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青空が広がった7月11日、5月から始まったDa-iCEの全国ツアーファイナル公演が、ワンマンライヴでは過去最大規模となるZepp DiverCity Tokyoで行われた。 5人の登場を心待ちにする中、開演前のアナウンスが流れる。なんと、その声はリーダーの工藤大輝。声の正体に気づくと会場は大興奮! ファンの心をくすぐるニクい演出だ。 - 開演時刻。会場が暗転し、ステージにメンバーが現われると、割れんばかりの歓声が起こる。黒のジャケットに白のインナーでキメた5人が最初に繰り出したのは、結成当初から歌い続ける「New day」。そのまま「Bomb」、「Splash」、「Crazy all my life」とアゲ曲を連発!! MCに入ると、パフォーマーの和田颯が突然「Everybody say! Ho〜!」と呼びかけ、ファンも即座に「Ho〜!」と反応。息ぴったりなコール&レスポンスに、会場のテンションも上がる! MCに続いての「FIVE」では、メンバー同士でアイコンタクトをしてほほえみ合う姿が印象的だった。その笑顔から、この空間をとことん楽しんでいるのが伝わってくる。
- ヴォーカル・大野雄大、花村想太のハモリが心地良いバラード曲「僕の奇跡」の後、パフォーマー3人が登場し、ダンスパートに突入。イスやメガネなどの小道具を使い三者三様のソロダンスを見せたかと思うと、ヴォーカル2人も加わり、芝居をしているかのようなストーリー性のあるダンスを披露。踊り始めた瞬間に曲の世界へグッと引き込む力には、脱帽させられる。ちなみに、振り付けはメンバー5人で考えたそうだ。
- 新曲「Noise」に続いて、今年1月のツアーぶりにソロコーナーが実現。想太は、伸びやかな歌声が栄えるラブソング「Dramatic」でファンと一緒に手を上げたりクラップしたりと、彼らしいポップなステージに。 続いて、パフォーマー・岩岡徹が詞を書いた失恋ソング「Eternally」を、徹&颯デュオで披露。なかなかお目にかかれない徹の渋い歌声と颯が照れながら歌う姿に、会場中の女性がキュンとしたはずだ。
- 「to the last man」をはさんで、登場したのは雄大。家族へのメッセージが込められたバラード「MY DEAREST」を情熱的に歌い上げる彼の目には、キラリと光るものが。 大輝は自身で制作した「二つのテノヒラ」を、赤い照明を効かせたダークな演出で表現。“誰だって1人だ”という痛烈なメッセージを、ファンの心に突き刺すように届けた。
- ライヴは終盤戦へ。息の合ったパフォーマンスで「Umbrella」、「I’ll be back」、「TOKI」を歌唱し、観客を魅了した後は本編ラストとなる「Stand」。Da-iCEのライヴに欠かせないこの曲は、冒頭部分からファンと一緒に大合唱で始まる。ヴォーカルがステージから身を乗り出してファンをあおり、パフォーマーが「いくぞー!」と叫ぶと、呼応するように客席から爆発的な歓声が轟き、サビでは会場全体が天を指して一体に!メンバーとファンが培ってきた信頼関係がはっきりと具現化した瞬間だ。この日一番の盛り上がりを目の前にした5人は、弾けるような笑顔を浮かべていた。そして、雄大の「またすぐ会いましょう!」という叫びで、本編は幕を閉じた。
- メンバーが去った直後から始まった「Da-iCE」コールは、いつまでも鳴りやまない。その声に押されるように、ツアーTシャツに着替えた5人がステージに登場。「Shout it out」でアンコールステージがスタート!! 思わず体が動き出してしまう軽快なサウンドに乗せられ、会場のボルテージは再びMAXに! MCでは、アンコールへの感謝を述べるとともに、「すぐ会えましたね」と本編最後の雄大の挨拶をメンバーが茶化すなど5人の仲のよさが垣間見え、ファンもにっこり。さらに、ファンには嬉しいサプライズが! それは・・・“2014年メジャー・デビュー決定!”
- この発表を受け、メンバーが心境を語る。徹は「でっかいところでやりたいけど、こういう(ファンと近い)距離でもやっていきたい」と目標を掲げ、颯は涙で言葉を詰まらせながらも「これからもっと成長していくので、よろしくお願いします」とまっすぐ伝えた。目を輝かせながら語った想太の「目標だったメジャー・デビューがスタート地点になった。もっと大きい夢ができた」、うっすら涙を浮かべた雄大の「いろんな気持ちを伝えられるアーティストになりたい」という言葉には強い意志が感じられた。最後、大輝が「のぼり続けていくので、心配しないで最後までついてきてください」と前向きな言葉で締めくくる。ファンのすすり泣く声に、大輝は「しんみりすることじゃないんですよ」とおどけてみせ、最後の曲へと促した。
- ラストを飾ったのは、メンバー全員で歌う「YOU&I」。Da-iCEとファンの関係を綴ったような曲に合わせ、会場中がタオルを振る。その光景を見ながら嬉しそうにほほえむ5人。最後に、想太の「PHASE 1は終わるけど、Da-iCEは終わりません!」というひと言でファイナル公演は閉幕。終演後はツアーが終わる寂しさより、今後への期待感で満ちあふれていた。
- TEXT:有竹亮介(verb)
- 【SET LIST】
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1:New day
2:Bomb
3:Splash
4:Crazy all my life
-MC- -
5:FIVE
6:stay
7:せつなくて
8:僕の奇跡
9:Dance Part
10:Noise - 11:Dramatic
12:Eternally
13:to the last man
14:MY DEAREST
15:二つのテノヒラ - 16:Umbrella
17:I'll be back
18:TOKI
19:Stand - EN1:Shout it out
-MC-
EN2:YOU&I -
編集後記
前回のライヴレポートからわずか半年の間に、グッと大人びたDa-iCEの5人。クールなパフォーマンスに見入っていると、続く1回目のMCでは、客席を煽る大輝メン(大輝の愛称)が「テンション」を「てんちょん」とまさかの言い間違え!! ファンから愛情たっぷりのツッコミがあったことは言うまでもありません。
ファイナル公演のラストには、何よりも大きな報告となった2014年メジャー・デビューのお知らせ。
それぞれが今の想いを噛みしめながら話す中で、必ず出てきていたのが“ファンの存在”。彼らがDa-iCEとして活動してから2年半、「いつも隣に居てくれるファン」への感謝の気持ち、安心感はずっと変わらないままなんだなぁと感動させられました。
メンバーの5人、そしてファンの皆さんで6面を成すDa-iCE。 その“絆”はこの先もっともっと強くなっていくと、確信したライヴでした♪
まだライヴに参加されたことのない方は、ぜひ次のライヴに参加してみてくださいね!!