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TEXT:中屋麻依子 PHOTO:川田洋司(mosa)
青文字系モデルとして人気の”やのあんな”と、初音ミクの楽曲を生み出し数多くのアーティストに楽曲提供を行ってきた音楽プロデューサーのkzによるライヴユニットlivetune+。5月11日(水)に発売される1stE.P「Sweet Clapper」の話をはじめ、2人の出会いや面白すぎる関係に迫ってみました!
Interview
2人は今回で3度目のコラボレーションなんですよね。
kz
僕がもともとlivetuneというソロユニットで活動していて、いろんなアーティストをフューチャーしていたんですが、2回ぐらいやのをプロデュースしたんです。一番最初は3年前かな。
やの
プロデューサーというとエライ人ってイメージじゃないですか。それにkzさんは作曲をしたりDJをしたりと多才な人だから気難しいんだろうなと思っていて。だから最初はすごく緊張していたんですけど、話すうちに「この人、気さくなお兄さんだな」って思うようになって、どんどん仲良くなっていきました(笑)。
kz
気が付いたら友達になっていたんですよね。それで2回ほどプロデュースしたんですが、今回は僕がライヴをしたいと考えていてヴォーカルを探していたんです。そのときに思い浮かんだのがやの。ライヴって目の前にいる人を楽しませることが何より重要ですから、楽しいアーティストと組みたいと考えたんです。
やのさんの“楽しい”ポイントってどこですか?
kz
プライベートで遊んでいるときに、僕の友達に初対面なのにすごいダメ出ししたり、誰でもすぐ仲良くなれたりして、周りの仲間からも「やのはすごいな」と声があがるほどの逸材なんですよ(笑)。
やの
あれはkzさんの友達の着ている服があまりに個性的過ぎてツっこまずにはいられなかった(笑)。
kz
やのに会った誰もが“楽しいヤツ”として印象に残っているんです。人に印象づけられることはアーティストとしてすごく大切な要素ですから、彼女であればライヴパフォーマンスも楽しいものになるんじゃないかと思ったんですよ。
やの
私はずっと歌が歌いたかったから、kzさんから「ライヴでヴォーカルをやらない?」と声をかけられたときは最高にラッキーだなと!
数々のアーティストをフューチャーしているkzさんから見て、アーティストやのあんなはどうですか?
kz
伸びしろがすごいんですよ。歌唱力もライヴのパフォーマンスもどんどんのびている。ライヴのときは緊張しているのが分かるけれど、いざ舞台にあがるときちんと歌いあげる。幕張メッセという大きな会場でも臆せずパフォーマンスしていましたから。
やの
ライヴは毎回ものすごく緊張しています。ただ、幕張メッセはモデルとしてランウェイに立ったことがあるから、少し慣れていたのはありますね。でも、緊張しないように今はものすごく歌の練習を頑張っています。
1st EPの「Sweet Clapper」はどんな内容になりましたか?
kz
ライヴがやりたいという気持ちが大きかったので、ライヴで盛り上がるようなみんなでサビが歌えたり、クラップできるような曲を集めました。そうしたら、手を叩きすぎじゃないかってくらい、ほぼクラップソングみたいになっちゃって(笑)。
やの
そう! ライヴのときに「ここでみんなで歌うんだろうな」とか「ここでクラップするんだろうな」と思えるような曲ばかりですね。アルバムを聴いていると「この曲はイマイチ」と思って飛ばしちゃう曲ってあるじゃないですか。「Sweet Clapper」にはそんな曲は一曲もありません(笑)。ちなみに個人的には「Darling Darling」はオシャレな楽曲で歌詞もカワイイし、みんなで歌いたくなる!
kz
1stなのでとにかく“楽しい”を凝縮しようと思いましたね。世界に対して何かを訴えるよりも、暗いことは考えずに刹那的な楽しさを追求するというか。たまにはこういったタガが外れたアーティストがいてもいいんじゃないかと思って。その思いを詰め込んだのがリード曲の「Sweet Clapper」。コーラス部分を僕とやののマネージャーさんやスタッフさんを集めて歌っていて、そのときのテンションや楽しさが凝縮されている1曲ですね。
やの
だからよく聴いてみると「あれ?」と思うところがあるかも(笑)。
楽曲だけでなくジャケットやアートワークもすごく個性的でオシャレ感満載ですが、ヴィジュアルも2人で考えたんですか?
やの
アートワークに関してはデザイナーさんにお任せしました。ジャケット撮影のときは、スタジオに四角い箱だけが用意されているだけで、あとは「自由に動いて」と言われて、自分なりに色々考えながら動いて撮影しましたね。
kz
やのが撮影されている様子を見ていて改めてモデルってすごいと思いましたね。アーティストって写真をあまり撮られなれていないから「自由に動いて」と言われても無理。でも、やのはどんどん自分から動いていて、さすがなと。
モデルやのあんなとしてこの春に気になるファッションやメイクがあったら教えて!
やの
ファッションはボヘミアンがイチオシ! フリンジ付きのアイテムやワイドパンツや花柄のロングカーデとかが気になりますね。全身揃えなくても1点だけ取り入れてもボヘミアンっぽくなるから簡単にチャレンジできるはず。メイクはボヘミアンファッションにあわせてオレンジが気になっています。春というとピンク系のメイクにいきがちだけど、オレンジのほうがオシャレ感があがる! kzさんはどう思う?(笑)
kz
急に俺に振る!?(笑) う〜ん、俺はコンサバ系のファッションがあまり好きじゃないからボヘミアンはかわいくて好きかな。オレンジのリップも個人的に好みです(笑)。
Kzさんの好みも聞けたところで(笑)、最後に今後のlivetune+の展望を教えてください。
やの
livetune+を聴いた人に楽しい記憶を残したいですね。失恋して悲しい曲を聴いた思い出って残るけれど、楽しいときに聴いた曲って残りにくいじゃないですか。だから、楽しい思い出をlivetune+の曲が後押しでれきばいいなって思います。
kz
ライヴユニットとして発足していますから、これまで以上に精力的に日本全国をまわってライヴをしたいですね。ヴォーカルだけでなくギタリストやベーシストを入れたりして様々な形のlivetune+を見せていきたいと思います。やのもギターができるし、ヴォーカル&ギターの彼女をフューチャーしてもいいですしね。
やの
ギターの練習しておきます!!(笑)。
“Google Chrome - 初音ミク篇 - ”のCM楽曲「Tell Your World」を初め、数々の初音ミク楽曲を生み出し、
空前の「初音ミク」旋風を牽引した一人でもある「kz」によるソロプロジェクト
「livetune」と“青文字系モデル”として雑誌への出演、
ヨーロッパやアジアなど9カ国13カ所でモデル・アーティストとして、
世界のステージで活躍の場を広げている「やのあんな」の2人による新生ライブユニット。
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