音楽コンシェルジュ・アワード
今週聴くべき3枚:水曜日のカンパネラ、 大森靖子、 Mili
2016.11.4 UPDATE
先週末、お台場 日本科学未来館“DCEXPO 2016”の一環で開催された、エンタメ特化型のコンペ“StartMeUpAwards2016”で、メンターちっくなアドバイザーを担当させていただいた、株式会社CotoLab. 西村謙大さん(26歳)による、CGM型のラジオ制作ツールというプラットフォーム・サービス【30Limits】がキュレーター賞を受賞しました。
ラジオ番組の喋り手育成となる入り口の再構築? トーク特化型、音声版インスタ的な自己表現を後押しして、コミュニティを形成するアナログちっくにデジタルを取り入れた“いま”っぽいコミュニケーションツールなサービスです。“StartMeUpAwards”は、法人個人を対象としたエンタメ事業アイディアのコンペティション。エントリーシートとA4で1枚のビジネスプランのみで応募できるのが特徴です。また来年も開催されます。
http://www.startmeupawards.com/
はい、というわけで、今週チェックすべき音楽作品を紹介していきましょう。新作リリース・アイテムが多い音楽作品の中から、選びきれないあなたへ向けて今週、音楽シーンで話題の3枚を“音楽コンシェルジュ”がセレクト。本気でオススメしたい、三つ星級の作品を独断と偏見で解説していきます☆☆☆
【邦楽シングル部門】水曜日のカンパネラ「SUPERKID」
完全にJ-POPシーンの売れる方法論やトレンド、サウンドとは別次元の存在でありながらも、ポップ・ミュージック最前線で強烈なインパクトを放ち続ける水曜日のカンパネラ。ケンモチヒデフミ作詞曲による、軽快なエレクトリック・ビートに乗せて、コムアイによる笹塚ボウルを支配する自在に空間を操るダンスに圧倒されるミュージック・ビデオ「アラジン」の痛快さ。先日、川崎CLUB CITTAでのツアー初日には、3月8日開催 日本武道館公演も発表。めでたい☆
http://www.wed-camp.com/
【邦楽シングル部門】 大森靖子「POSITIVE STRESS」
TKっぽいイントロと思いきや、まさかの小室哲哉本人による作曲というコラボ最新曲「POSITIVE STRESS」。ライブでglobeをカバーしていた実はTKフリークな大森靖子によるナンバー。“泣きながらポジティヴ”とサビで突き抜けるポップ強度の強さ。ミュージック・ビデオもTK作品を多数手掛けてきた武藤眞志を起用する徹底さ。実は、ダークな歌詞テイストもありオルタナティヴ・ロック志向だったglobeともつながるミッシングリンクを埋める1曲なのかも。
http://oomoriseiko.info/
【邦楽アルバム部門】 Mili『Miracle Milk』
英語、日本語、中国語で歌唱するカナダ人女性momocashewによる天使めいたヴォーカルと、日本人で固めるギター、ベース、ドラム、デザイナー、イラストレーターで編成された世界基準の音楽制作集団Mili(ミリー)。2ndアルバム『Miracle Milk』は、クラシカルな雰囲気を持ち合わせストーリーテリングされた完成度高い楽曲が魅力。ゲーム界隈で実績を持ち、知る人ぞ知る存在でありながら、そのサウンドはロックファンも納得させる可能性に満ちあふれた1枚☆
以上、ヒットの現場からお届けしましたー。
次回は11月11日更新
ふくりゅう(音楽コンシェルジュ)
Yahoo!ニュース、J-WAVE、MTV81、ミュージック・マガジン、2.5D、音楽主義などで、書いたり喋ったり考えたり。……WEBサービスのスタートアップ、アーティストのプロデュースやプランニングなども手掛ける。著書『ソーシャルネットワーク革命がみるみるわかる本』(ダイヤモンド社)、DREAMS COME TRUEツアーパンフレットへの寄稿、TM NETWORKツアーパンフレット・シリーズ執筆。SMAPタブロイド新聞フライヤー執筆。メイン取材&100曲解説を担当した『小室哲哉ぴあ TM編&TK編』、4万字取材を担当した『氷室京介ぴあ』(ぴあ)発売中!
https://twitter.com/fukuryu_76
http://bylines.news.yahoo.co.jp/fukuryu/