BOOWYってどんなバンド?

1980年代に、髪を逆立てるヘアスタイルに代表される、当時としては斬新なファッションを取り入れたヴィジュアルと、ポップで口ずさみやすいメロディとエッジの効いたロックサウンドを融合させた音楽センスで絶大な人気を博した4人組ロック・バンド。
5thアルバム『BEAT EMOTION』と6thアルバム『PSYCHOPATH』は当時のロックバンドのアルバムとしては異例のミリオンセラーを記録し、シングルでも1987年に「MARIONETTE」が初登場1位を記録し、名実共にトップバンドへとのし上がった。
彼らの音楽性、「誰にも似ない」「何処にも属さない」というバンドスタイルは全国の数多くのロックキッズに多大な影響を及ぼし、後に起こるバンドブームの礎となる。
その影響力は、一時期、国内の音楽雑誌で「BOΦWY以前」「BOΦWY以降」という表現がもてはやされたほど。
しかし絶頂の最中にあった1987年12月24日に解散を宣言。翌年1988年4月4日、5日に東京ドームで行った“LAST GIGS”にてバンド活動に終止符を打つ。このライヴのチケットの電話予約をしようとファンが殺到したために東京都文京区の電話回線がパンクするという事態も起こるなどBOΦWYの人気は社会現象にまで発展した。
バンド解散後も、各メンバーはそれぞれ活躍し、未だそれぞれがカリスマ的な人気を誇っている。

BOOWYの歩みをプレイバック! 世の中の流行と比べてみると見えてくるものが!!

世の中の動き・流行 TRFの歩み

・10月 山口百恵が引退
・12月 ジョン・レノンが射殺される
・ルービックキューブが大流行

【ヒット曲】
・海援隊「贈る言葉」
・松田聖子「青い珊瑚礁」

氷室京介(Vo)が、出身地である群馬県高崎市でのバンド活動時代にライバルとしてしのぎを削っていた布袋寅泰(Gt,Cho)にバンド結成をもちかけ、松井恒松(Ba)、深沢和明(Sax)、諸星アツシ(Gt)ともにバンドに参加。“BOØWY”(当時は“暴威”)が結成される。

・3月 ピンク・レディー解散
・4月 スペースシャトル初飛行に成功
・ドラマ『北の国から』がスタート
・テレビ『おれたちひょうきん族』が大ヒット

【ヒット曲】
・寺尾聰「ルビーの指輪」
・松任谷由実「守ってあげたい」

新宿ロフトでライヴデビュー(新宿ロフト“暴威LOFT FIRST LIVE”)。その後、新メンバー高橋まこと(Dr)が加入。



・4月 500円硬貨発行
・『笑っていいとも!』がスタート
・映画『E.T.』が公開

【ヒット曲】
・松田聖子「赤いスイートピー」
・サザンオールスターズ「チャコの海岸物語」

バンド名を“暴威”から“BOØWY”に変更。3月21日1stアルバム『MORAL』でビクター(現・ビクターエンタテインメント)よりデビュー。

ライヴ中心の活動が続く中、10月9日のライヴを最後に諸星、深沢が脱退。氷室、布袋、松井、高橋の4人で再スタートする。

・4月 東京ディズニーランド開園
・8月 甲子園でPL学園の桑田真澄、清原和博が活躍
・ドラマ『おしん』
・ドラマ『ふぞろいの林檎たち』
・ファミリーコンピュータが販売

【ヒット曲】
・杏里「CAT’S EYE」
・ラッツ&スター「め組のひと」

シリーズGIG“AFROCKABILY LIVE”を開始。
9月25日、2ndアルバム『INSTANT LOVE』リリース。レコーディングに1年半を費やす。これを機に、ビクターからジャパン・レコード(現・徳間ジャパンコミュニケーションズ)に移籍する。

 

・3月 グリコ・森永事件発生
・4月 プランタン銀座開業
・ドラマ『スクールウォーズ』
・アニメ『世紀末救世主伝説 北斗の拳』
・映画『風の谷のナウシカ』
※『風の谷のナウシカ』の挿入曲「王蟲の暴走」に布袋が参加。2011年にTwitterで「ナウシカのオームの鳴き声は僕のギターなんですよ!」とツイートし、ネット上で話題に。

