人気テレビ番組の“カラオケ採点最強女王”として話題沸騰の歌姫・May J.が、夏の名曲をミドル〜バラードでリアレンジしてお贈りするカヴァー・アルバム『Summer Ballad Covers』をリリース! 彼女が収録曲にかけた想いを聞いて来ました。
Text●川倉由起子 Photo●藤里一郎
取材協力●Asian Healthy Dining Glamorous
女性歌手のナンバーには思い入れの強い曲がラインナップ
- ――女性歌手の曲はどうでしたか?
- 「First Love」(宇多田ヒカル)は小学4年生のときから大好きな曲で、何度も歌い込んでるくらい思い入れが強かったんです。だから“絶対いいものにしたい!”って、最初は逆に力が入りすぎちゃって・・・。最終的には、落ち着いて表現力を重視しながら歌う事に専念しました。あと、「I Dreamed A Dream」(レ・ミゼラブル)は、曲の世界観に入り過ぎて、歌った後に泣き出してしまいました。人間のどん底の落ちたときの気持ちを歌ってるんですけど、私も4年前、Sugar Soul feat. Kenji「Garden」のカヴァーで多くの人に歌を届けられたのに、その後は一生懸命歌ったり歌詞を書いたりしてもなかなかたくさんの人に届けることができなくて・・・。その4年間の心境とリンクして、思わず感情が溢れてしまったんです。
- ――そうだったんですね。でもそれもあってか、「I Dreamed A Dream」はすごく胸を掴まれる素晴らしい歌声でした。では今回で改めて発見した、カヴァー曲の魅力とは?
- 自分のオリジナル曲だけは発見できなかった“あ、なるほど!”みたいなことがたくさんあって、それが次の作品につながっていくんじゃないかなって。あとは“自分もいつかこうやってカヴァーしてもらえるような素敵な曲を作りたいな”って刺激を受けました。このアルバムを聴いた人が“オリジナルもいいけどこのカヴァーもいいよね”って思ってくれたら、こんなにうれしいことはないですね。