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2017.02.15 On Sale 「私」リリース記念特集 大塚 愛が語る「いまの‘私’」 2017.02.15 On Sale 「私」リリース記念特集 大塚 愛が語る「いまの‘私’」

INTERVIEW

「SNSは、自分の世界観を補足するツール」

振り返ると、大塚さんはこれまでにも「黒毛和牛上塩タン焼680円」など、周囲の期待を上回る個性的な曲を作ってきました。活動は音楽にとどまらず、2012年には絵本『ネコが見つけた赤い風船』(講談社)も出版しています。
最近ではSNSでの発信にも積極的です。Instagramには、スタッフとの集合写真や、台車にしゃがんで乗っかるおちゃめな動画などを投稿しています。そして、時々、母親としての心情をのぞかせる言葉も。
「コミカルなものから、アートなものまで。インスタだと、マジメなこと、口に出すとちょっとうさんくさく聞こえることも、発信できます」
Twitterでは、ドラマの「実況中継」をファンと一緒に楽しみます。
「SNSは、自分の世界観を音楽以外のもので補足するツールになっています」

「表現としての音楽」へのこだわり

以前、大塚さんは、インタビューで「音楽をやるために生きてるっていう風じゃなくて、生きるために音楽をやってる」と語っていました。
あらためて音楽への向き合い方について聞くと「自分の作ったものが見られることが好きなんです」という答えが。
「私は、こそこそものを作っている時が幸せというか、楽しいんです」
そんな「表現としての音楽」へのこだわりは、ライヴの演出をすべて自分で手がける姿勢からも伝わってきます。
「やっぱりみんなが体感しにきてもらっているわけだから。気持ちよく、ずっと聞いてたいって思ってもらいたいから」

「ぶれぶれなのかもしれない。でも…」

「自分の素材を使って、その時に合ったものを選んでいきたい」 変化の激しい時代。シンガー・ソングライターとして走り続ける中で見つけたのは、自分を見失わず、それでいて、しなやかさも併せ持った今のスタイルでした。
「もしかしたら、他の人から見たらぶれぶれなのかもしれない。でも、結果なんて、後々にならないとわからないことだから」 活動の幅は広がっています。2月には、アーティスト村松亮太郎さん率いるクリエーティブカンパニーNAKEDが手がけるアートイベント“FLOWERS by NAKED 2017 立春”のテーマソングに、「サクラハラハラ」が起用されました。
気取らない性格と、プロとしてのこだわり。大塚さんのそんなキャラクターが、様々なプロジェクトに挑戦する原動力になっているようです。それは、音楽との接点が多様化する現代では、とても大切なことなのかもしれません。
「自分のどこを軸としていくべきか、考えています。その上で、自分がいいと思ったこと。自分が今、できることを、これからもやっていきたい」

朝日新聞社「withnews」インタビューはこちら