本ページの販売価格は、2019年9月時点の価格です。2019年10月1日以降の販売価格については、商品詳細ページにて改めてご確認ください。

×

^
PAGE TOP

音楽コンシェルジュ・アワード
今週聴くべき3枚:宇多田ヒカル、 Bon Iver 、カラスは真っ白 2016.9.30 UPDATE

今週は大変です。謎の千葉県出身シンガー・ソングライター「ピコ太郎」が歌う「ペンパイナッポーアッポーペン」(通称PPAP)の動画がジャスティン・ビーバーを巻き込み世界中を席巻し、Facebookで5500万回、YouTubeで700万回の再生回数を記録する“PPAP現象”を巻き起こしたり、音楽シーンに未来を占う作品と言われていた宇多田ヒカルの8年半ぶりのアルバム『Fantôme』が世界各国の音楽ランキングで上位に急上昇したり、某世界最大級の定額制音楽ストリーミングサービスが日本上陸するなど、音楽シーンにとって盆と正月が一気にやってきたかのような大変なことになっております☆

はい、というわけで、今週チェックすべき音楽作品を紹介していきましょう。新作リリース・アイテムが多い音楽作品の中から、選びきれないあなたへ向けて今週、音楽シーンで話題の3枚を“音楽コンシェルジュ”がセレクト。本気でオススメしたい、三つ星級の作品を独断と偏見で解説していきます☆☆☆

【邦楽シングル部門】宇多田ヒカル『Fantôme』

8年ぶりとなる6枚目のオリジナル・アルバム。無駄を削ぎ落としたリズム・セクション、重心の低い音像に現在の拠点であるUKらしさを感じさせる独特なるサウンド・プロダクションの美しさ。オンタイムなセンスを感じさせる「道」、「ともだち with 小袋成彬」の中毒性高いポップ感。「忘却 featuring KOHH」でのKOHHが描く死生観に、彼女の歌声が挿入されていくドープさ。どことなくCocteau Twinsと重なる幻想感を想起する2016年を代表する珠玉の1枚だ。

http://www.utadahikaru.jp/

【洋楽アルバム部門】 Bon Iver 『22, a Million』

アメリカ・ウィスコンシン州出身のジャスティン・ヴァーノンを中心としたプロジェクト、Bon Iver(ボン・イヴェール)。音数は少なくも深みあるメロディーと繊細ながらもダイナミックな音像による絶望的な美しさ。5年振り通算3枚目となるNewアルバムは、神秘的な幻想感ある世界観を与えてくれる奇跡の名盤だ。楽曲タイトルが示す、記号的なイメージと絡み合う10曲の壮絶なるサウンド・プロダクション。2016年を代表する1枚であることは間違いない。

http://boniver.org/

【邦楽アルバム部門】カラスは真っ白『バックトゥザフューチャー』

北海道出身ファンキー・ポップでメロウなサウンドが魅力な4人組バンド、カラスは真っ白の2ndアルバムが登場。心躍るメロディーと躍動するグルーヴ。紅一点、ヤギヌマカナによるウィスパーボイスの可憐さに絡み合うスキルフルな演奏力によって、年齢を超えて楽しめるポップ・ソングを生み出してくれる。キラー・チューンな「Let it die〜You shall die」、疾走感が気持ちよいジャジーなポップ・ナンバー「カーネーション」、歌謡ポップな「みずいろ」など聴きどころが多い。

http://acrowiswhite.com/

以上、ヒットの現場からお届けしましたー。

次回は10月7日更新

ふくりゅう(音楽コンシェルジュ)
Yahoo!ニュース、J-WAVE、MTV81、ミュージック・マガジン、2.5D、音楽主義などで、書いたり喋ったり考えたり。……WEBサービスのスタートアップ、アーティストのプロデュースやプランニングなども手掛ける。著書『ソーシャルネットワーク革命がみるみるわかる本』(ダイヤモンド社)、DREAMS COME TRUEツアーパンフレットへの寄稿、TM NETWORKツアーパンフレット・シリーズ執筆。SMAPタブロイド新聞フライヤー執筆。メイン取材&100曲解説を担当した『小室哲哉ぴあ TM編&TK編』、4万字取材を担当した『氷室京介ぴあ』(ぴあ)発売中!
https://twitter.com/fukuryu_76
http://bylines.news.yahoo.co.jp/fukuryu/