アーティスト直筆、
リリックビデオで観る音楽
〜BACK-ON、Dream、安藤裕子〜
YouTube時代、音楽は聴くだけでなくスマホ画面で観るものになった。そんな時代にぴったりハマるのが、楽曲の歌詞とメロディーをシンクロして表示するリリックビデオだ。リリックビデオの元祖といえば、海外では、古くはボブ・ディランの「Subterranean Homesick Blues」(1965年)が発想のルーツといえるだろう。いまではアニメやCGを駆使した力の入ったリリックビデオも多数観られる世の中になった。しかし、注目したいのは、アーティスト自身による手書き制作のリリックビデオだ。本人直筆ゆえに、思い入れの強さが伝わってくることはもちろん、歌詞をテンポよく伝わりやすく工夫する事で、よりアーティスト自身が思い描いている世界へのシンクロ率の向上、没入しやすくする魅力を持っている。そこで、mu-moショップで購入できるCDアルバムから、オススメのアーティスト直筆リリックビデオをセレクトしてみた。
BACK-ON / Dear Me
ホワイトボードを前に、一発撮りで撮影されたという渾身のリリックビデオ。歌詞を手掛けるラップ担当のTEEDAが、幼少時代にいじめられた過去の自分へ向けたという、手紙のような楽曲。
http://www.back-on.com/
Dream / I love dream world 〜世界中のしあわせを歌おう〜 2015 Lyric」
手書きの歌詞とイラストをAyaが手掛けた、Dreamが2003年に発表した名曲の初リメイク作品。感情と呼応するように色合いが勢いが変化していく、心があらわれるピースフルなナンバー。
http://www.dream-ldh.jp
安藤裕子 / 世界をかえるつもりはない
自らのイラスト作画と手書き歌詞による映像の力強さ。心をわしづかみするエネルギッシュな歌声で、必至に想いを届けようとしている様。安藤裕子の人間力が伝わってくる衝撃作。
http://www.ando-yuko.com/
以上、ヒットの現場よりお届けしました!
次回は3月4日更新
ふくりゅう(音楽コンシェルジュ)
Yahoo!ニュース、J-WAVE、MTV81、ミュージック・マガジン、2.5D、音楽主義などで、書いたり喋ったり考えたり。……WEBサービスのスタートアップ、アーティストのプロデュースやプランニングなども手掛ける。著書『ソーシャルネットワーク革命がみるみるわかる本』(ダイヤモンド社)、DREAMS COME TRUEツアーパンフレットへの寄稿、TM NETWORKツアーパンフレット・シリーズ執筆。SMAPタブロイド新聞フライヤー執筆。メイン取材&100曲解説を担当した『小室哲哉ぴあ TM編&TK編』、4万字取材を担当した『氷室京介ぴあ』(ぴあ)発売中!
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