2012年9月、”エイベックス・グループ“と大手声優プロダクション”81プロデュース“がタッグを組んで開催した「Wake Up, Girls! AUDITION」に応募し、参加した全国2,000名の中から合格。 2014年1月に劇場&TV公開のアニメ「Wake Up, Girls!」に登場するキャラクターを担当。 また、同アニメで登場する“Wake Up, Girls!”の声優ユニットとして活動中。
吉岡「私は、最後にメンバーとして入ったんですけど、メンバーとして入るかどうかを判断されたのが、一番最初の合宿でした。その時に初めて7人が揃ったんです」
青山「スタジオに大きな鏡があって、そこに7人並んで立って“ああ、これがWake Up, Girls!なんだ!”って」
田中「最初、多いなーって思いました(笑)」
吉岡「すでにみんな仲が良くて、そこに入っていけるか不安だったんですけど、(山下)七海が同じ関西弁だったので、それがきっかけで入っていけるようになってとても助かりました」
山下「初めて聞いたよー」
吉岡「え! 言ったよー(笑)」
一同「言ってた言ってた(笑)」
山下「え。じゃあ聞いてなかったかも。ごめんね(笑)」
メンバーの住んでいる場所や年齢もバラバラなため、最初はメンバーの間に戸惑いがあったが、その壁も今は取り払われたという。
青山「私の中でオーディションの頃から(吉岡)茉祐に対してちょっとライバル意識があったんですよ。で、合宿中のミーティングにそれを彼女にぶつけてしまって…」
吉岡「『嫌い』って言われちゃったんです」
青山「で、言った次の日から超仲良くなって(笑)。なんか、ひとつ抜けたんだよね。言ってよかったんだなって思いました」
吉岡「合宿のたびに毎回ミーティングをするんですけど、お互いに今思ってることや改善すべきことを話し合い、その積み重ねでみんなの心がひとつになっていきました」
声優としてのレッスンだけでなく、歌やダンスもこなしてきた彼女たち。初めてづくしで多忙な日々を乗り越えてきた。その中で特に自分の糧になったことは何だろうか。
高木「声優のレッスンが今でもとても難しいです。基礎が重要で、毎日続けることが本当に大事なんだなといつも実感しています」
山下「私はステージに立って、お客さんの前に出るようになってから自分が変わったなと思うようになりました。それまでは自分のため、グループのためにレッスンをしてきたと思っていたんですけど、お客さんと接するようになって、応援してくれる方たちのためにも頑張らなくてはという自覚が生まれたので」
そんな日々を経て、1月10日に『劇場版 Wake Up, Girls! 七人のアイドル』の公開とTVアニメ『Wake Up, Girls!』の放送が同時スタートとなった。両作品の主題歌、エンディングテーマを担当している彼女たちに、それぞれ楽曲の魅力を聞いた。
まずは『劇場版 Wake Up, Girls! 七人のアイドル』の主題歌「タチアガレ!」。疾走感のあるメロディと彼女たちの不屈の闘志と信念が込められたこの曲は “Wake Up, Girls!”全体のテーマを担う重要な曲となっている。
吉岡「初めての私たちの曲だったので、聴いた瞬間みんなテンション上がりまくりで」
青山「はしゃいで踊りまくって聴いていなかったので、もう一度冷静になって聴き返したり(笑)」
吉岡「この曲は監督からも“Wake Up, Girls!”全体の曲でありつつも、『君の演じる島田真夢の曲だから』とレコーディング中に伺っていて、私がソロで歌わせて頂いているCメロは、真夢の歌を通して“Wake Up, Girls!”全員のメッセージを伝える大切なパートなので、とても気持ちを込めて丁寧に歌いました」
TVシリーズのオープニング主題歌曲「7 Girls War」は、打って変わってコミカルな曲調による元気いっぱいアイドルソングとなっており、それぞれのキャラクターの個性と魅力が存分に詰め込まれている。それだけに、レコーディングでも一風変わった指示がたくさん出たという。
田中「私の演じるキャラ、片山実波ちゃんが民謡をやっていたという設定だったので、民謡っぽく歌うパートがあるんですけど、そこは監督自らブースに来て、こぶしの効かせ方を伝授されました」
奥野「私はお色気キャラを演じているので、曲中に“はぁ〜ビバノンノ!”って掛け声を言っているところがあるんですけど、そこに色気を出してと指示が出て、それがちょっと恥ずかしかったです(笑)」
最後はTVシリーズのエンディングテーマ「言の葉 青葉」。清涼感のある合唱曲で、てらいのないメロディと伸びやか歌声が、真綿に染みこむ水のように、聴くものの心中を潤していく。この曲には、舞台となっている仙台出身の永野はひと際強い想いを抱いているようだ。
永野「タイトルに“青葉”と入っているとおり、仙台の雰囲気が感じられる曲なんです。私たち7人が日頃考えている、心の中にあるちょっとした切なさもすごく感じられるという。温かい曲でもあるんですけど、涙を誘う歌詞だと思います」
確かに「言の葉 青葉」を聴くと、脳内に“杜の都”仙台の風景が思い浮かぶ。その街からアイドルとして芽吹いていく彼女たちのテーマ曲「タチアガレ!」があり、それぞれのキャラクターの個性にフォーカスしていく「7 Girls War」。曲ごとに見える視点が違い、それを切り替えていくことで、作品の世界をより深く楽しむことができる。このあたりは楽曲制作を担当しており、『涼宮ハルヒの憂鬱』『らき☆すた』『かんなぎ』『物語シリーズ』など、数々のアニメソングの“神曲”を生み出してきた神前暁率いるMONACAの技が光っている。
青山「今後“Wake Up, Girls!”はひとりひとりのストーリーに絞りつつも、その他のキャラが一緒に成長…じゃなくて“Wake Up!”していきます。一人だけじゃなく、バックグラウンドもぐるぐる動いていくのが、この作品の見どころだと思うので楽しみにしていてください!」
吉岡「アフレコも歌もライヴも、日々努力と反省をしながら成長をしています。みんな一つになって頑張っていきますので、応援していただき、見守っていただければと思います!」
アニメのストーリーにも彼女たちの実際の体験が反映されているところもあり、創作でありながらもドキュメントのようなリアルさを感じられる作品となっている。“Wake Up, Girls!”の今後の活躍から目が離せない。
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