callmeは楽曲やパフォーマンスだけでなく、衣装やメイクといったヴィジュアル面まで自分たちで考えるユニットとして話題になっていますが、どんなきっかけでセルフ・プロデュースをすることになったのでしょうか？

MIMORI callmeを結成するときのミーティングで「いろんなことにチャレンジしていきたいね」って話になって。私は作曲を趣味でやっていたので作曲担当に。KOUMIも元々ダンスを得意にしていて、振付とかもちょこちょこやっていたのでcallmeの振付担当。RUUNAは文章を書くのが得意なので、リーダーとして文章をまとめてもらったり、作詞で引っ張ってもらおうと。3人それぞれの得意分野を活かして、皆に想いを伝えていきたいなということでこのスタイルになりました。

RUUNA でも得意と言っても、実際にやってみると本当にまだまだわからないことだらけで。callmeの活動をしていく間に、スタッフさんや周りの方に色々教えていただきました。作曲のツールとか、ダンスの基礎とかを勉強させていただいて、ようやく自分たちなりのやり方がわかってきたなっていうところです。

そんな中、満を持して発表される1stアルバムですが。タイトルが『Who is callme?』とはまた意味深ですね。

RUUNA 今回、4ヶ月くらいかけてアルバム制作をしたんですけど。最後の最後までスタッフさん含めて全員で良い作品を作ろうということで、納得がいくまでとことん頑張りました。その結果、皆が満足のいく作品に仕上がったんです。だから、私たちを知らない方がこの音源を聴いて「callmeって誰？すごくイイね！」って言ってもらいたいという意味を込めて『Who is callme?』。あともうひとつ。初めてのアルバムですから、私たちの自己紹介のアルバムにしたいっていう意味も込めています。

KOUMI 話し合いの中には色んな候補が挙がってたんですけど、初めて『Who is callme?』が出てきた時に3人でこれだ！ってすぐピンときました。お気に入りのタイトルです。

ジャケットのヴィジュアルもまた、幻想的でアーティスティックなものができましたね。何というか…ガールズ・ユニットの1stアルバムとしては衝撃的だと思うんですが。

MIMORI ジャケットの撮影をしてくださった監督は、ずっと前からお世話になっている方なんですけど。今回、変わった面白いことがやりたいんですって相談したら「ちょっと過酷だけど、水中撮影とかやってみる？」って(笑)。言われた時は、何だか楽しそうだと思ったので「やりましょう！」ってノリノリで返事して、撮影に行ったんですけど…。準備されていたのは水深5メートルくらいのちゃんとしたダイビングプールで、私たちが溺れてもいいようにってダイバーさんが何人も待機してくださって、撮影の間はすぐ横で見守ってくれていました(笑)

RUUNA ジャケットには写っていないんですが、実際にはメイクしたまま潜って顔も撮っているんです。でも撮影したものを観たら【Type-A】に使った写真がとてもキレイで。タイトルも『Who is callme?』だし、顔すら出てなくて、誰かわからないのも良いんじゃないかなってことで、今回は顔を出さない写真を選びました。

KOUMI 衣装も裾の長いドレスだったので足をバタバタさせるのも難しかったです。歌詞カードの方にはちょっと溺れている感じの(笑)…でもすごくキレイに撮れている写真を載せているので、そちらもぜひ見ていただきたいなと思います。

今回、アルバムを聴いてみてまず思ったのが、一曲一曲のクオリティの高さはもちろんなんですが、イントロやインタールードの使い方が印象的で。全体を通してcallmeのドキュメンタリーを観ているような気分になりました。

MIMORI インタールードは…全部の曲ができあがって並べて聴いてみた時、もっと聴きやすくするために耳休めできるものが欲しいなって話になって。「じゃあインタールードを入れてみる？」って。そこからインタールードの入っている他のアーティストさんの作品を色々と聴いて「こういうのにしたいね」とかメンバーで話し合いました。アレンジャーさんに相談したら「ココは任せてくれ」と胸を張って言ってくださったので「では、お願いします」と。そしたら私たちもビックリするような物ができあがってきました(笑)。

RUUNA 「Interlude2」は、3人で「どういう歌詞にする？」って打ち合わせをしている声がいつの間にか録音されてて(笑)。これ、本当に全然知らなくて！

KOUMI みんな完全に素のトーンで話してるもんね(笑)

RUUNA でもこのおかげで、私たちの素の姿とか制作過程までも皆さんに聴いてもらえる1枚になったんじゃないかなって思います。