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音楽コンシェルジュ・アワード
今週聴くべき3枚:水曜日のカンパネラ、イトヲカシ、Doughnuts Hole 2016.2.10 UPDATE

音楽にそこまで興味がない人にオススメしたい曲を聴いてもらうとき、当たり前ですが感情論だけでは伝わらないんですよね。そこで、わかりやすく興味を持ちやすいように、楽曲における主人公が誰か、どんな人間性でどんな心境なのか、どんな課題や壁を越えようとしているのかを歌詞のキーとなるフレーズをピックアップしながら物語を伝えて、そんな思いを演奏&録音時にどんな方法論で表現しようとしているのか、そんな表現をどんなテクノロジー(MV、ジャケ写、アー写、プロモーション手法)で伝えようとしているのかを5分ぐらいでドキュメンタリー的にトークしてみるとちゃんと伝わるんですよね。その説明の順番とか噛み砕き方や話し方口調って大事で。いわゆる音楽好きと呼ばれる方々は、思い出情報量をたくさん抱えているので自分の解釈で作品を噛み砕くのが楽しいんですけど、音楽に無関心な方は、前提となる情報量を補う必要があって、噛み砕き方のきっかけを小出しで伝えながら興味を誘っていくのが大事なんですね。ポイントは前提となる情報量の違いをどう埋めていくかってことなのかもしれません。

はい、というわけで、今週チェックすべき音楽作品を紹介していきましょう。新作リリース・アイテムが多い音楽作品の中から、選びきれないあなたへ向けて、今週、音楽シーンで話題の3枚を“音楽コンシェルジュ”がセレクト。本気でオススメしたい、三つ星級の作品を独断と偏見で解説していきます☆☆☆

【邦楽アルバム部門】水曜日のカンパネラ『SUPERMAN』

水カン、メジャー1stアルバム登場。本作は全方位に開かれた勝負作。南アフリカ発祥のアフロ・ハウス、クワイトを採り入れた「チャップリン」、疾走するビートがたまらない「坂本龍馬」、絵がみえるラップ展開「チンギス・ハン」、メロディアスな「オードリー」など、音はカッコ良くて歌詞はおもしろい、キャッチーさがたまらない全10曲。作詞曲はすべてケンモチヒデフミが手掛けています。2017年を代表するであろう、変化を肯定するアルバムになったなぁと。

http://www.wed-camp.com

【邦楽シングル部門】イトヲカシ「さいごまで」

J-POP王道のポップセンスを持つ、伊東歌詞太郎(Vo)と宮田“レフティ”リョウ(Bass/Guitar/Key)による2人組ユニットの2ndシングル曲「さいごまで」。河合塾TVCMタイアップ・ソング&“キットカット”受験生応援キャンペーンのために書き下ろした楽曲ですが、受験生はもちろん、目標に向かってチャレンジする人の背中を押してくれる応援歌となっています。終わりがあるから頑張れる。そんなパワーワード=“さいごまで”というフレーズが持つ力強さ!

http://itowokashi.jp

【邦楽シングル部門】Doughnuts Hole「おとなの掟」

坂元裕二が脚本を担当する、今期大注目のTVドラマ『カルテット』の主題歌「おとなの掟」がリリースされました。狂気の弦アレンジが絶妙な椎名林檎による書き下ろし曲を、主演の松たか子、満島ひかり、高橋一生、松田龍平が歌うスペシャルなナンバー。エンディングに流れるドラマ音源を聴き慣れたいま、フル音源で聴くと、サビにいくまでがいい意味で焦らされます。聴いてると心が“みぞみぞ”(ドラマ内で満島ひかりが使用する独特の表現)してきます。ていうか、“みぞみぞ”って一体なんなんですかね(笑)。

http://www.tbs.co.jp/quartet2017/

以上、ヒットの現場からお届けしましたー。

次回は2月17日更新

ふくりゅう(音楽コンシェルジュ)
Yahoo!ニュース、J-WAVE、MTV81、ミュージック・マガジン、2.5D、音楽主義などで、書いたり喋ったり考えたり。……WEBサービスのスタートアップ、アーティストのプロデュースやプランニングなども手掛ける。著書『ソーシャルネットワーク革命がみるみるわかる本』(ダイヤモンド社)、DREAMS COME TRUEツアーパンフレットへの寄稿、TM NETWORKツアーパンフレット・シリーズ執筆。SMAPタブロイド新聞フライヤー執筆。メイン取材&100曲解説を担当した『小室哲哉ぴあ TM編&TK編』、4万字取材を担当した『氷室京介ぴあ』(ぴあ)発売中!
https://twitter.com/fukuryu_76
http://bylines.news.yahoo.co.jp/fukuryu/