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PTOHO 八木虎造 TEXT 中屋麻依子
吉田理幹(以下、吉田) 出会いは音楽オーディションです。僕が控室でイヤホンを聞きながら、ひとりの世界に浸っていたら、陽吾さんが「うぃっす!」と入ってきて。もちろん、そのときは知り合いでもなんでもないですから「なんだ、こいつは…」というのが第一印象でした。そうしたら、いきなり「連絡先教えてよ!」と言われたので、あまり関わりたくなかったけど、しょうがなく教えたんです(笑)。
佐々木陽吾(以下、佐々木) ファイナルオーディションの日だったので、ここまで勝ち抜いてきたんだから、みんなと友達になって帰ろうと思っていたんです。でも、誰でもよかったわけではなくて! ステージで理幹が歌っているのを見て「上手い!!」と思ったのと、目に気合いがみなぎっていて、すごく惹かれるものを感じたんです。
吉田 僕も陽吾さんの声をステージ裏で聞いていて、すごく印象に残っていました。でも、それから1年ぐらい連絡を取っていなかったんですけど、就職活動で一応受けた企業の内定を辞退して音楽一本でやろうと腹を決めたとき、誰かと音楽ができないかなとスマホの連絡先をスクロールしてたら「佐々木陽吾」と出てきて。「苦手な感じだったけど、声がすごく良かったよなぁ」と思って僕から連絡したんです。
佐々木 この時期、僕もソロ活動をしていたんですけど、少し行き詰っていて。そんなときに連絡があったから「もしかしたら、この先一緒に音楽をやるかも」という予感がなんとなくありました。
吉田 とりあえず一度、2人で歌ってみようとスタジオに入って、僕が作った「ココロのブランケット」という曲を歌ったら、いままでに感じたことのない心地良さと「この歌がこんなに素敵になるんだ」と驚いて。それで、やるならこの人だ! と確信したんです。
佐々木 正直に言うと、当時、僕は理幹ほど音楽に対して「これ1本で食ってやる!」とまでは思っていなくて。教員免許も持っているし、音楽は趣味程度にできたら…ぐらいだったんですけど、理幹の音楽に対するまっすぐな気持ちに影響を受けたのと、初めて下北沢のライヴハウスでワンマンをやったら、すごくお客さんが来てくれたのが嬉しかった。それで音楽でやっていこうと決めたんです。
1stアルバム『スパボ!スパボ!スパボ!』に先駆けてリリースされた、
シングル「キミノコエガ…。」を
mu-moショップで本商品を購入した方の中から、
抽選で選ばれた幸運なファンのみが参加できた
「The Super Ballと“生電話”」の様子を“妄想”生電話でバーチャル体験!?
スパボのふたりに、ファンのスパ坊が気になるギモンをあれこれ質問しちゃいます!
右から
佐々木陽吾 Yogo Sasaki (Gt.Vo)
吉田理幹 Riki Yoshida (Pf.Vo)
某有名オーディションで出会い、2013年にユニット結成。2015年7月にミニ・アルバム『The Super Ball』を発表すると、路上ライヴをはじめとした手売りのみで約3000枚を完売させる。そして2016年7月にシングル「トモダチメートル」でメジャー・デビューを果たした。
誰もが口ずさんでしまうようなキャッチーなメロディーと2人の織り成すハーモニーには、聴く人を包み込む優しさがある。
夢に対するまっすぐな想いや、甘く切ない恋愛を綴った歌詞が幅広い世代の女性を中心に深い共感を呼んでいる。一度見れば彼らの虜になってしまうほど、誰からも愛されるキャラクターと雰囲気を持っているアーティストである。