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音楽コンシェルジュ・アワード
今週聴くべき3枚:中田ヤスタカ、SEKAI NO OWARI、米津玄師 2016.10.7 UPDATE

Hi-STANDARDが10月5日(水)、16年半ぶりのシングル「ANOTHER STARTING LINE」を、告知や事前プロモーション無しで、いきなりCDショップ店頭で展開するというゲリラ・リリースが話題となりました。CDショップで発見したユーザーが驚きを持ってSNSで伝えたことで、一気に拡散されていくというソ−シャルグラフな現象。渋谷の某ショップへ足を運んでみると、星野源のNewシングル「恋」も発売日であったため、レジに長蛇の列が並んでいました。宇多田ヒカル最新作の熱狂も熱が冷めぬままに、90年代CDバブル時代のような店頭の雰囲気を味わってきました。待望作のリリースが続くと、音楽ってこんなに求められているんだ、愛されているんだということを再確認しました。というか2016年の音楽シーン、ほんと名作が続いてますね。当たり年です!!!

はい、というわけで、今週チェックすべき音楽作品を紹介していきましょう。新作リリース・アイテムが多い音楽作品の中から、選びきれないあなたへ向けて今週、音楽シーンで話題の3枚を“音楽コンシェルジュ”がセレクト。本気でオススメしたい、三つ星級の作品を独断と偏見で解説していきます☆☆☆

【邦楽シングル部門】中田ヤスタカ「NANIMONO(feat. 米津玄師)」

イントロから泣きのフレーズに心躍る中田ヤスタカによるソロ・ワークス。米津玄師をフィーチャリング・ヴォーカリストに迎えた「NANIMONO(feat. 米津玄師)」という、2016年を代表するポップ・アンセムの誕生。作詞に定評ある中田ヤスタカが、歌詞を米津玄師にゆだねたコラボ作品という視点にも注目。主題歌となった映画『何者』に通じる世界観に胸が高まります。ネクストステップへと歩み始めた中田ヤスタカによる、ソロ・ワークスへの期待感が高まる1枚だ。

http://capsule-official.com/

【邦楽シングル部門】SEKAI NO OWARI「Hey Ho」

セカオワ・ファンタジーを堪能させてくれるアイリッシュ民謡〜ブルーグラス的な要素を取り入れたポップ・ソング。動物殺処分ゼロプロジェクト支援シングルという“大事にしたから大切になった/笑顔を見れる権利なんだ”というフレーズからも伝わる、メッセージ性を感じられる言葉選びにグッとくる。想像力の大事さを痛感します。マーチング・ビートから響き渡る、みんなで一緒にこの問題を考えたいというの強さ。音楽が持つチカラを信じた試みを応援したい。

https://sekainoowari.jp/

【邦楽シングル部門】米津玄師『LOSER / ナンバーナイン』

机のない校舎で、無重力さを感じさせるミュージックビデオでの本人ダンス初披露に驚かされた。フリーダムに美しき芸術的な舞いの振付はシルク・ド・ソレイユのダンサーとして活躍する辻本知彦が担当。縦横無尽に動き回るダイナミックなアクションに魅了される。夏フェスではじめて聴いて即ハマった楽曲は、フィジカルの強さを感じさせる心を突き動かす等身大な言葉と、力強いJ-POP感が伝わってくる躍動的なビートによるうねりが超絶にポップ。これぞまさに進化する米津玄師!

http://reissuerecords.net/

以上、ヒットの現場からお届けしましたー。

次回は10月14日更新

ふくりゅう(音楽コンシェルジュ)
Yahoo!ニュース、J-WAVE、MTV81、ミュージック・マガジン、2.5D、音楽主義などで、書いたり喋ったり考えたり。……WEBサービスのスタートアップ、アーティストのプロデュースやプランニングなども手掛ける。著書『ソーシャルネットワーク革命がみるみるわかる本』(ダイヤモンド社)、DREAMS COME TRUEツアーパンフレットへの寄稿、TM NETWORKツアーパンフレット・シリーズ執筆。SMAPタブロイド新聞フライヤー執筆。メイン取材&100曲解説を担当した『小室哲哉ぴあ TM編&TK編』、4万字取材を担当した『氷室京介ぴあ』(ぴあ)発売中!
https://twitter.com/fukuryu_76
http://bylines.news.yahoo.co.jp/fukuryu/