Special Interview
―Droogの音楽のルーツを教えてください。
カタヤマ:俺らは、SEX PISTOLSが70年代パンクに興味を持つ入口で。それと同時に、日本の80年代のアンダー・グラウンドのバンドを聴いたりして、のめり込んでいきました。(こういう音楽を好きになった)きっかけは、中学校の先生から渡された、SEX PISTOLSの『勝手にしやがれ!!』と、THE STALINの『虫』で、入口はアンダー・グラウンドやカルト・カルチャーでした。だから、DAMENDを聴いた後にストーンズやWHOを聴いたり、っていう感じです。
―曲作りのポリシーは何ですか?
カタヤマ:祐太朗(Gt)が持っているギターのリフと、俺の言葉のリフの闘いだと思っています。
―サウンド面でのこだわりは何ですか?
カタヤマ:祐太朗はギターのディスト―ション(歪み)にこだわってて、俺は喉のディスト―ションにこだわっています。
―Droogが曲で描いている「愛」は、多くの人がイメージする「愛」と異なるのではないでしょうか? 「愛」をどうとらえていますか?
カタヤマ:初めてロックンロールを聴いた時に、「ぶち壊せ!」とかって歌っているのに、それが凄くラブソングに聴こえて。バンドっていうのはアグレッシブなものだし、ロックンロールってのは絶対的にポジティブなものだと思っています。それで「愛」と「狂気」も表裏一体と思う。全曲ラブソングのつもりで書いています。
―デビューミニアルバムの収録曲「狂気の沙汰」は、少し異質に感じますが・・・。
カタヤマ:全曲ラブソングと言いましたが、この曲だけは唯一、違っていて。100%憎悪です。そういう意味では異質かもしれません。
―Droogの武器、魅力は何ですか?
カタヤマ:ライヴ。
―バンドとしてのヴィジョンを教えてください。
カタヤマ:変わっていく力ってすごいけど、それと同じように変わらない力もすごくて、その両方があるのがロックンロールだと思うから、それに乗っ取って、固いまま転がっていきたいです。
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