音楽コンシェルジュ・アワード
今週聴くべき3枚：ピコ太郎、酸欠少女さユり、あいみょん 2016.12.9 UPDATE

これまで日本の音楽メディアではあまり紹介されていませんでしたが、当アワードで10月21日に紹介した日本人アーティストstarRoによる、The Silver Lake Chorusの楽曲をリミックスした「Heavy Star Movin’(starRo Remix)」が、グラミー賞2017『Best Remixed Recording（最優秀リミックス・レコーディング部門）にノミネートされました。部門として日本人初の快挙だそうです。
http://shop.mu-mo.net/a/st/event/concierge/161021/

starRoとは、Future beats、Future R&Bといったジャンルで知られるLAを拠点とするアーティストです。今回のノミネートについて下記コメントを寄せています。
　「グラミーは小学生からの夢だったので、こんなタイミングで候補になれて本当に驚いてます。特にこのリミックスは原曲がコーラス隊の曲で変調もあり、すごく難易度が高くて何人ものリミキサーが諦めた曰く付きのプロジェクトだったので、この曲が評価されたのは本当に嬉しいです。ここまできたら受賞したいです。日本の皆さん是非一緒に祈って下さい！いつも応援ありがとうございます。」
http://www.toysfactory.co.jp/artist/starro/news

mu-moにもオリジナル作品『Monday』が入荷されています。ぜひ、世界が注目するstarRoの才能に触れてみてください。オススメはCharaをフィーチャリングした「カクレンボ」に注目です！

はい、というわけで、今週チェックすべき音楽作品を紹介していきましょう。新作リリース・アイテムが多い音楽作品の中から、選びきれないあなたへ向けて今週、音楽シーンで話題の3枚を“音楽コンシェルジュ”がセレクト。本気でオススメしたい、三つ星級の作品を独断と偏見で解説していきます☆☆☆

【邦楽アルバム部門】ピコ太郎『PPAP』

2016年を代表するヒットを記録したピコ太郎による1stアルバム『PPAP』が早くも登場。バズったのが9月だったことを考えると、本作に25曲収録（カラオケ含む）されていて、MVまで制作している多作っぷりに驚かされる。「PPAP」以外にも秀作がありまして、モータウンビートが気持ちよい「ネオサングラス」、デジロックな「べったら漬けが大好き」、デジタルハードコア風な「ヒヨコ選別」など、音楽ファンならクスッと共感？できる、発見ある作風がヤバいっす。

http://avex.jp/pikotaro/

【邦楽シングル部門】酸欠少女さユり「フラレガイガール」

RADWIMPS 野田洋次郎が楽曲提供＆プロデュースということで話題の4枚目となるシングル「フラレガイガール」。スタジオが隣でCDを渡した縁で野田に選ばれし歌姫。酸欠世代の象徴＝「酸欠少女」として、アコギをかき鳴らしながら歌う20歳の2.5次元 パラレル・シンガー・ソングライター、さユりが生み出す独特なる世界観。人気急上昇中のモデル、田中真琴が演じる“フラレガイガール”が主演の、歌とシンクロしたアヴァンギャルドな映像美もグッときます。

http://sayuri-web.com

【邦楽シングル部門】あいみょん『生きていたんだよな』

西宮出身21歳の女性シンガー・ソングライター、あいみょんのメジャー・デビュー作「生きていたんだよな」。尾崎豊的な存在感を、日常とつながるメンヘラ要素を魅力的に独自の言葉で聴かせてくれるインパクトの強さ。飛び降り自殺のニュースを目の当たりにした際に感じた心境を、真っ直ぐな言葉でつづったナンバーがグッとくる。「監督」と「役者」の2役を1人で“自撮り”で演じるあいみょんの浮遊感ある映像センス。没入感強い強烈なメッセージ性にやられる。

http://www.aimyong.net/

以上、ヒットの現場からお届けしましたー。