2012年2月、GILLEのアーティスト名でYouTube上にアップしたシルエットカバー動画が“YouTube上に現れた ミステリアス・シンガー”としてtwitterやFacebookなどのソーシャルメディアを中心に驚異的なスピードで話題となる。GILLE名義関連6動画の累計再生回数は公開からわずか素性もわからない全く無名の新人にして約1ヵ月間で180万回を突破、その洗練されたヴォーカル・パフォーマンスと圧倒的クオリティの高さに世界中から絶賛の声が寄せられた。また同時に自身のYouTubeアカウントに世界中のレーベル、マネジメント、メディアからラブ・コールも殺到、アカウントに書かれている自身のコメン ト“Let my music be heard to the world(私の音楽よ、世界に届け!)”の意向を反映する形で争奪戦の末、ユニバーサルミュージックからHilcrhymeのカバー「春夏秋冬 (English Ver.)」デジタル・シングルで緊急デビューを果たした。 “国籍や年齢、ビジュアルなどの特定IDに寄らず、声と音楽性だけでどれだけの人に自分の歌を聞いてもらえるのか”というスピリットを大事にしたかったことから素性は明かさず純粋に音楽を届ける、というスタンスで活動してきたが、2012年7月18日メジャーデビューアルバム『I AM GILLE.』(2012年オリコン年間アルバム売上枚数ランキング 新人部門1位)のリリースを機に素姓を明かし、今後はGILLEとして活動していくことを発表。 待望のオリジナル1stアルバム『GILLEsound Vol.1』を2013年3月6日にリリース。「恋のマイアヒ」をサンプリングしたオリジナル・ファースト・シングル「GIRLS」、そして豪華キャストが出演したドキュメンタリーPVシリーズ「Try Again Stories」がYouTubeでトータル250万回再生を超え話題となったセカンド・シングル「Try Again」を始め、バラエティに富んだ11曲を収録。 多彩な輝きと表情を見せるその声はリスナーからのコメントにもあったまさに“ダイヤモンド・ヴォイス”の名にふさわしい。 今、もっとも注目を集めているシンガーの1人である。
一度聴いたら忘れられない声でAKB48の「フライングゲット」を英語で歌うシルエットの女性。この動画がYouTube上にアップされるやいなや、大きな話題となった。その反響の大きさを受けて、カヴァー・アルバム『I AM GILLE.』をリリースしたのが2012年の夏。そして、今年、満を持して第二弾『I AM GILLE.2』が発表された。ダイヤモンド・ヴォイスと呼ばれるシルキーな声に、クールな風貌。さぞやミステリアスな雰囲気をまとっているだろうと思いきや・・・。
「私、友達から『忙しいヤツ』ってよく言われるんですよ。仕事が忙しいんじゃなくて、感情が忙しい。喜んだり、悲しんだり、アガッたり、サガったり(笑)。だから、今回、『I AM GILLE.2』のカヴァーで選んだ曲もアップダウンありまくりの、いろんな楽曲が入っているんです!」
チャキチャキ(!?)の九州弁で、身振り手振りを交えながら話す姿にちょっとびっくり! そんな彼女の「忙しい」選曲はももいろクローバーZ「行くぜっ!怪盗少女」、ゴールデンボンバー「女々しくて」、いきものがかり「じょいふる」、ミュージカル『レ・ミゼラブル』の劇中歌「夢やぶれて-I DREAMED A DREAM-」など、とにかくバラエティに富んだ内容だ。一体、選んだ基準は何だろうか。
「朝起きてから、夜寝るまでに聴きたい曲を集めたんです。つまり、私の1日のミュージックリスト。1曲目に「行くぜっ!怪盗少女」をもってきたのは、目覚めにガツーンとした曲で気合いを入れるため。ラストの「夢やぶれて-I DREAMED A DREAM-」は、この曲を聴きながら、眠りにつきたいから」
なんとも単純明快! でも、選曲は単純でもそのアレンジは複雑かつ、カッコいいものに仕上っているほか、PE’ZやJazztronikなど豪華アーティストとの競演など様々なアプローチが試みられている。
「でも、正直不安だったんですよ。この曲を選んだのはいいけれど、GILLEヴァージョンという形で表現できるのかって。自分が好きな曲、つまりさんざん聴いてきた曲を選んでいるから、どうしても原曲を意識してしまうし。だから、アレンジャーさんと『この曲はこう歌いたい』とか『こんなコンセプトで』と話し合いながら、セッションしている感覚で作り上げていきました。競演したPE’Zさんはもともと尊敬している大好きなアーティストでしたので、ぜひ一緒にやっていただきたいと思ったんです。生演奏ですから、私がPE’Zさんの音やリズムをしっかり感じとらないとうまくハマらない。その難しさがあるからこそ、ガチッとあったときは最高でしたね」
全曲にわたり英詞となっており、高速ラップも披露するなど、その流暢な英語は耳に心地いい。一体、どこで学んだか聞いてみると、これまた意外な答えが返ってきた。
「語学の留学経験はないんですよ。ホームステイで1ヶ月ぐらい(笑)。主な勉強方法は映画ですね。中学生の頃から洋画を見ながら発音や意味を覚えていきました。昔から洋楽ばっかり聴いていたこともあって耳コピが得意で発音から入っちゃう。でも、映画がお手本だから、しゃべり方が女優みたいになっちゃうんですよ。動作も真似していましたから、完全にオーバーリアクション。外国人の友達ができたときに、すっごい笑われました。『GILLEの英語はオーバーでおもしろい』って。こんなめちゃくちゃな覚え方でも、しゃべれるようになるんですよね(笑)」
ドラマ主題歌となったNewシングル「HIKARI」もリリースされ、こちらは作詞作曲をGILLE自身が手掛けている。
「今まで前向きな曲しか作ってこなかったけど、「HIKARI」は進む勇気すらなく何を信じればいいか分からなくなっているような、人間が持っている弱くて恥ずかしくて見せたくない部分をあえて歌にしたんです。「HIKARI」の意味は自分の中の陰を映すことで、光が見えたら・・・、そんな想いを込めています」
人生を歩んでいく中で、ふと立ち止まってしまうことは誰しも経験するもの。日本語に込められたGILLEの想いは、その声とともに心を震わせてくれるはずだ。
TEXT:中屋麻依子 PHOTO:石井裕之
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話し出したらとまらない! ニコニコ笑顔で包み隠さずなんでも話しくれる彼女に好感度はグングン上昇。途中、英語ラップを生披露してくれたりと(これがカッコいい!!)、本当に歌が好きなんだなと思わずにはいられないインタビューでした。
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