音楽好きな両親のもとに生まれ、幼い頃から洋邦問わずさまざまな曲が家に流れていたというayami。暇さえあればお気に入りの歌を歌い、踊っていた少女は、ごく自然な流れで「大好きな歌で自分を表現したい」と歌手を志した。
「本当に自然と・・・ですね。親の影響で毎日いろんな音楽に触れて、中でもMISIAさんや宇多田ヒカルさんが大好きでした。13歳で“絶対歌手になる”と決めてからは、高校も地元(岐阜県)を出て東京の学校へ。同時にヴォイトレやダンスのレッスンを始めて、多くの歌手のガイドヴォーカルの仕事もいただけるようになって・・・。本格的なデビューを目指しつつ、そうやって音楽活動をスタートさせたんです」
地道に実力を磨いていた彼女に転機が訪れたのは2011年。アニメ『バトルスピリッツ覇王』の主題歌「Freedom」を、音楽ユニット・RAMMのフィーチャリング・ヴォーカリストとして歌ったことだった。
「間違いなくターニングポイントでしたね。そこからの縁で、PCゲーム『マブラヴ オルタネイティヴ クロニクルズ 03 再誕』のテーマ曲「Relayers」を歌わせていただいたり、2012年にはアニメ『トータル・イクリプス』の劇中歌「Apocalypse of Destiny」も担当させてもらったり。そういう道のりが今回のデビューに繋がったのかなって思います」
記念すべきデビュー・シングル「Revise the World」は、アニメ『トータル・イクリプス』のエンディングテーマとしてオンエア中の、彼女の伸びやかな歌声が活きる壮大なナンバー。
「デビュー曲が私の好きなバラードというのがとてもうれしかったし、同時に、アニメのファンの方々にきちんと届く歌を歌っていきたいなと思いました。楽曲自体に関しては、優しいんだけど、楽器の鳴り方がどこか切ないなって。聴けば聴くほど深みが出る曲だなという印象です」
レコーディングは当初、「作品の世界観を表現しようとしすぎて逆に重くなっていた」と振り返る。それが違うと気づいてからは、もう一度歌詞を読み解き、「極力シンプルに歌う」という答えにたどり着いたそう。
「シンプルに歌ってみたら、最終的に普段の私の歌い方とかなり近くなりました。アニメの登場人物の気持ちを想像したり、(自分の)デビューまでの6年間に味わった葛藤や、もがきなども思い出して歌ったので、リスナーの方もどこか自分とリンクさせながら聴いてもらえるとうれしいです」
弱冠19歳ながら、一度聴いたら耳から離れない本格的な歌声と表現力を兼ね備えるayami。彼女がこの先の未来に描いているものとは・・・?
「まずは年末年始の色々なイベントに出演させていただく中で、ファンの方に精一杯のパフォーマンスを届けること。あとは、来年もアニメと相乗効果で魅力が増すようなアニソンを軸に、一人でも多くの方に自分の歌を聴いていただくのが目標です」
MISIA
『Mother Father Brother Sister』
MISIAさんの曲は1つに絞れないくらい全部好きなので、アルバムを挙げました。
圧倒的なヴォーカルは聴くだけで泣けるというか、優しくて、いろんな表現力があって、パワーがある。
このアルバムは小さいころからずっと好きで今でも聴いてる1枚なんですが、再生するたびに「音楽っていいな」って実感します。
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スタジオジブリ
『猫の恩返し』
最初に見たのは中学生くらいのとき。
もともと大の猫好きで、この作品を見るたびに(猫が)みんな可愛いなーってキュンキュンします(笑)。
ちなみに私、好きなDVDは何度も繰り返し見るんです。この映画も今までに10回弱は見たかも(笑)。全然飽きないし、むしろ見るたびに新しい発見があって楽しいです♪
道尾秀介
「カラスの親指」
2012年11月に映画化もされたワケあり詐欺師コンビの物語なんですが、その原作小説が本当に面白かったです。
いい意味でクライマックスまで騙されて(笑)、でも最後には心がポカポカするような要素もあって。
本が割と分厚かったから何日かかかるかなと思って読み始めたら、引き込まれるようにスラスラ読めちゃいました。