人気テレビ番組の“カラオケ採点最強女王”として話題沸騰の歌姫・May J.が、夏の名曲をミドル〜バラードでリアレンジしてお贈りするカヴァー・アルバム『Summer Ballad Covers』をリリース! 彼女が収録曲にかけた想いを聞いて来ました。
Text●川倉由起子 Photo●藤里一郎
取材協力●Asian Healthy Dining Glamorous
レコーディングは1曲1曲の世界観を理解することから
- ――レコーディングは、どんなことを意識して歌いましたか?
- 1曲1曲ストーリーが全然違うので、まずはその世界観をしっかり理解することから始めました。何度も歌詞を読み返して、“これはどういうことだろう?”って考えたり、自分の経験と照らし合わせたり。で、レコーディングはちゃんと歌詞の情景が固まってないと伝わらないと思ったので、丁寧に、気持ちを込めながら歌って。どれも全精力を使って歌ったので、時間はかなりかかりましたね。
- ――中でも男性歌手の曲はキーの違いもありますし、やはり難しかったですか?
- そうですね。歌詞が男性目線ってこともありますし、キーは自分に合わせて歌うんですけどやっぱり難しかったです。特に「波乗りジョニー」は桑田佳祐さん節がすごく入っているので、そこをどうしたらいいか、ディレクターさんとかなり相談しながら進めました。
- ――節回しというと、「島唄」(THE BOOM)も独特ですよね?
- はい。こういう歌い方は私も初めてだったんですけど、前もって自分の声に合うかチェックしてみたら、「島唄」はすごく心地が良かったんです。私の歌い方って、高いキーで歌い上げるところで1番のピークが来ることが多いんですけど、この曲はまさにそれにピッタリで。スタッフとも「これいいね」って最初から話していたんです。