ふくい舞インタビュー
影響を受けたアーティストはいますか。また、そのアーティストのどのようなところが好きですか。
中学の頃にHansonというアメリカ出身の3人兄弟のグループの曲を聴いたときは衝撃的で、ツアーで世界中を回って音楽を届けている姿を見て、文化も言葉も違う国の人が、音楽を通してひとつになっていることに感動しました。
Hansonを見て「私もこんな生き方がしたい、ミュージシャンになりたい」と強く思ったことを覚えています。
ご自身で作詞、作曲されていますが、曲を作るときに心掛けていることなどありますか。
メロディーについてはみんなが口ずさみたくなるような曲を作りたいと思っています。
歌詞を大切にしているのですが、「作詞」は「詞を作る」と書きますが、「いい曲を書こう」とするとかっこいい言葉を探してしまって、いい曲ができないので、詩を作るというよりは、心の奥底の本当の言葉、心の声を探るということを心がけています。
作詞をするときは自身の体験が含まれていますか。
ほとんどは自分が体験したことを書く場合が多いです。2ndアルバムの『Lucky Charm』を制作する際に、エピソードを募集して、曲を作ったのですが、そのとき自分の経験とリンクできることがないと書けないなということに気づいて、そういう意味では曲を作るときは自分の体験で書いている部分が大きいですね。
時々の心境によって書く内容が変わりますか。また、詞とメロディーどちらが先になりますか?
そのときに書きたいと思ったことを書くようにしています。
先に詞があると曲のイメージが作りやすいので、詞から先に書くことが多いけど、たまにメロディーと詞が同時に出てくるときがあります。「これいいな」思える曲は詞とメロディーが同時に出てくることが多いです。

Photo/Mari Harada

アーティストふくい舞は客観的に見てどのような人物でしょうか。
「声で歌っているアーティスト」と思われていたら嬉しいです。
一度言われて嬉しかったのが、「どんな歌詞でもふくい舞になる。外国の人が聞いても、この曲がどんな曲かというのがふくい舞の声で伝わる」と言ってもらえたことがあって、そこから自分の声を意識するようになりました。
正直、歌がうまいと自分では思ったことがなくて、歌手になれるのかなと不安に思った時期もあったのですが、歌いたい、声を発したい、この感情を伝えたいという気持ちがずっとありました。歌っているときに、覚えたての言葉を覚えた赤ちゃんのような気持ちにふとなるときがあって、そんなときに「声で表現しているのかな」と感じるときがあります。
京都の桜、東京の桜、ふくいさんの中で印象の違いなどありますか。
京都の桜を見ると、そこにいた人たちを思い出して、すごく感傷的な気持ちになることがあるのですが、東京の桜をみると、「東京にいるよ」と思う。
地方から上京してきた方なら分かるかもしれませんが、東京タワーを見るたびに「東京だ」と思うのと一緒で、夢に向かっているときに見る桜は、思い出の桜とリンクしながらも、ここは東京だ。でも同じ桜だ。と前向きな気持ちになれるのです。
昔の思い出を思い出したりしながら、今年も一年頑張ろう。また来年もいい桜を見られるように頑張ろうと思います。
今年の春、上京する人や新しい生活を始める方に一言お願いいたします。
春なので、桜を見ながらうきうき気分で新しい気持ちで、やりたいことに挑戦してみてください。桜を見て癒されながらも目標に向かって一生懸命、お互いに頑張りましょう!
京都生まれのシンガーソングライター
2008年8月20日、無名の新人ながら破格の大型タイアップシングル「アイのうた」(TBS系ドラマ『恋空』主題歌)でデビュー。10〜20代の男女から絶大な人気を集め、配信150万DLを突破するヒットを記録し、2008年の各種新人賞を受賞。2009年3月には待望の1stアルバム『MY SONG FOR YOU』をリリース。2010年1月1日、配信限定曲「希望のうた」(ミズノランニングTVCMタイアップソング)を発表。2010年7月28日、2ndアルバム『Lucky Charm』をリリース。そして、2011年2月2日に待望の4thシングル「いくたびの櫻」をリリース。
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