音楽コンシェルジュ・アワード
今週聴くべき3枚:イトヲカシ、平井 堅、ドレイク
2016.5.13 UPDATE
最近、オークションサイトやチケット転売サイトでの転売問題が話題になっています。ユーザー視点としては、実際、数ヶ月後のスケジュールなんてわからないので、チケット購入において、発売タイミングを逃しても途中参加できる売り買いのマッチングな中間サイトは手軽で利便性を感じています。お金出せば公演ギリギリでも買える安心感というメリットはデカいですよね。安く購入できることもありますし。
とはいえ、人気コンサートのプレミアムな高騰化、転売目的な購入&販売、違法なダフ屋行為は二次的な儲けを生み出してしまうこと、本来定価で購入したかった利用者の手に渡るべきだったチケットが、料金を上乗せされて流通されてしまうことは大きな問題です。
先日、ヤフー株式会社とエイベックス・ライヴ・クリエイティヴ株式会社によるチケット販売サービスの合弁事業会社、パスレボ株式会社が発表されました。今後運用されるであろう“一度ユーザーが購入したチケットの公式再販の仕組み”に注目が集まっています。どんなイノベーションが起きるのか? 楽しみです。
はい、というわけで、今週チェックすべき音楽作品を紹介していきましょう。新作リリース・アイテムの多い音楽作品の中から、選びきれないあなたへ向けて今週、音楽シーンで話題の3枚を“音楽コンシェルジュ”がセレクト。本気でオススメしたい、三つ星級の作品を独断と偏見で解説していきます☆☆☆
【邦楽ミニ・アルバム部門】イトヲカシ『捲土重来』
日本語を大切にした歌詞の魅力、琴線をふるわせる歌声と、明解なメロディー&アレンジの力強さ。Twitterフォロワー53万人以上、これまで全国の路上ライヴで合計3万人以上を動員してきた実績を持つ彼ら。動画共有サイトで注目を集めた、中学時代から同級生だった伊東歌詞太郎(Vo)と宮田“レフティ”リョウ(Bass/Guitar/Key)による2人組ユニット。この春、初の全国流通盤の6曲入りミニ・アルバム『捲土重来』(けんどちょうらい)をリリース!
http://itowokashi.jp/
【邦楽シングル部門】平井 堅「Plus One」
平井 堅の新曲トラックが、キラキラしたフューチャーベース(←そんな音楽ジャンルがある)寄りなビートセンスを感じさせる洒落たリズミカルなナンバーで音楽ファンの間で話題です。“90年代的なカラフルなビニールワールド”というコンセプトを掲げて作られたミュージック・ビデオでは、“すけすけビニールシャツ”で軽快ダンスというディープ・インパクト。初夏にぴったりな音世界が爽快で気持ちよいです。センスを感じさせるトラックメーカーが気になるところ!
http://www.pinups.co.jp/hirai/
【洋楽アルバム部門】ドレイク『ヴューズ』
カナダ・オンタリオ州トロント出身の俳優/ラッパー、ドレイクによる2016年を代表する4枚目のアルバム作品。すでに初週で100万枚を突破。米ビルボード・チャートでシングル「ワン・ダンス」とともに1位を獲得している。リアーナやカニエ・ウェストなど豪華ゲストの参加や、1994年のメアリー・J.ブライジのサンプリングネタなど聴きどころ満載。現在、国内では配信限定で先行リリースされており、日本盤CDは6月17日(金)に発売を予定している。
http://www.universal-music.co.jp/drake
以上、ヒットの現場からお届けしましたー。
次回は5月20日更新
ふくりゅう(音楽コンシェルジュ)
Yahoo!ニュース、J-WAVE、MTV81、ミュージック・マガジン、2.5D、音楽主義などで、書いたり喋ったり考えたり。……WEBサービスのスタートアップ、アーティストのプロデュースやプランニングなども手掛ける。著書『ソーシャルネットワーク革命がみるみるわかる本』(ダイヤモンド社)、DREAMS COME TRUEツアーパンフレットへの寄稿、TM NETWORKツアーパンフレット・シリーズ執筆。SMAPタブロイド新聞フライヤー執筆。メイン取材&100曲解説を担当した『小室哲哉ぴあ TM編&TK編』、4万字取材を担当した『氷室京介ぴあ』(ぴあ)発売中!
https://twitter.com/fukuryu_76
http://bylines.news.yahoo.co.jp/fukuryu/