「10代の女の子がなりたい顔」ランキングで堂々の1位を獲得し、モデル、女優、バラエティーなど幅広い活躍でティーンから絶大な人気を集める西内まりや。これまでの彼女といえば、テレビや雑誌で見せるキュートな笑顔のイメージを持つ人も多いはず。だが2014年8月、中学時代からの夢だったという歌手デビューを果たし、西内はアーティストとしてもその魅力を開花させることとなった。

「１日の中で私が音楽と過ごす時間は、ほぼすべて。起きてからすぐ、仕事の行き帰り、寝る前・・・と、お仕事中以外はずっと何かしら聴いています。勉強になるので、ライヴ映像を流したりもしますね。アーティストでいうと、洋楽で好きなのはクリスティーナ・アギレラさん。映画『バーレスク』を見てファンになりました。日本のアーティストだと、最近気になるのが同年代で同じ福岡出身の家入レオさん。最新シングル『Silly』、いいですよね〜。言葉の引き出しなど、刺激を受けることも多いです。あと私、曲だけじゃなくて、たとえば公園で自然の音を聴くのも好きなんですよ。母親とたまに温泉へ行くと、近くの森を散歩して、鳥のさえずりを聴いて癒されています♪」

日頃からさまざまな音楽に触れているということで、ここぞというときにテンションをアゲてくれる鉄板ソングをたずねると、ちょっと照れ笑いをしながら自身の1stシングル「LOVE EVOLUTION」を挙げてくれた。

「持ち歌で恐縮ですが、この曲ほどテンションがアガるものはないんですよ！　自分の歌だから聴いてて緊張感があるし、曲の勢いもすごいので。仕事の前とか、プライベートでもかなり聴いてますね。友達からも『学校や通勤前に聴くと元気になる』って言ってもらえることが多くて。誰かにとってそういう曲になってるのはすごくうれしいなって思います」

芸能生活は長いが、歌手としての“西内まりや”はまだ産声を上げたばかり。だがその高い注目度から12月には「FNS歌謡祭2014」に出演。数々の有名アーティストとの共演を果たし、鈴木雅之とのデュエットソング「幸せな結末」では優れた歌唱力もアピールした。

「あの日はめちゃめちゃ緊張しました。リハを2回ほど行いましたが、最初は鈴木雅之さんがメインというか、一緒に歌わせていただくことが恐縮すぎて自分は小さな声しか出せないと思っていたんです。でも番組が始まって、会場で他の方々のコラボを目の前で見ていくうちに気持ちが変わって。どちらのアーティストも全力で歌っている姿に“これが素晴らしいんだ！”と思って、私もひとりの歌手として、自分の色を出して全力でやろうとその場で決めたんです。今考えてもあの時間は貴重でしたね。夢を見てるみたい（笑）。周りの景色やカメラも目に入らないくらい、めちゃめちゃ集中して歌ってました」

この取材を行なった年末年始は、モデルや女優の仕事はもちろん、イベントの準備なども重なって超多忙なスケジュール。体調管理や喉のケアで気を付けていることを聞いてみると・・・。

「最近、寝るときに口にテープを貼ってるんですよ。口が開いて喉が乾燥しないようにする商品なんですが、起きたときに確かに潤ってる！って思います。」
　
早くもデビュー2年目を迎える2015年は、1月に2ndシングル「7 WONDERS」をリリース。歌とサウンドがスタイリッシュでカッコいい、“アーティスト・西内まりや”の本領発揮ともいえる作品に仕上がっている。

「デビュー曲が元気でパワフルな感じだったんですけど、今回はガラッとイメージが違って。まずはいろんな私を知ってもらいたいということで、『7 WONDERS』はデジタルサウンドとロックの融合という新しい音楽に挑戦しています。英語の歌詞が多くて、ちょっと洋楽っぽい雰囲気もあるので、私もすごく集中して歌っています。一方のカップリング『Don’t let me down』はパンチの効いた迫力あるロック。こちらも本当にお気に入りで、カップリングとして入れるのはもったいないくらいの曲だと思っているので、ぜひたくさんの方に聴いていただけたらと思います」

2015年の抱負は「たくさんの方と音楽を共有できる1年にしたい。自分らしい色を作って、歌はもちろん、ファッション面でも楽しんでいただける活動ができたら」と。今後はその高いファッションセンスを武器にオリジナルグッズを作る機会も増えそうだが、ズバリ、どんなアイテムを作ってみたい？

「実際に自分も使いたくなるグッズがいいですよね。男女問わず持てる、カッコかわいい感じとか。使い捨てカイロのケース、ブランケット、イヤリング・・・。いや〜、夢は広がりますね（笑）。すでに作っているグッズにはロックテイストのリップマークがモチーフに入っていて。西内まりやのモチーフとして、今後もそれを使っていけるといいなって思っています」