IT UP
m-flo
1.□[sayonara_2012]
2.Perfect Place
3.FIND A WAY
4.gET oN!
5.let go
6.Show You More
7.Lotta Love
東京カランコロン
1.恋のマシンガン
2.×ゲーム
INFINITE
1.Be mine
2.Julia
3.Man in love
4.Last Romeo
5.BACK
Raychell
1.Stay Hungry
2.SHOW ME WHAT U GO
SUPER JUNIOR DONGHAE&EUNHYUK
1.I WANNA DANCE
2.Motercycle
3.LOVE THAT I NEED (D&E Ver.)
4.SKELETON
5.Hello
6.Oppa Oppa
TRF
1.PUSH YOUR BACK
2.BOY MEETS GIRL
3.LEGEND OF WIND
4.CRAZY GONNA CRAZY〜EZ DO DANCE
5.Where to begin
6.survival dAnce
浜崎あゆみ
1.Step you
2.XOXO
3.fairyland
4.BLUE BIRD
5.Love SONG
6.Greatful days〜AUDIENCE〜Boys & Girls
7.Lelio
8.You & Me
9.July 1st
FUTURE BOYZ
1.FUTURE PARADE
2.Welcome to The Party
3.TOKYO STYLE
4.If There Was No You
Lead
1.Real Live
2.バージンブルー
3.想い出ブレイカー
4.With U
U-KISS
1.LOVE ON U
2.FEEL IT
3.Sparing Rain
4.NEVERLAND
SOLIDEMO
1.Heroine
2.ギミギミLOVE
ROOT FIVE
1.Tomorrow’s Dream
2.Change Your World
3.MAGIC NIGHT
Da-iCE
1.FIGHT BACK
2.SHOUT IT OUT
3.ハッシュ ハッシュ
4.TOKI
Wilber Pan
1.24個比利
2.釋放自己
3.王者之聲
4.不得不愛+Empire State of Mind
5.雙人舞+觸動
w-inds
1.キレイだ
2.SUPER LOVER〜I need you tonight〜
3.Make you mine
4.夢で逢えるのに〜Sometimes I Cry〜
5.K.O.
6.Stereo
TEAM H
1.Open the door
2.Raining on the dance floor
3.Beautiful Change
4.As time goes by
5.driving to the highway
6.take me
AAA
1.恋音と雨空
2.SHOW TIME
3.STILL LOVE YOU
4.サヨナラの前に
5.777
6.wake up!
7.ハリケーン・リリ、ボストン・マリ
8.PARTY IT UP
EDGE of LIFE
1.Can't Stop
2.Never Give Up
MICHAEL
1.Amazing Grace
2.かくこそりしか 合縁奇縁
3.new world satisfaction
4.Archangel
5.天樂
6.東京
7.夢
シシド・カフカ
1.キケンなふたり
2.Miss.ミスミー
3.愛する覚悟
4.100年ビール
5.ダメかしら?
6.ラヴコリーダ
7.負けないゲーム
河村隆一
1.Horly Song
2.Love&Peace
3.森の中のロンド
4.never fear
FTISLAND
1.BE FREE
2.TOP SECRET
3.beautiful
4.Last Love Song
5.BEAT IT
6.Shinin' On
7.FREEDOM
CNBLUE
1.Ryu Can Do It
2.In My Head
3.Wake Up
4.Coffee Shop
5.I'm sorry
6.Lady
7.Can't Stop
LINDBERG
1.今すぐKiss Me
2.JUMP
3.恋をしようよ Yeah! Yeah!
4.Over The Top
5.POWER
6.BELIEVE IN LOVE
相川七瀬
1.Sweet Emotion
2.トラブルメーカー
3.R-指定
4.恋心
5.夢見る少女じゃいられない
6.BREAK OUT!