【ヒット曲】
・安全地帯「ワインレッドの心」
・チェッカーズ「涙のリクエスト」

ファンクラブ「FUNKLOVE」発足。この頃には新宿ロフトはいつも酸欠状態で、ライヴ継続が困難となっていたため、3月30・31日に新宿ロフトのファイナルとなる“BEAT EMOTION LOFT 2DAYS〜すべてはけじめをつけてから〜”を行い、渋谷Live innに拠点を移す。5月31日には800人以上を動員、渋谷Live innでの記録を作る。
音楽業界で注目を浴びる中、氷室の誕生日である10月7日にユイ音楽工房と契約、レコード会社を東芝EMI(現・EMIミュージック・ジャパン)に移籍した。

・10月 プロ野球阪神タイガースが21年ぶりに優勝
・12月 フリーダイヤル0120がスタート
・アニメ『タッチ』
・「ビックリマンチョコ」
・『スーパーマリオブラザーズ』

【ヒット曲】
・チェッカーズ「ジュリアに傷心」
・C-C-B「Romanticが止まらない」

佐久間正英プロデュースで、ベルリン(ドイツ)にて3rdアルバム『BOØWY』のレコーディング。ロンドン(イギリス)のマーキー・クラブにて初の海外ライヴを行う。

6月1日1stシングル「ホンキー・トンキー・クレイジー」、同月21日には3rdアルバム『BOØWY』リリース

6月25日の渋谷公会堂でのライヴはソールドアウトするなど、世間の注目は増し続ける。

8月2日、2ndシングル(12インチ)「BAD FEELING」リリース
“BOØWY’S BE AMBITIOUS”ツアー・スタート。

・1月 スペースシャトル「チャレンジャー」爆発
・アニメ『DRAGON BALL』
・ドラマ『あぶない刑事』
・使い捨てカメラ「写ルンです」

【ヒット曲】
・渡辺美里「My Revolution」
・少年隊「仮面舞踏会」

2月1日、3rdシングル「わがままジュリエット」リリース
3月1日、4thアルバム『JUST A HERO』リリース
“JUST A HERO”ツアーがスタート。
7月2日に行われた初の日本武道館ライヴはチケットが3時間で完売した。

8月22日、ライヴアルバム『“GIGS”JUST A HIRO TOUR 1986』リリース
9月29日、4thシングル「B・BLUE」リリース
11月8日、5thアルバム『BEAT EMOTION』リリース
オリコン初登場1位を獲得、3週連続1位となり名実ともにトップアーティストに。

11月からライヴツアー“BEAT EMOTION ROCK’N ROLL CIRCUS”をスタート

・4月 国鉄民営化でJRスタート
・6月 マドンナが日本初公演
・7月 俳優の石原裕次郎死去
・9月 マイケル・ジャクソンが日本初公演

【ヒット曲】
・長渕剛「ろくなもんじゃねぇ」
・少年隊「君だけに」

4月6日、5thシングル「ONLY YOU」リリース
7月22日、6thシングル「MARIONETTE」リリース
アンコールを含めデビューからの39曲を4時間ぶっ通しで演奏する前代未聞のライヴ“CASE OF BOØWY”を敢行。

9月5日、6thアルバム『PSYCHOPATH』リリース
ライヴツアー“ROCK’N’ROLL REVIEW DR.FEELMAN’S PSYCHOPATHIC HEARTS CLUB BAND TOUR”スタート。

10月26日 7thシングル「季節が君だけを変える」リリース
12月24日、渋谷公会堂でのライヴで、アンコールの時に氷室が解散宣言。翌12月25日、主要新聞で、「1987・12・24 BOØWY解散 4人でしか探せなかったモノ。自分達で有り続ける事へのこだわり。今度はひとりひとりで有り続ける事にこだわる為にBOØWYは昨日のクリスマス・イヴを選びました。最後のGIGSは必ず来年プレゼントします」とメンバーのメッセージを掲載した。

・3月 日本初の屋根付き球場として東京ドーム完成
・映画『となりのトトロ』
・ドラマ『教師びんびん物語』
・氷室ソロデビュー。布袋は吉川晃司とのユニット・COMPLEXを結成。

【ヒット曲】
・光GENJI「パラダイス銀河」
・工藤静香「MUGO・ん…色っぽい」
・氷室京介「ANGEL」
・COMPLEX「BE MY BABY」

4月4日・5日、完成直後の東京ドームで“LAST GIGS”を行う。2日分の10万枚のチケットは10分でソールドアウト。氷室の「俺たちは、まだまだ伝説なんかになんねぇぞ!」という言葉で幕を閉じた。

