“FTISLAND ARENA TOUR 2014 - The Passion -”ライヴレポート
2014.6.4(Wed.) at さいたまスーパーアリーナ
360度をファンがぐるりと囲んだセンターステージ。客電が消え、期待感いっぱいの歓声が上がると、モニターには心臓をイメージしたようなハートマークが。ドクンドクン・・・とそれが鼓動のように速くなると、メンバー5人が登場。イ・ホンギが高く左手を上げたのを合図に、熱いライヴの幕は切って落とされた!
最新アルバム『NEW PAGE』のリリース直後ということで、セットリストはその収録曲が中心。1曲目はアルバムのオープニングナンバーである「BE FREE」で、のっけからのアグレッシヴなバンドサウンドに会場はアゲアゲ。続く「BEAT IT」では、ドラムのチェ・ミンファン以外の4人が四方の花道を歩き、ファンとより近い距離でコミュニケーション。「Time To」でさらに会場はホットに。雄々しくタフなイ・ホンギのヴォーカルと、甘く包み込むようなイ・ジェジンのヴォーカル。対照的な2人の歌に聴き惚れていると、後半は5人がギュッと固まって心をひとつにするようなシーンも。冒頭からさまざまな音と表情で魅了する彼らに心を大きく揺さぶられた。
「こんにちはー!」と、イ・ホンギの元気な挨拶で始まった最初のMC。今回のセンターステージについての話題では「昨日やってみて思ったけど、話をするときも(360度ファンが見えるように)こうやって回らないといけない。(・・・と実際に回りながら話し、他のメンバーに)お前らも回れよ!(笑)」とイ・ホンギ。すると、チェ・ジョンフン、イ・ジェジン、ソン・スンヒョンも手を振って回り、4人がステージをぐるぐる歩くという不思議な光景に(笑)。チェ・ミンファンもなんとドラムのイスを回転させて参加し、会場は温かな笑いに包まれたのだった。また、今回ツアータイトル“THE PASSION”に込めた思いを説明するイ・ホンギは、「今回のツアーはめちゃめちゃキツイんですよ。でも走らなければならない! それが“情熱”というものでしょ!?」と力強く。ファンがその言葉に盛り上がると、イ・ホンギはさらに“情熱”を語ろうとするが・・・途中で話がまとまらなくなり、ソン・スンヒョンが「すみません、今、何の話ですか?」とツッコミ。「ステージを回りながら話していたら、何を言ってるのか、わからなくなってきたよ!」と苦笑いするイ・ホンギに、メンバーもファンも大爆笑!
一気にムードを変えて始まったバラードコーナーは、チェ・ジョンフンが日本語で作詞した「Last Love Song」(彼はこの曲でピアノ演奏も)、イ・ジェジンの作詞作曲による「Morning Coffee」を続けて披露。両方とも胸を打つストレートなラブソングで、ファンはそれを歌うイ・ホンギの全身全霊のヴォーカルに心酔。全員がイスに座り、中央を向きながら歌った「この歌に願いを込めて」まで、ファンが感覚を研ぎ澄まして彼らの音楽を受け止め、聴き入っていたのが印象的だった。
後半戦は、まさに“PASSION”でたたみかけるような怒涛のアップチューン・セット! ライヴ鉄板曲「Flower Rock」は会場のペンライトが激しく揺れ、途中でファンを座らせると溜めて溜めて・・・イ・ホンギの歌で一斉にジャンプ!! その光景は壮観の一言。ラストスパートの「Shinin’ On」もみんなでタオルを振り回して会場の熱気は急上昇、「シアワセオリー」での5人のエネルギーが一気に放散されていくような熱いパフォーマンスにも目を奪われた。そして、あっという間にやってきた本編のラストソング。後半のMCで「どんな道に行ったとしても5人でやっていこうって、最近僕たちは話しました。そんな今の僕らを書いた曲」(イ・ホンギ)と語った「On My Way」だ。〈僕たちはこの道 go my own way 信じてゆけばいいんだ〉というサビの歌詞は、彼らの決意表明のようで胸に染み込んでいく。5人が360度いろんな方向を見ながら丁寧に歌を届けた、とても感動的なエンディングだった。
アンコールでは、謎のバンド・S.F.HEROES(メンバー曰く、FTISLANDの後輩)に扮した5人が登場。「先輩の曲を披露します!」と「未体験Future」「FREEDOM」のパフォーマンスでは、客席の床が揺れるほどのテンション!! そして、無事に(!?)FTISLANDにステージをバトンタッチすると、ラストにふさわしい壮大なナンバー「アリガト」を。5人が今日の感謝を精一杯ファンに伝えていたのが目に焼き付いた。ここでライヴは終了するかと思われたが・・・鳴りやまない歓声に応え、最後の最後は予定になかった1曲「STAY」を。ハートフルなナンバーをみんなで合唱し、最後まで全力かつ愛にあふれたステージを披露した5人には、いつまでも大きな“ありがとう”の拍手が・・・。
最初から最後まで、5人の燃えたぎる“情熱”が随所に感じられた大興奮の一夜だった。
TEXT:川倉由起子
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