【ガンダム主題歌雑学】
富野監督によるクリエイティブ確認が厳しかった伝説!?vol.2
時代に消費されない骨太なバラード!
カラオケ人気の高い、映画『機動戦士ガンダムF91』(1991年)のテーマソング「ETERNAL WIND〜ほほえみは光る風の中〜」は、森口博子さんが1991年の紅白歌合戦で歌われた人気チューンです。
やさしくメロディアスな楽曲ながらも闘いの悲劇を歌い上げるナンバーは、時代に消費されない骨太なバラードとして歌い継がれています。中川翔子さんや、お洒落なジャズアレンジが人気のラスマス・フェイバーさんがカバーもされているヴァージョンも注目です。
アップテンポなポップチューンであるカップリング曲の「君を見つめて -The time I'm seeing you-」は、富野監督(井荻麟名義)が作詞を担当しています。
GARNiDELiAと、富野監督による一ヶ月に及ぶ楽曲でのやりとり!
現在、新作テレビシリーズとして人気の『ガンダム Gのレコンギスタ』(2014年)の主題歌「BLAZING」は、気鋭のニューカマー2人組ユニットGARNiDELiAが手掛けていることでも話題です。
本作では、作詞クレジットに富野監督の名前は入っていませんが、メンバーに話を聞いたところ、一ヶ月に及ぶ楽曲でのやりとりが交わされ「未来を担う子どもたちに向けてつくった作品だから、主題歌も熱い思いでストレートな表現をして欲しいと(富野監督から)アドバイスを受けました。」と、ボーカルのメイリアが語っています。いまもなお、富野監督の音楽へのこだわりは健在のようですね。
BACK-ON、初回生産限定盤CDはプラモ付き!
さらに、ガンプラをテーマとした派生したアニメ『ガンダムビルドファイターズ』(2013年)、『ガンダムビルドファイターズトライ』(2014年)では、エモーショナルなロックバンド、BACK-ONが主題歌を担当していることでも話題です。
現在放送中の新曲オープニングテーマ「セルリアン」は、2014年12月17日発売、初回生産限定盤CDはプラモ付きということでも期待値が高いです。
先日、赤坂ブリッツでのワンマン公演でも披露されてましたが、エモーショナルなテンションのあがるロックチューンに仕上がっていました。
ブレイクや、海外人気に火がつくチャンスでもあるガンダム主題歌!
機動戦士ガンダム・シリーズの主題歌でのヒットといえば、アーティストのブレイクのきっかけとなり、海外人気に火がつくチャンスとしても有名です。
他にも、椎名恵「いつか空に届いて」(1989年)、TWO-MIX「JUST COMMUNICATION」(1995年)、T.M.Revolution「INVOKE」(2002年)、玉置成実「Believe」(2002年)、中島美嘉「FIND THE WAY」(2003年)、L'Arc〜en〜Ciel「DAYBREAK'S BELL」(2007年)、THE BACK HORN「罠」(2007年)、UVERworld「儚くも永久のカナシ」(2008年)などなど、記憶と記録に残るヒット曲がたくさ〜んあります。
ぜひ、秋の夜長にチェックしてみてください。聴くはもちろん、カラオケで「ガンダムしばり」で歌うなど、楽しめること間違いないでしょう! 以上、ヒット曲の現場からお届けしました〜。
次回は、11月28日(金)更新!
ふくりゅう(音楽コンシェルジュ)
Yahoo!ニュース、J-WAVE、MTV81、ミュージック・マガジン、2.5D、WHAT's IN?、BARFOUT!などで、書いたり喋ったり考えたり。……WEBサービスのスタートアップ、アーティストのプロデュースやプランニングなども手掛ける。著書『ソーシャルネットワーク革命がみるみるわかる本』(ダイヤモンド社)、TM NETWORKツアーパンフレット『Incubation Period』、『the beginning of the end』、『QUIT30』執筆。メイン取材&100曲解説を担当した『小室哲哉ぴあ TK編』(ぴあ)が絶賛発売中!
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