5月3日、7thアルバム『LAST GIGS』リリース
100万枚を突破した。

12月24日、シングルコレクション・アルバム『SINGLES』リリース


・3月 新東京都庁舎開庁
・4月 WOWOW放送開始
・5月 ジュリアナ東京オープン
・ドラマ『101回目のプロポーズ』

【ヒット曲】
・槇原敬之「どんなときも。」
・CHAGE&ASKA「SAY YES」
・B’z「ALONE」

12月24日、10枚組みCDボックスセット『BOØWY COMPLETE』、ビデオ『SINGLES OF BOØWY』リリース

・2月 郵便番号が7桁に
・5月 X JAPANのhide死去
・6月 FIFAサッカーワールドカップに日本初出場

【ヒット曲】
・SMAP「夜空ノムコウ」
・Every Little Thing「Time goes by」
・GLAY「誘惑」

2月25日、初のベストアルバム『THIS BOØWY』リリース
初登場1位、累計217万枚を売り上げた。

・3月 ユニバーサル・スタジオ・ジャパンオープン
・4月 小泉純一郎が首相に就任
・9月 東京ディズニーシーオープン

【ヒット曲】
・BUMP OF CHICKEN「天体観測」
・ポルノグラフィティ「アゲハ蝶」
・宇多田ヒカル「Can You Keep A Secret?」

11月28日、2枚組みライヴアルバム『“GIGS”CASE OF BOØWY』、DVD『“GIGS”CASE OF BOØWY vol.1/2』、DVD『SINGLES OF BOØWY』リリース

12月24日、ビデオ/DVD『1224』リリース
1987年12月24日に渋谷公会堂で行われた解散宣言コンサートの模様が収められていた。

・12月 ニンテンドーDS発売
・映画『世界の中心で、愛をさけぶ』
・『エンタの神様』などお笑いブーム
・ドラマ『冬のソナタ』

【ヒット曲】
・平井堅「瞳をとじて」
・平原綾香「Jupiter」
・大塚愛「さくらんぼ」
・ゆず「栄光の架橋」

2月24日、DVD&CD『GIGS at BUDOKAN BEAT EMOTION ROCK’N ROLL CIRCUS TOUR 1986.11.11〜1987.02.24』リリース
1986年から1987年にかけて行われた、BOØWY史上最高のパフォーマンスと評されるツアー“ROCK’N ROLL CIRCUS”の模様が蘇る。

・1月 東国原英夫が宮崎県知事に当選
・2月 東京マラソン開催
・3月 東京ミッドタウンオープン
・5月 ZARDの坂井泉水死去

【ヒット曲】
・コブクロ「蕾(つぼみ)」
・嵐「Love so sweet」
・秋川雅史「千の風になって」

9月5日、ベストアルバム『THIS BOØWY DRASTIC』『DRAMATIC』の2タイトルを同時リリース。

12月24日、3枚組CD『“GIGS”CASE OF BOØWY COMPLETE』、貴重な映像を多数含む8枚組DVD-BOX『“GIGS”BOX』リリース

・6月 東京メトロ副都心線開業
・11月 オバマ大統領誕生
・ドラマ『Around40〜注文の多いオンナたち〜』
・ドラマ『篤姫』

【ヒット曲】
・嵐「One Love」
・GReeeeN「キセキ」
・羞恥心「羞恥心」
・青山テルマ feat.SoulJa「そばにいるね」

4月5日、DVDと2枚組CD『LAST GIGS COMPLETE』同時リリース
あの伝説の東京ドームライブから20年後の同じ日である4月5日に発売された。

・3月 東日本大震災
・6月 氷室、東日本大震災の被災者支援のために東日本大震災復興支援チャリティライヴを開催。全編BOØWYの楽曲を歌唱して話題に。
・7月 なでしこジャパンがFIFA女子ワールドカップ初優勝
・7月 地上デジタル放送開始
・7月 2日限りCOMPLEX復活

【ヒット曲】
・AKB48「フライングゲット」
・薫と友樹、たまにムック。「マル・マル・モリ・モリ!」
・嵐「Lotus」
・Kis-My-Ft2「Everbody Go」

 

12月24日、6枚組Blu-ray『BOΦWY Blu-ray COMPLETE』および、過去作品の未発表映像・音源含むBlu-ray BOXとBlu-spec CDが同時リリース。
30周年アニバーサリーイヤーを記念して、解散宣言から25周年となる12月24日に発売された。

2月27日、7枚組CD『BOΦWY SINGLE COMPLETE』リリース BOΦWYがリリースした全てのシングル7タイトルを、オリジナル・ジャケットの12cm紙ジャケ仕様で復刻し、高音質Blu-spec CD2にてBOX化した。

3月21日、2枚組CD『BOφWY THE BEST "STORY"』リリース 2012年3月21日の30周年記念日に、BOΦWY 30th Anniversaryの最後を飾る究極のベスト盤として登場。