全裸PVやスクール水着でのライヴなど、破天荒さが話題のアイドルグループBiSが、“無謀”と言われた1万人キャパの両国国技館でツアーファイナルを迎えた。この日は脱退が決まっていたメンバー、ワキサカユリカの最後の日。開演前から“研究員(ファンのこと)”たちはソワソワと落ち着きがない。しかしアゲアゲのナンバー「Survaival dAnce 〜no no cry more〜」からライヴがスタートすると、そんな空気は一気にかき消された。
Newシングル「BiSimulation」のジャケ写と同じ衣装の彼女たちは、MCを入れずに多彩なナンバーを一心不乱に歌い続ける。ライヴ定番曲「nerve」「My Ixxx」では“ワッキーコール”が巻き起こり、「I wish I was SpeciaL」「ASH」では息の合った激しいダンスを披露、飛び散る汗にステージ周辺の研究員たちは歓喜した。9曲目を歌い終わったところで、リーダーのプー・ルイが「ついに来ました、両国国技館。こんなに集まってくれて嬉しいです!」とやっと挨拶。いつも通り“座右の銘”を入れながらの自己紹介では、「(相撲が行われる)神聖な場所なので、お風呂に入って体を清めてきました!」と笑いを誘うコメントも!! 中盤戦に突入すると、「太陽のじゅもん」「BLEW」「gugigi」を経てテンション急上昇、「パプリカ」ではラジオ体操風の振り付けから激しいヘッドバンギングへと移り、会場中が一緒にブンブンブン! その後、メンバーがセンターステージへゆっくり移動していくと、歓声が波となってステージを包み込み、「売れっ子みたい!!」「(センターステージだと)どこに向けばいいかわからな〜い!」とアイドルらしからぬ発言も!? さらに「ワッキーが脱退ということで、オーディションをやります! もう1つハッピーなお知らせがあります。今日、2階以外は満席なのでマグロ漁船に乗らなくてすみそうです(笑)。なので、8月に下北沢SHELTERで7daysライヴをやります!」と研究員たちを狂喜乱舞させる発表があった。
興奮醒めやらぬ中、センターステージでは「primal.」「nerve」「YELL!!」と人気曲が歌われ、新曲「BiSimulation」も熱唱。この日、いちばんの盛り上がりを見せた。大きな手拍子に合わせて「eat it」が歌われ、本編は「豆腐」で終了。しかし、「ワッキー、ワッキー」のコールが起こり、白いサイリウムの光が開場を埋め尽くした。
Tシャツに着替えたメンバーは「歩行者天国の雑踏で叫んでみたかったんだ」でステージに再登場。鳴り止まぬワッキーコールに「休んだりとか心配かけてばかりで・・・。でも、楽しい時間をいっぱい過ごせて感謝しています。(感動のあまり)膝がガクガクする〜」と挨拶し、「ワキレス!」と脇から汗と気を飛ばす定番のネタも炸裂。そして24時間100qマラソンに挑戦した模様がPVとなっている「hitoribochi」でアンコールのステージを後にした。
この宴の終焉がワッキーとの別れを意味するためか、会場内にはワッキーコールとは別に重苦しい空気が漂っていた。それを蹴散らすように、再々登場した彼女たちは、メジャーデビュー曲「PPCC」で一体感を加速させた。「みんな歌って〜!」のリクエストに研究員たちは「GO GO destroy PPCC」と声が枯れるまで叫ぶと、続く「Hide out cut」ではワッキーを中心にパフォーマンスを披露。研究員たちは高ぶる気持ちを抑えきれず、泣き叫ぶ者、サイリウムを振り続ける者が続出。メンバーたちの目にも光るものがあった。
いよいよ本当に最後の曲となる「レリピ」へ。ステージを飛び出したメンバーは、それぞれが観客席へと走り出し、ハイタッチを繰り返す。センターステージに戻ってからも大歓声は鳴り止まず、硬く抱き合うメンバーたち。泣きながら「もうみんな大好き〜!」と名残惜しそうにステージを去るワッキー。全26曲、あっという間のライヴの最後は、「ワッキーありがとう!」という研究員たちの感謝の気持ちを込めた声援がいつまでも続いていた――。
text●黒川秀紀
ちぃにゃん さん★まる さん
■本日のライヴはいかがでしたか?
今日初めての参加で、キンチョーしたんですが、心の底から楽しめました!
BiSちゃん最高でした! また会いに来ます!
BiS最高ー!!!
■BiSへ一言!
BiSちゃん大好き! 今日で心奪われました。一生ついていきます。
のぞしゃん命です!
greenstar さん
■本日のライヴはいかがでしたか?
最高!! ROCKだぜ。
■BiSへ一言!
3度目まして!! シェルター皆勤するぜ。
みく さん★あさにゃん さん★あんぬ さん
■本日のライヴはいかがでしたか?
わっきー! ありがとう!!!
■BiSへ一言!
ROCK!!!