7.ダリア-She Knows Love-
DEEN
1.このまま君だけを奪い去りたい
2.瞳そらさないで
3.未来のために
3.ひとりじゃない
4.夢であるように
5.翼を広げて
6.The Loco-Motion
7.coconuts feat.kokomo
JUN SKY WALKERS(S)
1.歩いていこう
2.いつもここにいるよ
3.START
4.声がなくなるまで
5.すてきな夜空
6.ロックンロール☆ミュージック
7.全部このままで
8.MY GENERATION
PERSONZ
1.FALLIN’ ANGEL
2.DREAMERS ONLY
3.BE HAPPY
4.7COLORS
5.MIGHTY BOYS-MIGHTY GIRLS
6.DEAR FRIENDS
ZIGGY
1.I’M GETIN BLUE
2.SING MY SONG
3.STEP BY STEP
4.STAY GOLD
5.BURNIN LOVE
6.ONE NIGHT STAND
7.FEELIN’ SATISFAIED
8.GLORIA
9.DON’T STOP BELIEVING
CROSS GENE
1.CRAZY
2.Shooting Star
安田レイ
1.Brand New Day
2.Mirror
AOA
1.Mini skirt(日本語ver.)
2.GET OUT(韓国語ver.)
3.ショートヘアー(日本語ver.)
青山テルマ
1.TOKEYO
2.GIRLS
3.サマーラブ
4.Smile Again
超特急
1.Believe×Believe
2.Secret Express - Shake bode medley
3.ikki!!!!!i!!
シェネル
1.Baby I Love U
2.ずっと
3.Believe
4.Burning Love
5.I Fell In Love With The DJ
6.シャナナ☆
剛力彩芽
1.up!! up!!
2.友達よりも大事な人
3.あなたの100の嫌いなところ
DEEP
1.GO
2.アカペラ
3.君じゃない誰かなんて〜Tejina〜
4.Just The Way You Are
DA PUMP
1.Feel'n Good〜ごきげんだぜ!〜Rhapsody in Blue〜Com'on Be My Girl!〜Crazy Beat Goes On!〜CORAZON
2.SUMMER RIDER〜if...〜We can't stop the music
SHOW
1.愛投羅網/Fantasy
2.Beautiful Girl(JPver.)
3.Twinkle+Bounce+全域熱愛
May J.
1.Let It Go -English ver.-
2.Sunshine Baby!
3.Garden
4.本当の恋
BOYFRIEND
1.OBSESSION
2.Brand New Day
3.Here!〜スタートアップ!〜Be my shine-君を離さない-
4.Party Plane
5.BOYFRIEND
三浦大知
1.Right Now
2.Blow You Away!
3.Touch Me
4.Lullaby
5.Anchor
6.Get Up
7.I'm On Fire
MACO
1.My Smile(Short)
2.Baby I(Short)
3.Your Love feat. Matt Cab
4.We Are Never Ever Getting Back Together
5.ありがとう
DJ MAKIDAI(DJ)
Flower
1.熱帯魚の涙
2.太陽と向日葵
3.what i want…
4.Flower Garden
HAVANA BROWN(DJ)
BoA
1.SHOUT IT OUT
2.BUMP BUMP
3.Message
4.QUINCY〜VALENTI
5.MASAYUME CHASING
m-flo
1.Spark
2.ALIVE
3.FIND A WAY with MACO
4.Go Crazy
5.Call Me with Minami
6.d.w.m with 鷲尾伶菜
7.RYDEEN Remix with 鷲尾伶菜、MNDR
8.Young & Restless with MNDR
9.gET oN!
10.CHANCE
11.the Love Bug with BoA
12.let go with Che’Nelle
13.Show You More with Matt Cab
14.古い日記Remix with 和田アキ子
15.HEY! with 和田アキ子
16.She’s So with Minami
17.ALL I Want Is You with Minami
三代目J Soul Brothers
1.R.Y.U.S.E.I
2.Waking Me Up
3.FIGHTERS SURVIVAL ver. with SHOKICHI.SWAY.RAMPAGE
4.Wedding Bell
5.花火
6.THE WORLD〜君の瞳に恋してる with RAMPAGE
EC R.Y.U.S.E.I