×
¥3,000(tax in)
¥2,200(tax in)
¥800(tax in)
¥1,000(tax in)
2013年5月4日(土)に活動を開始したダンス&ヴォーカルグループ・7cm。元SDN48のメンバーが集まり、“20代最後の悪あがき”をコンセプトに掲げる彼女たちが、そこから1年後の同日、東京・代官山UNITでワンマンライヴを開催した。客電が消えると、まずは7cmの軌跡を散りばめたVTRがスタート。そして暗闇の中にハイヒールの音を響かせながら1人1人が登場すると、待ちわびたフロアからは大歓声が沸き起こった。
1曲目「JUST DO IT」からエンジン全開のパフォーマンスで魅了する7cm。ファンも手拍子で盛り上げ、後半、マイクを床に置いてバキバキに踊るダンスパートは圧巻! 冒頭からのハンパない熱量に、彼女たちがこのライヴに懸ける本気度が伝わってくる。「もっと熱くいこうぜー!」と梅田悠が叫ぶと、「Brilliant World」では7人が一列で胸を突き出すセクシーなダンスを。曲終わりにメンバーの首から下を隠すように黒幕が登場し、一気にアダルトなムードになると、なんと幕の裏でメンバーが早着替え!「見たーい!」の声が相次ぎフロアの興奮は高まる一方だ。
白のカッターシャツに着替えたメンバーは、続くミドルチューン「Fairy Tale」でもファンに驚愕の演出を用意。全員で物色するようにフロアを見渡すと、1人の男性を選んでステージへ招待。そしてイスに座らせると、7人が取り囲んでダンス♪ ラッキーすぎる彼の心拍数は、きっととんでもないことになっていただろう(笑)。せつなく甘酸っぱいラヴソング「Once Again」は、感情を込めた歌声と美しいハーモニー、表情の豊かさで魅了。会場が一気に夏っぽくなった「Party Night」も大声の「オイ!オイ!」コールで大盛り上がり。みんなが小型バズーカ砲を会場に向ける中、細田海友は大胆に発射し、キラリとした笑顔を。「Babyときめいて」はファンの「愛してるー!」の掛け声が揃うとメンバー一同うれしそうな表情を。メリハリのあるセットリストで前半戦を一気に駆け抜けた。
MCはまず全員が簡単に自己紹介。そして「今日はここにいる全員が7cmを見に来てくれたお客さん。そう思うとめちゃめちゃ嬉しい!」(梅田)、「みんなが熱くなったら私も脱いじゃうかも!?」(加藤雅美)など、ハイテンションなトークを展開する。甲斐田樹里は「みなさん、ちゃんとキュウリ食べてきましたかー?」とお約束のキュウリネタで掴みはOK。KONANは「今日はみなさんと心の皮と脱ぎはづいて・・・」の発言に、会場中がクスクス。おそらく「心の壁を取り払って・・・」みたいなことを言いたかったのだろう。会場の反応に、「大体わかるやろ!?」と大胆に開き直るところが彼女らしい(笑)。他にも誰かの言い間違いに誰かが即座にツッコみ、そのたびにファンは爆笑。MCでも抜群のチームワークを発揮していた。
後半戦は、クールなロックナンバーや明るいポジティヴチューンを再び全力でパフォーマンス。「Believe」は全員で拳を振り上げる力強いダンスが印象的。彼女たちの思いとリンクするような意思の強い歌詞も、ストレートに胸に響いてきた。次の「キラメク明日」も「Believe」同様、7cmの気持ちが凝縮されたような名曲。メンバーが顔を見合わせて歌う感動的なシーンも多く、この2曲に涙腺を刺激されたファンも少なくなかったはずだ。
ライヴが終盤に差し掛かると、なんと7cmのプロデューサーがサプライズで登場。彼女たちは“1stミニ・アルバム『7cm』(2014年1月リリース)を3,000枚完売できなければ解散”というミッションを与えられていて、その結果がここで発表となるのだ。さまざまなイベント出演やストリートライヴをこなし、自分たちの手でも地道にCDを売ってきた彼女たち。「シングルじゃなくてアルバムやから1枚3,000円なんですよ! ハードル高い! でも大変やったぶん素敵な出会いもたくさんあったし、(寒い時期は差し入れの)温かいドリンクひとつがどれだけ温かかったか・・・」(KONAN)、「手袋もいただいたりしてね」(梅田)と、いろんな人の温もりに触れた日々を振り返る。そして緊張の面持ちで祈るように目をつむると、耳に飛び込んできた数字は・・・「3,169枚!!」。その瞬間、ホッとして涙を浮かべたり、抱き合って飛び跳ねたり、メンバーは大歓喜! ファンからも大きな拍手が送られ、会場はこの上ない幸せな空気に包まれた。
ミッションを無事クリアしたメンバーが「ありがとうございます!」と感謝を伝える中、「やっぱりこの気持ちは歌で伝えたい」(伊東愛)として始まったのが本編ラストチューン「七色花」。7人が可憐な花をもって踊り、中にはグループ存続が決まって喜びが抑えきれないといった表情のメンバーも。大切なファンの前で最高の報告ができ、溢れる感謝を素晴らしいパフォーマンスで返す――。その一連のストーリーに胸が熱くなった感動的なフィナーレだった。
アンコールでは、グッズTシャツで登場した7人が再び会場をホットな雰囲気に。タオルを振り回して盛り上がった「朝焼け」は、メンバーもファンも一斉にジャンプ! 終わりを名残惜しむファンに加藤が「連れてってあげる♥ Brilliant World・・・」をセクシーな声で曲紹介すると、ラスト2曲「Brilliant World」「Say Yeah!!」は全員が完全燃焼。「皆さんのおかげで今日という日を笑顔で終われそうです!」という梅田の言葉にメンバー全員が頷き、メモリアルなライヴは7人がキラキラの笑顔のまま幕を下ろしたのだった。
TEXT:川倉由起子
7cmの着うた(R)などのモバイルコンテンツはコチラからチェック♪
携帯電話のバーコードリーダーで右のQRコードを読み取ってください。
※クリックするとメールが立ち上がります。
※フィーチャーフォン/スマートフォンどちらからでもアクセスいただけます。
※QRコードは株式会社デンソーウェーブの商標登録です。