• Tweet

――デビューからの5年間が凝縮された初のベスト・アルバム『KPP BEST』。今作をリリースするにあたっての心境はいかがですか？
デビューして間もない頃は曲数も少なく、ライヴで同じ曲を2回歌ったりしてたんです。でもあっという間に曲が増えていって、今回のベストはDISC1から2までがほぼシングル曲で埋まって。まずはそれに驚きましたね（笑）。5年という時間の中で、いろんなことをやってきたんだなって思いました。

――曲順はどうやって決めていきましたか？
初期の曲から割と時系列になってるんですけど、聴いていく中で歌詞や曲の雰囲気が徐々に変化していくのを感じていただけたらなって思います。最初はポップでかわいらしい曲が多かったんですが、「ファッションモンスター」（3rdシングル）からガラッとイメージが変わって、力強さやメッセージ性のある曲も増えていったのかなって。ちなみに最近で私がすごく好きなのは「もんだいガール」（10thシングル）。以前のファンタジーさみたいなところよりは現実に振り切って、そういうものと正面から向き合う感じが気に入ってます。

――新曲で、なおかつアルバムのリード・トラックでもある「5iVE YEARS MONSTER」は、どんな楽曲になっていますか？
これは5周年記念ソングで、中田(ヤスタカ)さんが最初に「構成が変な曲を作りたい」っておっしゃってて（笑）。結果、何拍子かよくわからない不思議な曲になりましたね。アイドルっぽく歌ってたり、ロックっぽい音が入ってたり、また新たなことに挑戦した5周年のスタートソングになりました。あと歌詞に“泣いてしまいたい日も越えてきました　挑戦し続けた”っていうフレーズがあるんですけど、それは私もすごく大事にしてきた思いで。「きゃりーちゃんはいろんなことが上手くいってるね」とか言われたりすることもあるんですけど、私にも悔しかったことや悲しかったことはいろいろあるし、そういう部分が中田さんに見えてたのかなって思いました。

――きゃりーさんといえば独創的なミュージック・ビデオも毎回大きな話題に。今までどんなことを意識して作ってきましたか？
かわいいだけではなく、グロさやインパクトのある要素も入れたいっていうのは常に考えています。CDを聴いた後、ミュージック・ビデオでよりその世界観が伝わるといいなと思って、こだわって作ってますね。

――「KPP BEST【mu-moショップ限定盤】」には、“crazy party night 2015”のお宝ライブDVDを収録。このステージの思い出を教えてください。
ナイトクラブをコンセプトに、ちょっと大人っぽいセクシーな衣装にも挑戦しました。あとDJを入れてパーティー会場っぽくしたり、ライヴの会場ごとにパーティーカラーというものを設定していて。例えば東京なら赤で、ペンライトもその色、洋服にもワンポイントその色を入れてきてくださいっていうお願いをして、すごく一体感のあるライヴになりましたね。映像で見る方もワクワクドキドキしてもらえるんじゃないかな。

――そのライヴで個人的に挑戦だったと思うことは？
このライヴではMC部分も曲で繋いでいて、パタッと切れてしまう感じをなくしたんです。私が話してる間もエンドレスにBGMが流れていて、ノンストップな感じを楽しんでもらえたんじゃないかと思います。CDはもちろん、DVDのほうも盛りだくさんな内容になっているので、ぜひ注目していただけるとうれしいです！